2014年7月アーカイブ

今、後悔していること

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今日は読書関連エントリーを2つも書いたので、当初の予定ではPCに向かう時間はそれでおしまい・・・・とするはずだったのですが、別にやろうとしていたことでかなり行き詰まってしまったので、再び今、PCに向かっています。  実は今、か★な★り 後悔していることがあるんですよね~。

実は今、いつもお世話になっている Bear's Paw さんのサイトで「夏のセール」をやっています。  (今日が最終日)  で、セール初日に KiKi は以下の3点のキットを購入しました。

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最初の2つはじぃじ & ばぁば用(老人ホームのお部屋のインテリア)に、最後の1つは自宅用です。  デザインも素敵だし、Bear's Paw さんの布選びに間違いはないので、セールなのをいいことにまとめ買いです。  で、意気揚々と作り始めたんですけどね・・・・・・。

刺繍そのものは何とかできているのでいいんですけど、問題はその前、刺繍糸の糸通しなんですよね~。  よくよく考えてみれば刺繍っていうやつは刺繍糸の複数本どり(この作品では3本どり)をするわけですが、通常1本の糸さえ針に通せない KiKi に3本の糸が通せるはずもなく・・・・・。

パッチワークの時は以前にもご紹介したこの糸通し(↓)を使っていて、何のストレスもなく作業できていたので、自分が針に糸を通せないことを忘れていたのが敗因でした。

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しかも刺繍って言うヤツは刺し始めと刺し終りに糸を絡ませる作業がある分、普通に縫うよりも針に糸を通す頻度が高い!!  糸通しの度にストレスをため、そのストレスを抱えたまま作業をするので肝心の刺繍の時にはどこかしら雑になっちゃうし、刺している時間より針穴とにらめっこしている時間の方が多いし、という有様で一番左のピンクの壁掛けのクロスステッチ部分を刺繍するだけで1週間以上を要してしまいました。

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ルリユール 村山早紀

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今日、2つ目のエントリーです。  こちらは「天山の巫女ソニン・シリーズ」の残りの本を借り出そうとした際に、外伝の1冊が貸し出し中だったため、そのかわりに借りてきた1冊です。

ルリユール
著:村山早紀 ポプラ社

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黒猫工房では、あなたの大切な本を修復いたします。  魔法のような手わざ、傷んだ過去の思い出も、静かに包み込んで―  本を愛するひとの美しく不思議な物語。  (単行本帯より転載)

「ルリユール」という言葉を KiKi が初めて知ったのは、いせひでこさんの「ルリユールおじさん」という絵本で、でした。  この絵本を読了した時、KiKi はそれまで絵本を読んで味わったことがなかった深い感動を覚えました。  と、同時にその「ルリユール」という職業にある種の憧憬を覚えました。  子供時代から本は大切に扱うように教育を受けてきた KiKi の実家には多くの本があるけれど、さほど痛みのない状態のものがほとんどで、「必要に迫られていない」から実際に自分でやってみようとまでは思わなかったけれど、今ではソフトカバーの本が多いだけに、本当にお気に入りの本は補強という意味も兼ねて自分でもやってみたいと思うほどには興味があります。

時代の流れの中で、電子書籍もそこそこ活用している KiKi だけど、やっぱり紙でできた本の魅力は捨てがたく、本当に気に入った本は可能な限り「本」で揃えたいと考えがちな KiKi。  装丁が美しい本にはついつい引き寄せられがちな KiKi。  そんな KiKi にとって「ルリユール」の仕事は収入の多寡は知らないけれど、本当に素敵な職業だと感じられます。

さて、そんな「ルリユール」と題されたこの作品。  ルリユールの技に関しては期待していたほどには描写されていなかったのですが、物語全体に流れる穏やかな時間とどこか鄙びた風景、そして登場する人たちのちょっと切ない人生にホロリとさせられる作品だったと思います。

 

図書館から借り出してきた本の中で久々の KiKi にとってのヒット作、ついにここで完結です。  たまたま今日は読了本が2冊もあるうえに、「ハウル」の Review も書いていないという焦りもありで、本日の Review は短め(一般的には十分長い??)です。

天山の巫女ソニン 5. 大地の翼
著:菅野雪虫 講談社

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落ちこぼれの巫女と言いわたされ、すべてを失ったところから始まった少女の物語―。  里におりたソニンは、三つの国を知り、そこに生きる人々と交わり、悩み・悲しみ・希望・喜びを実感しながらひとりの人間として豊かな人生を歩む道を見出してゆく。  感動の最終巻。  (単行本扉より転載)

ここに至るまで KiKi のこのシリーズへの評価はかなり高かったんだけど、残念ながら最終巻は若干「肩透かしを食らった」ような印象でした。  相変わらず社会に存在する様々な矛盾に対する著者の視座で描かれた物語の大筋は評価できるんだけど、最後がちょっとねぇ・・・・。  何ていうか、イェラ王女の取った最後の行動がソニン及び沙維国に都合が良すぎやしないかなぁ・・・・と。  

不毛で終わりの見えない戦にピリオドを打つため・・・・という真っ当な理由があるのはわかるし、ここまでの巻で描かれてきた父王とのピリピリした関係からして王の決意を翻させるための劇薬みたいな処方箋なのもわかるけど、敵方に自国の弱点の情報を流すな~んていうのはチト行き過ぎの感が否めません。  普通に考えればこの行為は「売国奴」と言われても仕方のない行為なわけで・・・・。

ただ、これが児童書の限界なのかもしれないなぁ・・・・・とも思うわけです。  もっと異なる事の治め方というのも実際の社会ではあるはずだけど、何せこの物語では登場する国が三国だけだし、周辺諸国がどうなっているのかはさっぱり??だし、そこへもってきて三国入り乱れての戦乱状態に陥っちゃっているわけだから、その状態をひっくり返すためにはそれこそ「まさか?」というような策しか描き様がなかったとも言えるのかも・・・・・。


この本の前に「ハウルの動く城 2. アブダラと空飛ぶ絨毯」を読了しているので、本来ならそちらの Review を先に書くべきところなのですが、せっかく昨日図書館から借り出してきたこのシリーズ。  まずはこちらをやっつけてから「ハウル」の Review を手掛けたいと思っています。  もっともその頃には「ハウル」の感想を覚えていられるかどうかチト不安・・・・ ^^;

天山の巫女ソニン 4. 夢の白鷺
著:菅野雪虫 講談社

51oJ9sW3F1L._SL500_AA300_.jpg  (Amazon)

「江南」を大嵐が襲い、人々の暮らしは大きな打撃を受けた。  「沙維」のイウォル王子は災害の援助のために、「巨山」のイェラ王女は密かな企みを胸に、相次いで「江南」に向かう。  「江南」のクワン王子を交えた三人は初めて一堂に会し、ある駆け引きをする。  一方、ソニンはクワン王子の忠実な家臣セオの存在に、なぜか言いようのない胸騒ぎを覚えていた...。  (単行本扉より転載)

三国の次代を担う(だろう)為政者が顔を揃えたことにより、政治的駆け引きの話が物語の中心にどっかと腰を落ち着けた印象の物語でした。  読んでいてこれが児童書であることを忘れさせられそうになること暫し・・・・。  でも為政者の思惑・外交というものの複雑さを難しすぎない言葉で語っているあたり、やはり凄い物語だと感じます。  例えて言うなら「池上彰解説風ファンタジー」とでも言いましょうか・・・・(笑)

今回の物語の中で語られる

「食料を握られるという事は、命を握られることになる。」 

というテーゼはTPP問題に直面している現代とも直結し、そこに著者の社会的視座の片鱗を見たように思いました。  特にそれを感じたのは表紙の絵にもあり、物語の中でも一幅の絵のような描写で描かれる棚田の美しい風景です。  人物名のつけ方、物語の舞台となる三国の関係から朝鮮半島を連想させるこの物語。  どこの国(エリア)を舞台にしているにしろ、これは決して狩猟系民族や騎馬民族のものではありえず、農耕系民族の物語だなぁと感じさせられます。  そうであるだけに、私たち日本人にはどこか懐かしさを覚えさせる物語になっているうえに、ここで語られる多くの社会問題にどこか現代日本社会に重なるものを感じるのは KiKi だけではないのではないかしら。

