2014年6月の読書 読書メーター (再)

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ようやく、このエントリーではブランクだった「仔犬のローヴァーの冒険」の Review を書き終えたので、2014年6月の読書のまとめを再録しておきたいと思います。

2014年6月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:4069ページ
ナイス数:38ナイス

仔犬のローヴァーの冒険仔犬のローヴァーの冒険感想
この物語が書かれたきっかけが、お気に入りのおもちゃをなくしてしまった自分の息子をなぐさめるため・・・・という極めて私的で尚且つ愛情にあふれたものであることを反映し、冒険ものとはいうものの、ハラハラドキドキというよりホンワカホッコリという暖かい空気感にあふれた物語だったと思います。  モチーフとなっているエピソードの1つ1つは後の「ホビットの冒険」に通じるところもあるのですが、どちらかというと「北欧神話」や、イギリスの典型的な言葉遊びの「マザー・グース」をかなり意識したものになっていると感じました。
読了日:6月28日 著者:


サー・ガウェインと緑の騎士―トールキンのアーサー王物語サー・ガウェインと緑の騎士―トールキンのアーサー王物語感想
この本に収録されている3作品を読了してみた今、彼が創造した創造主、精霊、エルフ、人間というトールキン神話の世界にはギリシャ神話から中世の叙事詩・英雄譚、さらにはキリスト教の教義といった余りにも多くのものがその精神性という意味では混在しているということが再認識できたように思います。  様々な言語で書かれたこういう物語に通じる「神の言葉」、「精霊の言葉」が必要だったが故に生まれたのがクゥエンヤ語やシンダール語だったような気がしています。
読了日:6月27日 著者:J.R.R.トールキン

星をのんだかじや (てのり文庫)星をのんだかじや (てのり文庫)感想
何も考えず図書館から借り出し読了しちゃったけど、帰宅して自宅の「トールキン本 本棚」を眺めてみたら長らく積読状態の「トールキン小品集」(現在は本のタイトルが「農夫ジャイルズの冒険」に変わっているらしい)に収録されていることが判明。  感想・Review は近日中にそちらの本で。
読了日:6月27日 著者:J.R.R.トールキン

新版 シルマリルの物語新版 シルマリルの物語感想
ヨーロッパに古くから伝わる数多くの伝承から色々な素材を集めてきて再構築した物語であることは明白なのですが、それを似て非なる物、トールキン・オリジナルと呼ぶに相応しい物語にまで構築したのはやはり「言語」とその成り立ち、そしてそれを使う者の歴史というぶれない視点があるところだと感じました。  ところで、「ガンダルフ」たちイスタリがいかにして中つ国に遣わされてきたのか?はこの「シルマリルの物語」ではあまり詳細に語られていません。(それは別の本) トールキン神話の道のりはやっぱりまだまだ遠かった・・・・・ ^^;
読了日:6月26日 著者:J.R.R.トールキン


J.R.R.トールキン―或る伝記J.R.R.トールキン―或る伝記感想
KiKi にとって何よりも驚きだったのは、あの一連の作品の中で使われていたクゥエンヤ語やシンダール語と言った私製言語を言語学者となった後で作り始めたのかと思いきや、それよりもはるか昔、まだ少年期と言ってもいいような時代から作り始め、それを所謂ライフワークの如く老年に至るまで創成・ブラッシュアップし続けたという事実です。  しかもこの伝記の著者によれば、その作業はトールキン先生にしてみると「作り出している」というよりは「見つけ出す」作業だと本気で思っていたらしいという点がかなりの驚きでした。
読了日:6月20日 著者:ハンフリーカーペンター


ふしぎな目をした男の子―コロボックル物語 4 (講談社青い鳥文庫 18-4)ふしぎな目をした男の子―コロボックル物語 4 (講談社青い鳥文庫 18-4)感想
自然界の不思議に「神」を見てきた日本人。  そんな「神族」の1人である「スクナヒコサマ」はコロボックルの御先祖様なのだそうです。  第1作から出てきたこのお話が見事にここで帰結したように感じます。 最後に、ヒロシのお爺さんがヒロシとタケルを連れて、水場の水の神様にお供え物をあげに行くシーンが描かれます。  コロボックルにも人間にも世代を超えて受け継ぐべきものがある。  そして人間がそれを忘れなかった時、いろいろなことのつりあいが保たれ、水場の環境は再生し物語は幕となりました。 良書だと思います。
読了日:6月13日 著者:佐藤さとる


