2014年8月アーカイブ

夏バテやら何やらでペースが乱れまくっている最近の KiKi です。  そんな中、実は人知れず(?)数日前にあの「自宅用壁掛け」が完成していました。  そのお話をしていなかったので、今日はまずそのご報告から・・・・・。

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この作品、針刺しの針の部分をどう刺したらいいのか、かなり迷ってしまいました。  刺繍というものに学生時代以来親しんでこなかった KiKi にとって「直線の刺繍 ≒ アウトラインステッチ」で、一度はそれを試してみたものの、クロスステッチ用の布でアウトラインステッチなんぞというのは上手く刺せるものではなく、それが自分の未熟さゆえか、普通のことなのかさえわからず、思わずキットを購入した Bear's Paw さんに質問メールを送っちゃったぐらい(笑)

でもそのお返事で、「そんな複雑なこと、考えないで。  素直に上から下に1本刺すだけですよ。」と言われ、ホッと一安心。  そしてそこからはあっという間に完成にこぎつけちゃいました。


ひとつ前のエントリーでご紹介した本を読了しました。  たまたま読了した直後は夏バテピークですぐにブログエントリーをおこす元気もなかったのですが(実は今日もまだ何気に不調・・・・ ^^;)、感想を忘れないうちに記録しておきたいと思い、今日は PC に向かっています。

日本海軍400時間の証言 軍令部・参謀たちが語った敗戦
編:NHKスペシャル取材班  新潮社

NHK_Special.jpegのサムネール画像  (Amazon)

昭和55年。  東京・原宿にある旧海軍将校のOB団体「水交会」に、日本海軍の中枢にいたエリートたちが集まった。  元大尉から中将まで、参加者はのべ40人。  月1回の会合は「反省会」と呼ばれ、平成3年まで130回以上、開かれた。  「戦争の真実を語り残す」という目的のもと、「門外不出」を条件に、会はすべて録音されていた。  開戦を巡り陸軍と海軍では水面下でどのような動きをしていたのか、特攻作戦の本当の発案者は誰でどのような理由で決行されたのか、戦後の東京裁判で海軍軍人を守るために、海軍はどのような手をうったのか----など、幅広いテーマが議論されたのである。  録音されたテープは計400時間。  時には出席者間で激論を交わし、戦時中は雲の上の存在だった上官に真実を厳しく追及する場面もあった。  この貴重な記録を基に、証言者、その遺族、関係者や史・資料など、広範な関連・裏付け取材を行い、埋もれていた太平洋戦争の裏面史に光をあてる。  (Amazon 内容紹介より転載)

編者名でもわかるとおり、こちらの本は「NHK スペシャル」で放映された番組のいわば編集後記のような本でした。  東京・原宿にある旧海軍将校のOB団体「水交会」で130回近く開催された日本海軍の中枢にいたエリートたちによる「反省会」のテープが出てきたところから話は始まります。  元大尉から中将まで、参加者はのべ40人。  「戦争の真実を語り残す」という目的のもと、「門外不出」を条件に、その会の様子のすべてが録音されていたとのこと。  

日本では東京裁判の結果等から、「海軍善玉説」がまことしやかに語られてきたけれど、陸軍だけが糾弾された歴史にはどこか納得のいかないものを常々感じていた(但し、自分で色々調べてみて何らかの根拠があったからというわけではありません。  感覚的に『胡散臭い結論だよな』と思っていたにすぎません。)KiKi にとって、その海軍のお偉方(といっても本当の意味でのトップではなく、その直下にいた将校レベルですが)が仮にも「反省会」と名付けた会合で語られた内容に興味を持ち、図書館から借り出してきました。  

読了して感じることは、タイトルから期待される日本海軍400時間の証言を題材にはしているし、その中から拾った証言そのものもかなり抜粋されて記載はされているものの、それを聞いた取材班面々の想いのような記述が多すぎるうえに、ある1つのトピックに対する反省会上での応酬といった部分の緊迫感のようなものは全く感じられず、正直なところ肩透かしを食らったような気分を持ったことをまずは記載しておきたいと思います。

もちろん、録音テープだけでは証言内容を正確に把握することはできないので、証言を実証するためという意味もあって、NHK取材陣が公文書館や士官の遺族を回るという気が遠くなるような検証過程が描かれるのは、ある意味ではフェアなことなわけですが、どうしてもその苦労の中で生まれてきた「戦争を知らず、現代感覚で事象に向かった際に感じる取材班面々のある種の想い」が出てくるのはやむをえないこと・・・・とはいえ、それがこの大事な証言に向かった際に必ずしも是とすべきものなのかどうか、疑問を感じずにはいられませんでした。  そしてそんな彼らのバイアスを通した著述からだけ何かを感じるのは間違っているだろうという自制心を常に要求されたことによる疲労感が残る読書体験だったように思います。

ちょっと間が空いてしまったのですが、先日NHKの歴史番組「英雄たちの選択」の特別版(?)、「昭和の選択」をリアルタイムで観ました。  その時のことを少しだけ振り返っておきたいと思います。