第一巻の「黄金の燕」はいかにもファンタジーというスタートの物語群だったけど、途中からこの物語はいわば普遍的に人間社会に発生し続けている多くの社会問題を扱う物語に変貌しているように感じます。


思っていたよりも速く「天山の巫女ソニン」を読了してしまったので、一緒に図書館から借りてきたこちらも読み始めてみたのですが、これまたあっという間に読了してしまいました。  本日の KiKi の読了本は2冊です。

都会のトム&ソーヤ 1.
著:はやみねかおる  YA! Entertainment

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クラスメイトの創也の秘密を、偶然知ったぼく、内人。  その日から、塾通いに追われる退屈な生活が、がらりとかわった。  創也といると、冒険がむこうからやってくるんだ。  ― 中学生コンビが活躍する、はやみねかおるの新シリーズ。  (Amazon 内容紹介より転載)

都会のトム&ソーヤ 2. 乱!Run! ラン!
著:はやみねかおる  YA! Entertainment

51K76C7T7BL._SL500_AA300_.jpg  (Amazon)

廃ビルの砦にこもって、究極のゲーム作りをめざす創也は、ライバルの天才ゲーム作家に会うため、手がかりを追ってデパートへ。  しかし、そこで待っていたものは...。  サバイバルの天才、内人を相棒に、都会の中で、新たな冒険がはじまる。  (Amazon 内容紹介より転載)

いや~、これは Review の書き難い本ですねぇ。  あっという間にさらさらっと読めちゃうんだけど、KiKi にとってはただそれだけ・・・と言うか、何も残らないと言うか・・・・。  まあ、KiKi 自身が♀故にこの物語の主人公たちの年代の男の子の気持ちというやつが今一つピンとこないというのもあるとは思うんですけど、それより何より、あたかもTVでバラエティ番組を観ているのと同じで、一時の笑いはあるもののただそれだけ・・・・っていう感じ。

決してつまらなかったとか読んでいて苦痛だったというわけでもないんですけど、例えて言うなら美容院で順番を待たされている間とかパーマをかけて美容師さんに「このまましばらくお待ちください」な~んていう風に言われてひっくりかえした鉢みたいなものに頭を突っ込んだ状態で手持無沙汰な時なんかに読むにはピッタリの本だなぁ・・・・と。  要はヒマつぶしっていうヤツです。

おばあちゃんの知恵を応用しての実践に子供らしからぬ機転と臨機応変さを見せる内人君に感心することはたびたびあるものの、じゃあそこにリアリティがあるかと言えばそうでもないし、知能は高そうだけどどこか抜けているところのある創也君の人物造形も嘘っぽい。  要は肝心なメインキャラの2人のどこにも共感することがないうえに、周辺人物にもさして魅力を感じないので、読んでいてふと立ち止まって考える・・・・というようなことが皆無なんですよね~。

読書を知識を得るためのものとは考えない KiKi だけど、ここまで何もないと読み方自体がどんどんうわっ滑りになっていって、一時の笑い(それは会話のおかしさだったり命名のウィットだったり)はあっても、ホント、何も残らないんですよね~。  1つだけ思ったのは、何かの病気か怪我で入院中(但し、さほど深刻ではないけれど、一泊二日で帰宅できるほど簡単でもない)に、どこか落ち込みがちな気分を盛り上げるためにはいい本かなぁ・・・・と。  冊数も多いようだし・・・・・(笑)

いずれにしろ、この続きはよほどのことがない限り(それこそ入院とか 笑)、KiKi は図書館から借り出してきて読むことはないだろうなぁ。  でも、こういうお話にさして面白さを感じないというのは、世の中の流れからそれだけ遅れを取り始めている証左なのかもしれません(苦笑)  

久々にお気に入りのファンタジーを見つけちゃった気分。  昨日に引き続き「天山の巫女ソニン」の第3作目です。

天山の巫女ソニン 3. 朱烏の星
著:菅野雪虫 講談社

415++F+4WhL._SL500_AA300_.jpg  (Amazon)

イウォル王子と共に「巨山」へと向かうソニン。  国境付近で捕らえられた「森の民」を救うためだった。  一方、自分の将来を考え始めている親友ミンや、兄王の傍らで着実に仕事をこなすイウォル王子を見ているとソニンは自分が取り残されていくように思えてしまう。  やがてソニンはこの北の国で孤独で賢明な王女イェラに出会う...。  (単行本扉より転載)

昨日の Review では書き忘れたことなのですが、この物語は巨山(コザン)、沙維(サイ)、江南(カンナム)の三国が並び立つ半島を舞台の歴史物風ファンタジーです。  そして第1作では落ちこぼれ巫女のヒロイン、ソニンが天山と呼ばれる修行の地から「才能なし」ということで里に返され、その後王宮の第七王子付きの侍女となり、沙維(サイ)国内の事件に巻き込まれるお話でした。  第2作はその王子の遊学に付き添ったソニンが江南国のゴタゴタに巻き込まれるお話で、この第3作は残る1つの国、巨山国でのゴタゴタに巻き込まれちゃうお話です。

基本は巻き込まれ系ヒロインのソニンなんですが、その一つ一つの巻き込まれた事件で最善を尽くして乗り切っていく姿に清々しさを感じると共に、ソニンのみならず彼女が仕える第七王子(イウォル)の成長していく姿に齢50を超えた KiKi は微笑ましさみたいなものを感じながら読み進めています。

この物語が素晴らしいと感じるのは、主に脇役、時に主役に語らせている著者の人間観察の言葉が子供向けとは思えないほど深く鋭いこと、そして為政者の考え方と庶民の考え方の違いをはじめとする人間社会が必然的に抱える矛盾を難しくなり過ぎない言葉でさらりと描いていることです。  ことにこの第三巻では歴史が為政者によっていかに描き変えられるのかとか、ある1つの事件を解決しようとした際に立場が異なれば、異なる解決方法をとろうとするし、そこにあるのは単純な善悪ではないということがしっかりと描かれていると感じました。

本作で初出の巨山の王女、イェラが実に魅力的です。  彼女が物語の最後で吐くモノローグ

消えた星、見えない声、いなかったことにされる人々。  そういったものをわたしは忘れない。  でも、それらを見知ったうえで、わたしは行くべき自分の道をゆく。  泣くまい。  決して泣き言は言うまい。  誰のせいにもできない道を、自分から選んだのだから、それが楽なわけはない――。

が、強く印象に残ります。

昨日のエントリーで「めっきりペースダウンした読書」と書いたばかりなのですが、昨日は何故か読書が捗り(あまりの酷暑で他のことを一切する気がおきなかったとも言える・・・ ^^;)、図書館から借り出してきた本を2冊、一気に読了してしまいました。  ま、てなわけで、本日のエントリーは2冊まとめての Review となります。

天山の巫女ソニン 1.黄金の燕
著:菅野雪虫 講談社

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生後まもなく、巫女に見こまれた天山につれていかれたソニンは、十二年間の修行の後、素質がないと里に帰される。  家族との温かい生活に戻ったのもつかのま、今度は思いがけない役割をになってお城に召されるが...。  三つの国を舞台に、運命に翻弄されつつも明るく誠実に生きる、落ちこぼれの巫女ソニンの物語、第一部。  新しいファンタジーの誕生!  (単行本扉より転載)

天山の巫女ソニン 2.海の孔雀
著:菅野雪虫 講談社

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隣国「江南」のクワン王子に招かれた「沙維」のイウォル王子とソニンは、豪華な王宮や南国の華やかさに目を見張る一方で、庶民の暮らしぶりがあまり豊かでないことに疑問を持つ。  対照的な二人の王子の間で戸惑いながらも、真実を見失わずに自らの役目を果たそうとする、落ちこぼれの巫女ソニンの物語、第二巻。  三つの国の新たな歴史が動き始める!  (単行本扉より転載)

図書館で KiKi が真っ先に訪れるのは「児童書」のコーナーです。  カラフルな本が多い中、このシリーズが目を引いたのは白地に銀色の文字というシンプルさがあったように思います。  そして表紙の絵もそのシンプルさを後押しするかのように水墨画を思わせるモノトーン。  図柄はアジアン・テイストとなかなかに魅力的なものがありました。  とは言え本の場合大切なのは中身です。  最低限の情報を得ようと表紙を開いてみると、扉部分にある解説に KiKi を食いつかせるに足るキーワードがありました。