ひみつの海(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)ひみつの海(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)感想
この「ランサム・サーガ」の魅力の底にあるのは人類が長い年月をかけて一つ一つ積み重ねてきた発見や発明・工夫(しかもそれが多岐に渡る)をスケールが小さいながらも、子供達が子供たちの力だけで成し遂げていく、その過程にあるような気がしてきました。  この物語に出てくる子供たちの遊びは常に「必要最小限のモノしか与えられない中で、後は自分たちの創意工夫にすべてかかっている」というタイプの遊びだなぁ・・・・ということに感無量。  「真っ当で力強い生きる力」はこういう遊びの中からこそ身につくものなのかもしれません。
読了日:6月11日 著者:アーサー・ランサム


ひみつの海(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)ひみつの海(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)感想
前作であんな大事件があったにも関わらず、子供達は相変わらず冒険心満々だし、ウォーカー父さん & 母さんも全然堪えた様子もなく、次の冒険に子供達を送り出します。  しかもこれまでは「小さすぎる」という理由でいつも置いてけぼりだった末娘「船の赤ちゃん、ブリジット」まで引き連れての探検旅行です。  しかも子供達だけでの探検旅行の名目(?)が「島流し」とはやっぱり太っ腹さ加減(+ ユーモア・センス)が半端なもんじゃありません。  しかも今回の探索行の最大目的が地図作り。  その手法があの伊能忠敬さんと同じ!
読了日:6月11日 著者:アーサー・ランサム


海へ出るつもりじゃなかった(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)海へ出るつもりじゃなかった(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)感想
ずっとジョン & スーザンと一緒に緊張し続けていた読者の KiKi もこのウォーカー父さんのセリフでほっと一安心。  そしてさらに安堵感から思わずため息がでちゃうのが、夜の北海大航海では大人顔負けだった子供たちが、ウォーカー父さんの登場と同時に歳相応にお父さんに甘えている姿です。  とは言っても長兄のジョンだけは帰国して出帆した港に帰り着くまではあくまでも「ゴブリン号の船長」(お父さんは船客)として背筋がピンとしているあたりは、いわゆる「甘ったれ」とは一線を画しているのですが・・・・・
読了日:6月10日 著者:アーサー・ランサム


海へ出るつもりじゃなかった(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)海へ出るつもりじゃなかった(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)感想
「濃霧」、「暴風雨」、「母との約束」、「大人不在」、「他人の持ち物」、「まだまだ幼い妹と弟」という様々な悪条件の中、孤軍奮闘する長男ジョンの姿が痛々しくもあり、頼もしくもあります。  ここまでの作品での「安心感の権化」みたいな存在だったスーザンが大混乱をきたすことによる不安感がさらに緊迫度に拍車をかけます。  ジョンとスーザンが、現実の状況とお母さんとした約束の間で引き裂かれそうになり、次に何をするべきかで言い合いとなるシーンは圧巻です。
読了日:6月10日 著者:アーサー・ランサム

ツバメ号の伝書バト(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)ツバメ号の伝書バト(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)感想
相変わらず大人顔負けの子供たちは、見つけた鉱石を自力で砕石・選別をし、次には炭を焼く炭焼釜を手作りし、さらには溶鉱炉まで作り上げます。  いや~本当に逞しい!!  さて、この「高原での金鉱探し」がスリル満点の物語になっているのに一役買っているのが子供たちが「つぶれソフト」と呼んでいる見知らぬ大人の存在です。  「ごっこ遊びの達人達」はこの「つぶれソフト」を自分たちの金鉱を狙う横取り屋と位置付けて、その姿が遠目に、時に近くで見える度に様々な物語を作ってくれちゃいます。  
読了日:6月8日 著者:アーサー・ランサム


ツバメ号の伝書バト(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)ツバメ号の伝書バト(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)感想
子供達が自立したキャンプ生活を勝ち取るために何よりもポイントになったのが今作の舞台背景にある「水枯れ問題」でした。  飲んだり食べたり、洗い物をしたり、水浴びしたりするのに必須な水が得られない限りは井戸のそばからは離れられないという制約がありました。  そこででてきた水脈占いにまつわるお話が特に素晴らしい。  子供達一人一人の心情が丁寧に描かれているうえに、この経験が彼らを又少し成長させているのが嬉しい上巻です。 
読了日:6月5日 著者:アーサー・ランサム

オオバンクラブ物語(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)オオバンクラブ物語(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)感想
「長い冬休み」では、ツバメ号 & アマゾン号のクルーたちに押されっぱなし、どちらかというとお荷物的なポジションにいて、どこか「都会っ子」の匂いが強かったD姉弟が少しずつ少しずつワイルド系(と言ってもそんなに激しいものではない)に変貌していく姿は見ていて(読んでいて・・・・と言うべきか?)実に頼もしいものでした。  と、同時にここから先はこの3家の兄妹たちの物語をぞんぶんに楽しめることが確信できたのが何よりもの収穫でした。
読了日:6月2日 著者:アーサー・ランサム

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2014年7月 6日 12:53に書いたブログ記事です。

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