巫女  三つの国  落ちこぼれ  新しいファンタジー

この中で KiKi の関心を最も引いたのが「落ちこぼれ」です。  と言うのも KiKi はここLothlórien_Blog を開設する前、「落ちこぼれ会計人の独り言」、「落ちこぼれ会計人の Music Diary」、「落ちこぼれ会計人の本棚」という3つの Blog を運営しており、長らく「落ちこぼれ会計人」というハンドルネームを使っていたからです。  で、「落ちこぼれ」という文字を見た瞬間にこの物語の主人公ソニンのことがもはや他人とは思えず、ついつい借り出すことにしてしまったという訳です。

このシリーズは全5巻、外伝を含めると7巻が発刊されているようで、図書館でも本編5巻が並んで書棚に鎮座していました。  思い切って5巻まとめて借り出そうか?と思いつつも、万が一つまらなかった時のことを考え、とりあえず3巻を、貸出上限5冊のうち残り2巻は「都会のトム&ソーヤ」(こちらは評判がいいというただそれだけの理由で)を借りてきました。

さて、読み始めてみるとこれが期待以上に面白い。  そもそもソニンが修行していた天山の巫女の数が12人と聞けば何気に「十二国記」を思い出すし、ソニンが仕えることになった沙維の国の王子が7人で、謀略により燕になっちゃうあたりでは何気にアンデルセンの「白鳥の王子」を思い出すしとそこかしこにデ・ジャ・ヴ感を漂わせながらもオリジナリティがあるのが読んでいて楽しかったです。

わかりやすい勧善懲悪な物語・・・・・となりそうなところを、ベースは勧善懲悪なんだけど、脇役たちもそれぞれの立場から善いことも悪いこともするあたりが結構気に入りました。  と同時にソニンのお父さんの言葉や悪役のレンヒ(彼女も実は落ちこぼれ天山巫女だった)の言葉がなかなかに深くて、唸らされます。 

7月に入ってからめっきりペースダウンした読書。  久々に開催した「トールキン祭り」も長年の積読本「シルマリル」を通読・読了したことで何だか安心してしまい、今回のお祭りの最後を飾るはずだった「農夫ジャイルズ」を棚置きしてそっちのけ状態です(苦笑)  ま、これには先日久々に上京した際に友人のMさんからプレゼントされた何冊かの本の影響と、ダーリンのお付き合いで通っている図書館から借り出した本のせいもあるんですけどね。  ま、いずれにしろ本日の KiKi の読了本はこちらです。

ハウルの動く城 1. 魔法使いハウルと火の悪魔
著:DWジョーンズ 訳: 西村 醇子  徳間文庫

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魔法が本当に存在する国で暮らす18歳のソフィーは、「荒地の魔女」に呪いをかけられ、老婆に変身してしまった。  家を出て、悪名高い魔法使いハウルの動く城に、掃除婦として住み込んだソフィーは、暖炉に住む火の悪魔と仲よくなる。  やがて、ハウルもまた「荒地の魔女」に追われていると知ったソフィーは...?   英国のファンタジーの女王ダイアナ・ウィン・ジョーンズの代表作。  スタジオジブリのアニメーション映画「ハウルの動く城」原作。  (Amazon 内容紹介より転載)

「ハウルの動く城」と聞けばジブリアニメを思い出す人が多いと思います。  実際、KiKi もDWジョーンズのファンタジー作品という印象よりはジブリアニメという印象の方が強いのが正直なところです。  「印象が強い」と言っても、KiKi 自身はそのアニメを観たことがないので、どんな作品なのかさっぱりわからないんですけどね ^^;  ま、いずれにしろ宮崎さんが映画の題材にしたお話なので、それなりの期待感は持ってこの本を手に取ってみました。  幸いなことにとあるお友達からプレゼントされたというきっかけがあったからこそ・・・・ではあるんですけどね。

読了してみて感じたのは「現代的な王道英国ファンタジー」っていうところでしょうか。  有能な魔法使いというわりにはどこかだらしなく、どこかハチャメチャなハウルと彼に協力している火の悪魔・カルシファー、そして長女コンプレックスに悩み続けるソフィーがいい味を出しています。  対して彼らが対抗することになる「荒地の魔女」はどこか小粒感が漂っています。

「指輪」のサウロンと言い、「ハリーポッター」のヴォルテモートと言い、存在そのものが放つ邪悪さのオーラという点ではかなり迫力満点なのに対し、本作の「荒地の魔女」の方はその邪悪さが噂話の域をあまり出ていないように感じます。  そして彼女が目に見える形でしでかした「悪さ」というやつが、せいぜいがソフィーをお婆さんに変身させちゃったとか、ハウルの心臓を手に入れるための呪いをかけたという程度(人の心臓を手に入れるというのは結構邪悪ではあるけれど)で、その目的もはっきりしていないので得体の知れない恐ろしさみたいなものもさほど感じさせません。

だから、物語の後半でその「荒地の魔女」とハウルの戦いが起こっても、それがこの世にある全生命に対する脅威というよりは、「個人の事情による喧嘩の激しいヤツ」という印象で切迫感には欠けているように感じました。  とは言うものの、呪いをかけられた当人にとってはこれは一大事なわけで、そういう意味での緊迫感・切実感はあるので冗長さのようなものは感じられません。  そして物語前半では「なぜ?」が語られていないので、後半でその謎解きが一挙に表出するというタイプの物語構成になっています。

こういう場合、その前半部分が「何が何やらわからないのでつまらない」となりがちなところを救っているのが、その動く城内で交わされる会話の面白さで、登場キャラクターたちのハチャメチャぶりが面白さのツボをほどよくくすぐって先を読まされちゃった・・・・・そんな印象でした。


今日はピアノの調律

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ここのところ暑さのせいもあり、何かとバタバタしていることもあり、読書のペースがぐ~んと落ちています。  もう1つ問題があるのが臀部の鈍痛。  1か月ほど前から続いていて、長時間座っていることが難しくなっています。  これまでにも何回か同じような鈍痛に悩まされたことがあるのですが、長らくその鈍痛は「ピップエレキバン」と「マッサージチェア」のダブル使いで何とか解消していました。  でも今回はそれがなかなか治りません。

元々 KiKi は骨盤が歪んでいると東京時代のマッサージ屋さんに言われていたのですが、そのせいか、はたまた今年の大雪の後の転倒でさらにその歪みが激しくなったのか・・・・?  いずれにしろ歳と共に体のあちこちに不具合が出るようになってきています。  これにいずれは認知症も?? な~んてことを考えると、不安で仕方ないのですが、ま、それはまだ先のこと(ホントに先のことなんだろうか??)と自分を慰め、何とか日々を送っています。

こういうトラブルがあると読書とかパッチワークは目に見えてペースダウンするのですが、どんなトラブルがあってもペースダウンしないのがピアノの練習です。  今では先生についてレッスンしているわけではないので、「練習しなくちゃ!」という強迫観念ともっとも無縁なのがこの「ピアノの練習」だと思うんだけど、それでも毎日ピアノに向かうあたり、やっぱり長年培ってきた趣味の世界というヤツはちょっとやそっとのことではビクともしないみたい(苦笑)

ところがその「ピアノの練習」も若干のストレスを感じられる今日この頃なんですよね~。  その原因はピアノの音にあります。  もう3ヵ月ぐらい前から音の狂いが気になって気になって仕方なかったんです。  でも、Lothlórien_山小舎に持ち込んでいるのはグランドピアノなので、アップライトピアノよりは調律代もお高いし、かつて同じピアノを東京で使っていた際も調律は年に一度(定期調律のみ)と決めていた(購入直後と移動させた直後は3か月に1回ぐらい調律してもらっていたけれど)ので、ずっと我慢していたんです。  何せ前回調律したのが昨年の晩秋でしたから・・・・・。

でも、さすがに最近はどこか調和の取れていない和音が耳に触って仕方ない・・・・・。  ま、てなわけで、急遽お願いして定期調律とは別に今日来てもらうことにしました。 

思えば、東京のマンションの防音室に置いてあった頃は、ここまで頻繁に音が狂ったことはなかったような気がします。  でも、Lothlórien_山小舎に持ってきて以来、どうもかつてよりも音の狂いが激しい様な気がするんです。  これは気密性という点で「鉄筋コンクリート > 木造家屋」ということなのか、立地の関係か??  我がLothlórien_山小舎の方が東京のマンションよりも間違いなく湿気は多い様な気がするのでそのせいかしら??

  

昨年、ダーリン & KiKi が同居介護をしていた最中、じぃじからこんなもの(↓)をプレゼントされました。

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こちら「ツタンカーメンのエンドウ豆」の種袋です。  園芸が趣味の1つだったじぃじはサカタだとかタキイといった種苗会社の常連顧客で、この種はそんな種苗会社の1つ「大和農園通信販売部」さんから何かの折にいただいたものだったようです。  昔は賃貸農園を借りて畑仕事をしていたじぃじですが、昨年はもうそんな体力もなく、せいぜいがプランター菜園でミニトマトとかブロッコリーを栽培するのが精一杯という感じでした。

そんな中、思いがけずも一時的に同居介護をしていたダーリン & KiKi に

「お前んちの畑で作ってみたら・・・・」

と言いながらこの袋を手渡されました。  正直なところその時の KiKi の気分としては

「そのお前んちの畑に手を出せる状況でもあるまいに・・・・・。」

という感じだったのですが、せっかくなので有り難くいただいておきました。  そしてその年は案の定、畑仕事な~んていうのは夢の又夢で終わり、ようやく畑仕事に復活できた今年、この豆を播いてみました。


昨日は我がばぁばの8x回目のお誕生日でした。  アルツハイマー型認知症を患っているばぁばは、当然のことながら自分のお誕生日な~んていう記憶もどこかへ置き忘れてきてしまっていて、誕生日だから何なんだ?っていう感じなのですが、同居介護を断念したことに心の中のどこかで罪悪感を抱き続けている KiKi としては、本人に自覚がないからといって無視することもできず、同時にじぃじの気分転換も兼ねて・・・・ということで、お誕生日の1日前、7月18日に Birthday Lunch を企画しました。

主役はばぁばなわけですから、本来ならばぁばが好きな物(和食系)を食べさせてあげたい気持ちもあったのですが、思いあたる和食系のレストランは前橋にあり、じぃじ & ばぁばが暮らす太田市の老人ホームからはちと遠い。  じぃじだけならそのぐらいの距離もなんのその(以前、前橋のバラ園に連れ出した時にも寄ったお店でした)なんだけど、長時間の移動はばぁばの突然の気分の変化に対応するのはかなり大変なので、じぃじがお気に入りの太田市のステーキハウスに連れ出しました。  我がじぃじは齢90なのですが、結構こってりした食べ物が好きで、どこへ連れて行っても完食・早食いで「健啖家っていうのはこういうのを言うんだろうな?」と思わせてくれます。

さて、前回バラ園に連れ出した際も、当初の予定としてはじぃじ & ばぁばの2人とも・・・・ということで企画していたのですが、当日老人ホームに迎えに行ってみるとばぁばは「頭が痛いしフラフラするから行かない」の一点張り。  結局、その日はばぁばはお留守番でじぃじだけ・・・・ということになってしまいました。  老人ホームへ向かう車中では

「今回も同じことを言われたりされたらどうしよう??  何せ今回は主役だし・・・・」

と心配していたのですが、一昨日は近来稀に見る「ご機嫌な日」で、実にスンナリと車に乗ってくれました。  よしよし、今日は無事に終わりそうだ・・・・・と甘い期待を抱いた KiKi がバカでした。

    

ついに「コロボックル・シリーズ」も最後の1冊となってしまいました。  本日の KiKi の読了本はこちらです。

小さな人のむかしの話
著:佐藤さとる 絵:村上勉  講談社青い鳥文庫

51PAAQ6NEWL._SL500_AA300_.jpg  (Amazon)

せいたかさんがツムジのじいさまから聞いたコロボックルたちのむかしの話を、古いと思われる順にならべ、神話風のふしぎな話や民話のようなエピソード、また人物伝など、さまざまな形で再現。  「コロボックル物語」完結後に、別巻として書かれた作品。  (Amazon 内容紹介より転載)

こちらの作品はコロボックル物語シリーズの本編ではない、所謂、外伝です。  尚且つ、ツムじぃが集めて年代別に組み直し、更には覚書まで添えた物(この覚書がなかなか気が利いています 笑)をせいたかさん経由で入手した著者が、私たち人間が読んでも面白いと思えるだろうものを厳選した1冊なのだそうです。  そうであるだけに、そこかしこに「日本昔話」的な空気が漂っています。  KiKi なんぞは読んでいる後ろで ♪ 坊や~、良い子だ、ねんねしな ♪ と「マンガ日本昔話」のテーマソングが聞こえちゃう気分がしたぐらいです。

コロボックルの祖先、「スクナヒコサマ」の話は古事記の記述にある程度沿っているようで、それでもやはりオリジナリティというべきか、コロボックル目線の話にお化粧直しされていたり、桃太郎や一寸法師、さらには赤穂浪士を彷彿とさせる物語があったり、左甚五郎(しかもどうやらホンモノの左甚五郎らしい 驚!)な~んていう登場人物が出てきたりと、バラエティに富んでいます。  この物語を読むと、古来日本人が「人ではないもの」とどんな風に関わってきたのか、その精神性を伺わせるような気がして、実に楽しく読むことができました。


今日も小さな人の物語を読み進めました。  本日の KiKi の読了本はこちらです。

コロボックル童話集
著:佐藤さとる 絵:村上勉  講談社青い鳥文庫

147037-1.png  (Amazon)

コロボックルの子ども、トコちゃんを主人公とする『コロボックル空をとぶ』『トコちゃんばったにのる』などトコちゃんシリーズをはじめ、『だれも知らない小さな国』執筆以来、著者が心にあたため続け折々に発表してきた、コロボックルと人間との友情を描いた短編10話を収録。  (講談社HPより転載)

この本を読んでいて一番の収穫(?)は登場するコロボックルの名前に KiKi の昔からの愛称とさらにはキキという名のコロボックルが登場したことでした。  昨日書いたばかりの第5作の Reviewで

「ひょっとしたら私の住む地域にもコロボックルでもチィサコ族でもない又別の種類の小さな人が住んでいるのかもしれない」という希望(?)をも抱かせます。  そうなってくると、KiKi の所に「小さな人」が姿を現す可能性だって否定できません。

な~んていう感想を述べたばかりだけど、ひょっとしたらKiKi の所に「小さな人」が姿を現すのではなく、KiKi 自身が実はコロボックルなのかもしれないというような妄想を抱かせるには十分でした(笑)。

さて、この本には短編10話が収録されているのですが、その中の最後の2つ、「百万人にひとり」は第4巻の「ふしぎな目をした男の子」の、「へんな子」は第5巻の「小さな国のつづきの話」の元になったお話でした。  そう思って読むと、作家という人種がお話のタネみたいなものを小編として書きため、そんなお話のタネの中で何等かのインスピレーションを呼び起こすもの、作者が訴えたい何かにつながる萌芽を感じられるものを使って長編を書き起こすというプロセスが透けて見えるような気がして、面白かったです。

   

本来なら「トールキン祭り」開催真っ只中なので、「農夫ジャイルズの冒険」に行かなくちゃいけないところだったんだけど、たまたまちょっとしたきっかけでこちらを含む「コロボックルシリーズ全作」を入手しちゃったので、そちらを先に読了してしまうことにしました。  ま、てなわけで本日の KiKi の読了本はこちらです。

小さな国のつづきの話
著:佐藤さとる 絵:村上勉  講談社青い鳥文庫

147038-1.png  (Amazon)

図書館につとめる杉岡正子が、コロボックルの娘、ツクシンボとトモダチになった。  ツクシンボは、コロボックル通信社の優秀な通信員で、元気な「かわった子」。  正子も、ふしぎな雰囲気のある「ヘンな子」。  2人の登場でコロボックルと人間の世界は広がっていく。  多くの人に愛読される「コロボックル物語」の完結編!  (講談社HPより転載)

地元図書館には収蔵されておらず、読むことを諦めかけていたこの「小さな国のつづきの話」。  たまたま今回の上京の際にちょっとしたご縁があって「コロボックルシリーズ全作」を入手することができました。  このシリーズに関しては自分で購入するかどうか、その結論をちょっと保留にしてあったのでこのご縁に万々歳です。  

因みにこのシリーズの他作品の既読レビューはこちら(↓)です。

1. だれも知らない小さな国
2. 豆つぶほどの小さないぬ
3. 星からおちた小さな人
4. ふしぎな目をした男の子

つまりこの作品は第5作目、シリーズものとしては最終作と位置付けられているようです。  そしてこれ以外に別巻扱いで2冊、「コロボックル童話集」と「小さな人のむかしの話」があります。  で、そのちょっとしたご縁ではその別巻扱いを含めて全7作品をゲットすることができたので、ようやく全作品を読むことができるようになったっていうわけです。  いや~、めでたい!!!  譲ってくれたMさん、本当にありがとう!!

さて、この作品ですが、これまでの第1作~第4作とはちょっと風味の違う物語になっていました。  もちろんコロボックルは登場するんだけど、最初の何ページかはこの物語の主人公、ちょっと「ヘンな子」の杉岡正子さんのご紹介に費やされています。  それもその子が「いかにヘンな子」なのかが細かく描写され、「あれ?  これ、ホントにコロボックル物語??」と思わないでもありません。

さらに「まくあい」と題された不思議な章が間にさしこまれ、そこには作者が登場しちゃったりします。  で、恐らく作者が多くの読者から寄せられた質問に答えるようなお話が語られます。 

挙句、その主人公杉岡正子さんは図書館勤めの女性なんだけど、その彼女の勤める図書館にはちょうど KiKi が Review を既に書き終えている4作が置かれていて、杉岡正子さんはその図書館本により「コロボックル」を知るに至ります。  ・・・・・と、こう読んでくると、同じように図書館本で過去作を読んでいた KiKi にとって杉岡正子さんは、もはや他人とは思えなくなってきます(笑)。


移動が体にこたえる昨今

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9日に群馬→東京の移動をし、10日に東京→群馬の移動をしました。  幸いなことに台風の影響はほとんど受けなかったのですが、涼しい群馬から蒸し暑い東京へ行き、尚且つちょっとイライラすることやら何やらがあり、ついでに何としても10日のうちには群馬に戻りたかったので、気持ち的に余裕がない中で様々な作業が必要だったことも手伝って、帰宅してきたらグッタリしてしまいました。

今回の移動は東京のマンションの通信環境の変更が目的だったんだけど、この変更には本当にイライラさせられっぱなしでした。  そもそも、自発的に「変更しよう」と考えていたわけでもないのに、たまたま訪ねてきた営業さんの口車に乗せられたのが大きな失敗のスタートでした。

この営業さん。  KiKi にしてみると実にわかりにくい日本語を、今にして思えばこちらに口を挟む暇も与えず喋っていて、そもそもその話をさっさと打ち切らなかったのは「マンション全体が電話回線を変える」という趣旨に聞こえるような言い方をしたんですよね。  正直なところ、「どんな通信サービスを使うのかな~んていうのは個人の選択によるもので、そんな話はあるんだろうか?」とはチラッと思ったんですよ。  ただ、KiKi には弱みがあって、それはLothlórien_山小舎暮らしを始めてからというもの、マンションの管理組合の会合には一切出ていない・・・・。  ついでに言えば、総会の議事録が届いてもあまり真剣に読んでいなかったんですよね~。

で、こういう時代だからマンション全体で電話回線を変えるな~んていう話が知らないうちに可決されちゃったな~んていうことがあったのかもしれない・・・・と思ったというのがまず最初の躓きでした。  もっと言えば、その話を聞いた日はたまたま沼津の実家の留守宅管理に向かう途中、1泊2日で寄っただけという、ちょっと慌ただしい中での滞在中だったということもあり、KiKi 自身の気持ちが沼津に飛んでいて、どこか上の空だったことも否定できません。

そして、たまたま KiKi が長年使っていたプロバイダーは数年前に某社に吸収合併されていて、とりあえずメルアドの変更等はないと聞いていたのでそのままにしてあったんだけど、その営業さん曰く「そろそろ、統合されるから嫌でも変更になります。」とのこと。  この話にしても、肝心要の契約先からは何も言ってきていないわけで、他社の人間にそんな話をされても昔の KiKi だったら、ほいほいとそんな話を信じたりはしなかったんだけど、何となくその日は「え?  そうなの??」という気分になっちゃった・・・・・ ^^;  

ま、てなわけで、電話 & ネット環境の変更についつい同意しちゃったわけだけど、基本的には留守宅状態の東京のマンション。  その変更にあたってはわざわざ上京しなくちゃいけなくなるわけで、想定できる様々な問題(例えば通信機器の受け渡しはどうするか?とか)に関して、ちゃんとその場できっちりと話をつけたはずだったのに、いざ事が起こり始めたら工事の下請け会社にも、関係各社にも何ひとつそれが伝わっていないことが判明。  ここ2週間というもの、その件に関してはあっちへ電話したりこっちへ掛け合ったりと散々な目にあっていました。

  

今日は移動日

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今日から1泊2日で東京へ行きます。  行かないとなると半年ぐらい間が空いちゃうこともままある昨今ですが、今回は前回から約1か月ぶりという異例の早さでの再訪となります。

前回、沼津の留守宅管理のためについでに寄った東京で、その1泊の間にたまたま訪ねてきた某社の勧誘にのせられて、ついつい同意しちゃった東京のマンションの通信環境を変更するために行くのですが、正直面倒くさい・・・・・。  と言うのも、心の奥底のふか~い所で、


「そろそろ東京のマンションをどう扱うか考えなくちゃ・・・・・。」


なんぞという考えもチラホラしているだけに、当初は自発的に何かを変更するな~んていうことは考えてもいなかったんだけど、現在よりも月額通信費がトータルでかなり安くなるということだったので(それだけが理由じゃないけれど)、ついつい変更に同意しちゃったのは他ならぬ自分自身。  観念して出向くことにします。

ま、てなわけで、明日は午前中にその工事があるし、午後は又移動なのでブログエントリーを書いている余裕はないかもしれません。  で、出かける支度でバタバタしている中、このエントリーを書いています。  天気予報によれば大型台風が関東まで押し寄せてくるまでまだまだ時間がありそうだけど、台風に刺激された前線が何をしてくれちゃうか定かじゃないし、今回の移動に何ら影響が出ないことを願うばかりです。  と同時に、こんなタイミングでじぃじ & ばぁばに何ら異変がないことを祈るばかりです。

では、行ってきま~す。  bey.gif  



七夕の夜はライトダウン

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昨年の七夕は同居介護最終日で、何かとバタバタしていました。  今、昨年の七夕の日のエントリーを読むと


今日、もしも短冊に願い事を書くとするならば・・・・・・

今日ぐらいは朝までゆっくり寝かせてください。

これに尽きる七夕の夜の KiKi でした。


なんぞという言葉にぶちあたり、かなり精神的に追い詰められていた様子が読み取れます。  さて、では今年の七夕は何していた?と問うならば、我が家ではこ~んなことをしていました。

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これ、何かと言うと村の「もったいない推進委員会」が呼びかけている、七夕の日の夜に時間限定で行うイベントの1つで、どうやら昨年から始められた試みらしい・・・・。  このチラシ(↑)の文言を転記してみると

7月7日、今年も「ライトダウン」を実施します!  私たちの日常生活において、欠かせないものの1つに照明があります。  日頃いかに照明に依存しているかを実感し、環境を考えるきっかけ作りになればと、高山村 in もったいない推進委員会が呼びかけています。  キャンドルを持ち帰って、是非ご家庭で実施してください。

実施日: 7月7日(七夕)  20:00 ~ 22:00 (2時間程度消灯)


ま、てなわけで、我が家でももったいない推進委員会の会員さんが作られたこのキャンドルを Get し、20:00 から2時間だとお風呂に入る時間がどんどん遅くなってしまい翌日に響くため、勝手に1時間短縮させていただいたものの消灯生活を送ってみたっていうわけです。

  

本日も「トールキン祭り 絵本の部」です。

ブリスさん
著 & 絵:J.R.R.トールキン 訳:田中明子  評論社

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車を買ったブリスさん。  目のさめるような黄色い車体に、まっ赤な車輪。  友人のドーキンズ兄弟をたずねておどろかせてやろうと、いさんで発車オーライ。  ところが、ところが―。  トールキン自筆の、しゃれたセンスあふれる楽しいイラストと、味わい深い筆蹟を収めた、ユーモアおはなし絵本。  (Amazon 内容紹介より転載)

この絵本の何よりもの魅力はやはりトールキン先生直筆の絵と筆跡が堪能できることではないでしょうか?  同じような楽しみ方ができるもう1つの絵本(?)に「サンタ・クロースからの手紙」があるけれど、あちらの文字はどちらかというと「飾り文字風」なのに対し、こちらの文字は恐らくトールキン先生の「普段使いの文字」なんだろうと思います。  

多くの外人さんの文字は KiKi なんかにしてみると「悪筆」とでも呼びたいような読みにくい文字が珍しくないのに対し、トールキン先生の文字は若干の癖はあるものの活字風でとても読みやすいと思います。  そして、この本では見開きの左ページに和訳が、右ページにトールキン先生の手による絵と英文字という作りになっていて、絵や文字が堪能できるのみならず、ついでに英語の勉強(?)までできちゃうのが嬉しいところです。  

お話はイギリス人ならではの日本人とはちょっと違うユーモア感覚(しかもどことなく偏屈で皮肉っぽい)に溢れたドタバタコメディといった趣で、読者によって好き嫌いがはっきりわかれちゃうような気もするけれど、ページ番号まで自筆で振られたこんな手作り感満載の絵本をプレゼントされたトールキン家の三兄弟が羨ましい限りです。

ようやく、このエントリーではブランクだった「仔犬のローヴァーの冒険」の Review を書き終えたので、2014年6月の読書のまとめを再録しておきたいと思います。

2014年6月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:4069ページ
ナイス数:38ナイス

仔犬のローヴァーの冒険仔犬のローヴァーの冒険感想
この物語が書かれたきっかけが、お気に入りのおもちゃをなくしてしまった自分の息子をなぐさめるため・・・・という極めて私的で尚且つ愛情にあふれたものであることを反映し、冒険ものとはいうものの、ハラハラドキドキというよりホンワカホッコリという暖かい空気感にあふれた物語だったと思います。  モチーフとなっているエピソードの1つ1つは後の「ホビットの冒険」に通じるところもあるのですが、どちらかというと「北欧神話」や、イギリスの典型的な言葉遊びの「マザー・グース」をかなり意識したものになっていると感じました。
読了日:6月28日 著者:


サー・ガウェインと緑の騎士―トールキンのアーサー王物語サー・ガウェインと緑の騎士―トールキンのアーサー王物語感想
この本に収録されている3作品を読了してみた今、彼が創造した創造主、精霊、エルフ、人間というトールキン神話の世界にはギリシャ神話から中世の叙事詩・英雄譚、さらにはキリスト教の教義といった余りにも多くのものがその精神性という意味では混在しているということが再認識できたように思います。  様々な言語で書かれたこういう物語に通じる「神の言葉」、「精霊の言葉」が必要だったが故に生まれたのがクゥエンヤ語やシンダール語だったような気がしています。
読了日:6月27日 著者:J.R.R.トールキン

星をのんだかじや (てのり文庫)星をのんだかじや (てのり文庫)感想
何も考えず図書館から借り出し読了しちゃったけど、帰宅して自宅の「トールキン本 本棚」を眺めてみたら長らく積読状態の「トールキン小品集」(現在は本のタイトルが「農夫ジャイルズの冒険」に変わっているらしい)に収録されていることが判明。  感想・Review は近日中にそちらの本で。
読了日:6月27日 著者:J.R.R.トールキン

新版 シルマリルの物語新版 シルマリルの物語感想
ヨーロッパに古くから伝わる数多くの伝承から色々な素材を集めてきて再構築した物語であることは明白なのですが、それを似て非なる物、トールキン・オリジナルと呼ぶに相応しい物語にまで構築したのはやはり「言語」とその成り立ち、そしてそれを使う者の歴史というぶれない視点があるところだと感じました。  ところで、「ガンダルフ」たちイスタリがいかにして中つ国に遣わされてきたのか?はこの「シルマリルの物語」ではあまり詳細に語られていません。(それは別の本) トールキン神話の道のりはやっぱりまだまだ遠かった・・・・・ ^^;
読了日:6月26日 著者:J.R.R.トールキン


J.R.R.トールキン―或る伝記J.R.R.トールキン―或る伝記感想
KiKi にとって何よりも驚きだったのは、あの一連の作品の中で使われていたクゥエンヤ語やシンダール語と言った私製言語を言語学者となった後で作り始めたのかと思いきや、それよりもはるか昔、まだ少年期と言ってもいいような時代から作り始め、それを所謂ライフワークの如く老年に至るまで創成・ブラッシュアップし続けたという事実です。  しかもこの伝記の著者によれば、その作業はトールキン先生にしてみると「作り出している」というよりは「見つけ出す」作業だと本気で思っていたらしいという点がかなりの驚きでした。
読了日:6月20日 著者:ハンフリーカーペンター


ふしぎな目をした男の子―コロボックル物語 4 (講談社青い鳥文庫 18-4)ふしぎな目をした男の子―コロボックル物語 4 (講談社青い鳥文庫 18-4)感想
自然界の不思議に「神」を見てきた日本人。  そんな「神族」の1人である「スクナヒコサマ」はコロボックルの御先祖様なのだそうです。  第1作から出てきたこのお話が見事にここで帰結したように感じます。 最後に、ヒロシのお爺さんがヒロシとタケルを連れて、水場の水の神様にお供え物をあげに行くシーンが描かれます。  コロボックルにも人間にも世代を超えて受け継ぐべきものがある。  そして人間がそれを忘れなかった時、いろいろなことのつりあいが保たれ、水場の環境は再生し物語は幕となりました。 良書だと思います。
読了日:6月13日 著者:佐藤さとる


ひみつの海(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)ひみつの海(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)感想
この「ランサム・サーガ」の魅力の底にあるのは人類が長い年月をかけて一つ一つ積み重ねてきた発見や発明・工夫(しかもそれが多岐に渡る)をスケールが小さいながらも、子供達が子供たちの力だけで成し遂げていく、その過程にあるような気がしてきました。  この物語に出てくる子供たちの遊びは常に「必要最小限のモノしか与えられない中で、後は自分たちの創意工夫にすべてかかっている」というタイプの遊びだなぁ・・・・ということに感無量。  「真っ当で力強い生きる力」はこういう遊びの中からこそ身につくものなのかもしれません。
読了日:6月11日 著者:アーサー・ランサム


ひみつの海(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)ひみつの海(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)感想
前作であんな大事件があったにも関わらず、子供達は相変わらず冒険心満々だし、ウォーカー父さん & 母さんも全然堪えた様子もなく、次の冒険に子供達を送り出します。  しかもこれまでは「小さすぎる」という理由でいつも置いてけぼりだった末娘「船の赤ちゃん、ブリジット」まで引き連れての探検旅行です。  しかも子供達だけでの探検旅行の名目(?)が「島流し」とはやっぱり太っ腹さ加減(+ ユーモア・センス)が半端なもんじゃありません。  しかも今回の探索行の最大目的が地図作り。  その手法があの伊能忠敬さんと同じ!
読了日:6月11日 著者:アーサー・ランサム


海へ出るつもりじゃなかった(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)海へ出るつもりじゃなかった(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)感想
ずっとジョン & スーザンと一緒に緊張し続けていた読者の KiKi もこのウォーカー父さんのセリフでほっと一安心。  そしてさらに安堵感から思わずため息がでちゃうのが、夜の北海大航海では大人顔負けだった子供たちが、ウォーカー父さんの登場と同時に歳相応にお父さんに甘えている姿です。  とは言っても長兄のジョンだけは帰国して出帆した港に帰り着くまではあくまでも「ゴブリン号の船長」(お父さんは船客)として背筋がピンとしているあたりは、いわゆる「甘ったれ」とは一線を画しているのですが・・・・・
読了日:6月10日 著者:アーサー・ランサム


海へ出るつもりじゃなかった(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)海へ出るつもりじゃなかった(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)感想
「濃霧」、「暴風雨」、「母との約束」、「大人不在」、「他人の持ち物」、「まだまだ幼い妹と弟」という様々な悪条件の中、孤軍奮闘する長男ジョンの姿が痛々しくもあり、頼もしくもあります。  ここまでの作品での「安心感の権化」みたいな存在だったスーザンが大混乱をきたすことによる不安感がさらに緊迫度に拍車をかけます。  ジョンとスーザンが、現実の状況とお母さんとした約束の間で引き裂かれそうになり、次に何をするべきかで言い合いとなるシーンは圧巻です。
読了日:6月10日 著者:アーサー・ランサム

ツバメ号の伝書バト(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)ツバメ号の伝書バト(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)感想
相変わらず大人顔負けの子供たちは、見つけた鉱石を自力で砕石・選別をし、次には炭を焼く炭焼釜を手作りし、さらには溶鉱炉まで作り上げます。  いや~本当に逞しい!!  さて、この「高原での金鉱探し」がスリル満点の物語になっているのに一役買っているのが子供たちが「つぶれソフト」と呼んでいる見知らぬ大人の存在です。  「ごっこ遊びの達人達」はこの「つぶれソフト」を自分たちの金鉱を狙う横取り屋と位置付けて、その姿が遠目に、時に近くで見える度に様々な物語を作ってくれちゃいます。  
読了日:6月8日 著者:アーサー・ランサム


ツバメ号の伝書バト(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)ツバメ号の伝書バト(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)感想
子供達が自立したキャンプ生活を勝ち取るために何よりもポイントになったのが今作の舞台背景にある「水枯れ問題」でした。  飲んだり食べたり、洗い物をしたり、水浴びしたりするのに必須な水が得られない限りは井戸のそばからは離れられないという制約がありました。  そこででてきた水脈占いにまつわるお話が特に素晴らしい。  子供達一人一人の心情が丁寧に描かれているうえに、この経験が彼らを又少し成長させているのが嬉しい上巻です。 
読了日:6月5日 著者:アーサー・ランサム

オオバンクラブ物語(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)オオバンクラブ物語(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)感想
「長い冬休み」では、ツバメ号 & アマゾン号のクルーたちに押されっぱなし、どちらかというとお荷物的なポジションにいて、どこか「都会っ子」の匂いが強かったD姉弟が少しずつ少しずつワイルド系(と言ってもそんなに激しいものではない)に変貌していく姿は見ていて(読んでいて・・・・と言うべきか?)実に頼もしいものでした。  と、同時にここから先はこの3家の兄妹たちの物語をぞんぶんに楽しめることが確信できたのが何よりもの収穫でした。
読了日:6月2日 著者:アーサー・ランサム

読書メーター

久々開催の「トールキン祭り」の次の1冊は絵本です。  本日のKiKi の読了本はこちらです。

ビルボの別れの歌
著:J.R.R.トールキン 訳:脇明子 絵:P.ベインズ  岩波書店

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魔法使いのガンダルフとともに冒険の旅を果たしたホビット小人族のビルボも中つ国を去る最後の旅立ちの時をむかえます。  彼の脳裏をかすめる思い出の数々を美しい絵でたどる、作者生誕100年記念出版。  (Amazon 内容紹介より転載)

まずは装丁の緑がいいですね~。  KiKi にとってエルフのイメージ・カラーは緑。  「ロスロリアン」といい「闇の森」といい森の中で暮らす種族というイメージが強いし、この「ビルボの別れの歌」の段階ではエルフ最盛期の終焉を迎え、中つ国を去ろうというのですから、生命力にあふれた新緑の色ではなく、やっぱりこの本のような深い緑色こそ相応しいでしょう。

さて、この絵本の絵を描いたのはP.ベインズさん。  あのトールキン先生の大親友のC.S.ルイスの「ナルニア」の挿し絵でも有名です。  さらにさらに、この後読み進む予定の「トールキン小品集(最近の本では「農夫ジャイルズの冒険」)」の挿し絵もこのベインズさん。  昨今の漫画チックな挿し絵とは一味もふた味も違う、どこかクラシックでどこか幻想的で、写実的ではあってもどこかコケティッシュな絵が魅力的です。

この絵本の構成としては各見開きページの上段には「指輪物語」の最後の部分、指輪所持者たちが馬で西に向かい、灰色港から旅立っていくそのプロセスが描かれ、下段には「ホビットの冒険」の様々なシーンが描かれています。  絵本の絵を見ながら、読み慣れた「ホビットの冒険」のワンシーン・ワンシーンを思い出し、ビルボと一緒に思い出に耽ることができる時間は何とも言えない贅沢なものに感じられました。


先週の日曜日のロングドライブとその後の老人ホーム訪問ですっかり体調を崩し、この1週間はネットにアクセスする元気もありませんでした。  KiKi にとってほぼ持病となっている強い吐き気を伴う眩暈にも襲われ、活字を読む元気もありませんでした。  まだまだ本調子とまではいかないけれど、今日はだいぶ気分がいいので、ここまでずっと放置状態だった読了本を Review しておきたいと思います。

仔犬のローヴァーの冒険
著:J.R.R.トールキン 訳:山本史郎  原書房

51Y4BM3D5CL._SL500_AA300_.jpg  (Amazon)

4歳のマイケルが海岸で、お気に入りのおもちゃをなくしてしまった。  それは鉛でできた犬のおもちゃで、マイケルは海岸で遊ぶ時でさえ、手放したがらないほど気に入っていたものだった。  マイケルをなぐさめ、気を紛らわすため、父親のトールキンは即興で物語を考えた。  それはローヴァーという本物の犬が、魔法によっておもちゃの犬に変えられ、この悪さをした魔法使いを探し求めながら、様々の奇想天外な冒険をした後に、ふたたび本物の犬にもどるという物語だった。  恐ろしい竜、賢い老鯨、海の王者、月の男などが登場するこの魅力的な物語は、トールキン一家のとびきりのお気に入りとなった・・・・。

執筆されてから70年、作者トールキン自身による挿絵とともに、このファンタジー作品がついに発表された。  冗談や言葉遊びがいっぱいで、スリルやユーモアにあふれるこの物語には、無数にいるトールキンファンだけでなく、面白い物語が好きという人なら、きっと満足するに違いない。  (単行本扉より転載)

この物語が書かれたきっかけが、お気に入りのおもちゃをなくしてしまった自分の息子をなぐさめるため・・・・という極めて私的で尚且つ愛情にあふれたものであることを反映し、冒険ものとはいうものの、ハラハラドキドキというよりホンワカホッコリという暖かい空気感にあふれた物語だったと思います。  

モチーフとなっているエピソードの1つ1つは後の「ホビットの冒険」や「指輪物語」に通じるところもあるのですが、どちらかというと「北欧神話」をメインとする西洋神話群や、イギリスの典型的な言葉遊びの「マザー・グース」をかなり意識した(これは当初の対象読者が自分の子供達だった故)ものになっていると感じました。  もっとも肝心の言葉遊びの方はそこかしこに訳者の山本さんの工夫の跡が見える・・・・というだけで、英語ではどうなっていたのかは今の KiKi には知る術もないのですが・・・・。

先月末最後の日曜日の午前中に急遽ダーリンの息子に呼び出され予定外のロングドライブへ。  この時の疲労から未だに立ち直っていません ^^;  本来なら既に読了している「仔犬のローヴァーの冒険」の Review を書き終えて、以下のまとめにも何らかの情報がアップされている状態で先月の読書を総括したかったのですが、それは疲労回復してから・・・・・ということで。  いずれにしろ、忘れないうちに先月の読書をまとめておきたいと思います。

2014年6月の読書メーター

読んだ本の数:13冊
読んだページ数:4069ページ
ナイス数:38ナイス

仔犬のローヴァーの冒険仔犬のローヴァーの冒険
読了日:6月28日 著者:

サー・ガウェインと緑の騎士―トールキンのアーサー王物語サー・ガウェインと緑の騎士―トールキンのアーサー王物語感想
この本に収録されている3作品を読了してみた今、彼が創造した創造主、精霊、エルフ、人間というトールキン神話の世界にはギリシャ神話から中世の叙事詩・英雄譚、さらにはキリスト教の教義といった余りにも多くのものがその精神性という意味では混在しているということが再認識できたように思います。  様々な言語で書かれたこういう物語に通じる「神の言葉」、「精霊の言葉」が必要だったが故に生まれたのがクゥエンヤ語やシンダール語だったような気がしています。
読了日:6月27日 著者:J.R.R.トールキン

星をのんだかじや (てのり文庫)星をのんだかじや (てのり文庫)感想
何も考えず図書館から借り出し読了しちゃったけど、帰宅して自宅の「トールキン本 本棚」を眺めてみたら長らく積読状態の「トールキン小品集」(現在は本のタイトルが「農夫ジャイルズの冒険」に変わっているらしい)に収録されていることが判明。  感想・Review は近日中にそちらの本で。
読了日:6月27日 著者:J.R.R.トールキン

新版 シルマリルの物語新版 シルマリルの物語感想
ヨーロッパに古くから伝わる数多くの伝承から色々な素材を集めてきて再構築した物語であることは明白なのですが、それを似て非なる物、トールキン・オリジナルと呼ぶに相応しい物語にまで構築したのはやはり「言語」とその成り立ち、そしてそれを使う者の歴史というぶれない視点があるところだと感じました。  ところで、「ガンダルフ」たちイスタリがいかにして中つ国に遣わされてきたのか?はこの「シルマリルの物語」ではあまり詳細に語られていません。(それは別の本) トールキン神話の道のりはやっぱりまだまだ遠かった・・・・・ ^^;
読了日:6月26日 著者:J.R.R.トールキン


J.R.R.トールキン―或る伝記J.R.R.トールキン―或る伝記感想
KiKi にとって何よりも驚きだったのは、あの一連の作品の中で使われていたクゥエンヤ語やシンダール語と言った私製言語を言語学者となった後で作り始めたのかと思いきや、それよりもはるか昔、まだ少年期と言ってもいいような時代から作り始め、それを所謂ライフワークの如く老年に至るまで創成・ブラッシュアップし続けたという事実です。  しかもこの伝記の著者によれば、その作業はトールキン先生にしてみると「作り出している」というよりは「見つけ出す」作業だと本気で思っていたらしいという点がかなりの驚きでした。
読了日:6月20日 著者:ハンフリーカーペンター


ふしぎな目をした男の子―コロボックル物語 4 (講談社青い鳥文庫 18-4)ふしぎな目をした男の子―コロボックル物語 4 (講談社青い鳥文庫 18-4)感想
自然界の不思議に「神」を見てきた日本人。  そんな「神族」の1人である「スクナヒコサマ」はコロボックルの御先祖様なのだそうです。  第1作から出てきたこのお話が見事にここで帰結したように感じます。 最後に、ヒロシのお爺さんがヒロシとタケルを連れて、水場の水の神様にお供え物をあげに行くシーンが描かれます。  コロボックルにも人間にも世代を超えて受け継ぐべきものがある。  そして人間がそれを忘れなかった時、いろいろなことのつりあいが保たれ、水場の環境は再生し物語は幕となりました。 良書だと思います。
読了日:6月13日 著者:佐藤さとる


ひみつの海(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)ひみつの海(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)感想
この「ランサム・サーガ」の魅力の底にあるのは人類が長い年月をかけて一つ一つ積み重ねてきた発見や発明・工夫(しかもそれが多岐に渡る)をスケールが小さいながらも、子供達が子供たちの力だけで成し遂げていく、その過程にあるような気がしてきました。  この物語に出てくる子供たちの遊びは常に「必要最小限のモノしか与えられない中で、後は自分たちの創意工夫にすべてかかっている」というタイプの遊びだなぁ・・・・ということに感無量。  「真っ当で力強い生きる力」はこういう遊びの中からこそ身につくものなのかもしれません。
読了日:6月11日 著者:アーサー・ランサム


ひみつの海(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)ひみつの海(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)感想
前作であんな大事件があったにも関わらず、子供達は相変わらず冒険心満々だし、ウォーカー父さん & 母さんも全然堪えた様子もなく、次の冒険に子供達を送り出します。  しかもこれまでは「小さすぎる」という理由でいつも置いてけぼりだった末娘「船の赤ちゃん、ブリジット」まで引き連れての探検旅行です。  しかも子供達だけでの探検旅行の名目(?)が「島流し」とはやっぱり太っ腹さ加減(+ ユーモア・センス)が半端なもんじゃありません。  しかも今回の探索行の最大目的が地図作り。  その手法があの伊能忠敬さんと同じ!
読了日:6月11日 著者:アーサー・ランサム


海へ出るつもりじゃなかった(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)海へ出るつもりじゃなかった(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)感想
ずっとジョン & スーザンと一緒に緊張し続けていた読者の KiKi もこのウォーカー父さんのセリフでほっと一安心。  そしてさらに安堵感から思わずため息がでちゃうのが、夜の北海大航海では大人顔負けだった子供たちが、ウォーカー父さんの登場と同時に歳相応にお父さんに甘えている姿です。  とは言っても長兄のジョンだけは帰国して出帆した港に帰り着くまではあくまでも「ゴブリン号の船長」(お父さんは船客)として背筋がピンとしているあたりは、いわゆる「甘ったれ」とは一線を画しているのですが・・・・・
読了日:6月10日 著者:アーサー・ランサム


海へ出るつもりじゃなかった(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)海へ出るつもりじゃなかった(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)感想
「濃霧」、「暴風雨」、「母との約束」、「大人不在」、「他人の持ち物」、「まだまだ幼い妹と弟」という様々な悪条件の中、孤軍奮闘する長男ジョンの姿が痛々しくもあり、頼もしくもあります。  ここまでの作品での「安心感の権化」みたいな存在だったスーザンが大混乱をきたすことによる不安感がさらに緊迫度に拍車をかけます。  ジョンとスーザンが、現実の状況とお母さんとした約束の間で引き裂かれそうになり、次に何をするべきかで言い合いとなるシーンは圧巻です。
読了日:6月10日 著者:アーサー・ランサム

ツバメ号の伝書バト(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)ツバメ号の伝書バト(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)感想
相変わらず大人顔負けの子供たちは、見つけた鉱石を自力で砕石・選別をし、次には炭を焼く炭焼釜を手作りし、さらには溶鉱炉まで作り上げます。  いや~本当に逞しい!!  さて、この「高原での金鉱探し」がスリル満点の物語になっているのに一役買っているのが子供たちが「つぶれソフト」と呼んでいる見知らぬ大人の存在です。  「ごっこ遊びの達人達」はこの「つぶれソフト」を自分たちの金鉱を狙う横取り屋と位置付けて、その姿が遠目に、時に近くで見える度に様々な物語を作ってくれちゃいます。  
読了日:6月8日 著者:アーサー・ランサム


ツバメ号の伝書バト(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)ツバメ号の伝書バト(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)感想
子供達が自立したキャンプ生活を勝ち取るために何よりもポイントになったのが今作の舞台背景にある「水枯れ問題」でした。  飲んだり食べたり、洗い物をしたり、水浴びしたりするのに必須な水が得られない限りは井戸のそばからは離れられないという制約がありました。  そこででてきた水脈占いにまつわるお話が特に素晴らしい。  子供達一人一人の心情が丁寧に描かれているうえに、この経験が彼らを又少し成長させているのが嬉しい上巻です。 
読了日:6月5日 著者:アーサー・ランサム

オオバンクラブ物語(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)オオバンクラブ物語(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)感想
「長い冬休み」では、ツバメ号 & アマゾン号のクルーたちに押されっぱなし、どちらかというとお荷物的なポジションにいて、どこか「都会っ子」の匂いが強かったD姉弟が少しずつ少しずつワイルド系(と言ってもそんなに激しいものではない)に変貌していく姿は見ていて(読んでいて・・・・と言うべきか?)実に頼もしいものでした。  と、同時にここから先はこの3家の兄妹たちの物語をぞんぶんに楽しめることが確信できたのが何よりもの収穫でした。
読了日:6月2日 著者:アーサー・ランサム

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