第1回 「国際連盟脱退 松岡洋右 望まなかった決断」
8月21日(木) 午後8時~9時

第1回は、昭和8年(1933)の「国際連盟脱退」。  これまで連盟脱退は、満州事変や満州国建国をめぐり日本の主張が受け入れられなかったため、自ら進んで脱退したというイメージで一般的に語られてきました。  しかし近年の研究によれば、政府が当初考えていたのは「脱退回避」。  しかも脱退という最終決断は、国際協調や経済制裁回避のための苦肉の策だったという側面があることがわかってきた。  なぜ日本はこのような真逆の選択をするに至ったのか?  日本全権・松岡洋右の視点から、日本がこの重大な「選択」に至った過程をつぶさにドキュメントし、その実相に迫る。  (NHK HP より転載)


物知らずの KiKi にとってこの話はかなり衝撃的でした。  何に衝撃を受けたかって、己の無知さ加減、無関心加減を赤裸々に炙り出されたかのような感慨をもったことに対してでした。  あの歴史の教科書にも必ず出てきた「国際連盟脱退」が実はこういう裏話があったな~んていうことは、想像だにしていなかったからです。

もちろんこの番組の内容のみを鵜呑みにするのは危険だと思うけれど、KiKi の認識とはあまりにも大きな乖離があることに正直戸惑いました。  そこで手元にある2003年第8版刊行の山川出版の「詳説 日本史研究」の該当ページを紐解いてみました。  以下、該当部分を転記します。


中国は満州事変勃発直後、これを日本の侵略行動であるとして国際連盟に提訴し、もとより「満州国」の独立を認めなかった。  はじめ、事変をごく局地的なものとみて楽観的だった列国は、日本政府の事変不拡大の約束が実行されないため、日本の行動は不戦条約と九ヵ国条約に違反するとして、しだいに対日不信感を強めた。  (中略)  国際連盟は満州問題調査のためにイギリスのリットンを代表とするリットン調査団を派遣し、1932年10月、調査団はリットン報告書を発表した。  これは、「満州国」が自発的な民族独立運動の結果成立したものとする日本の主張を否定していたが、満州に対する中国の主権を認めると同時に日本の権益も保障しており、満州に中国の主権下に自治政府をつくり、治安を守るための憲兵隊をおいて、それ以外の軍隊は撤廃するという解決案を提示していた。  

ところが日本政府(斎藤実内閣)は、軍部のつくりあげた既成事実を認め、リットン報告書の発表直前、1932年9月に日満議定書を取り交して、いち早くその独立を承認しており、さらに日本軍は1933年2月には、熱河省にも軍事行動を拡大した。  これは国際連盟を著しく刺激し、同年2月の連盟臨時総会では、リットン報告書をもとに満州に対する中国の主権を確認し、満州における自治政府の樹立と日本軍の撤退を勧告した決議案が、42対1(反対は日本だけ)で可決された。  全権松岡洋右はただちに退場し、3月12日、日本は国際連盟脱退を通告した。  こうして日本はアメリカなどの列国の反発のなかで国際的に孤立していった。  (山川出版 「詳説 日本史研究」より転載)


KiKi の記憶が正しければ、この記述(↑)だって KiKi が学んだ時代の教科書には書かれていなかったようなことまで書き込まれている印象があるけれど、この文面からだけでは「日本政府が当初考えていたのは『脱退回避』。  しかも脱退という最終決断は、国際協調や経済制裁回避のための苦肉の策だったという側面がある」な~んていうことは、どんなに読解力に長けた人であっても読み取るのは難しいのではないかしら・・・・・。


夏バテによりゲーム三昧

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ここ数日は猛暑がぶり返し、若干夏バテ気味の KiKi。  せっかく始めた「自宅用壁掛け製作」も遅々として進みません。  よくよく考えてみると、じぃじ & ばぁば用の壁掛けを作っていた時は、台風やら何やらでお天気も悪く、逆に言えば少しはしのぎやすい気候だったので作業が進んだのですが、ここ数日はアトリエ室内も34度越え。  それでも針を握ってはみるものの、30分もすると頭がボ~っとしてきて、汗も吹き出し集中力が途切れ始めます。

これはチクチク作業に限ったことではもちろんなくて、一昨日は久々にピアノの練習もさぼってしまいました。  それでもこちらは長年の趣味ということもあれば、家の中でもっとも涼しい部屋にピアノが置いてあるということもありで、大汗をかきながらも毎日練習していたんですけどねぇ・・・・。

さて、同じ家、同じ部屋の中であっても不思議と場所によっては他の場所より少しだけ涼しく感じるところがあります。  我が家の場合はリビングの薪ストーブ前のカーペット・スペースがその最も涼しい場所で、ここ数日はその限られたスペースをダーリンと KiKi 、さらには愛犬ノルンの間で激しい争奪戦が繰り広げられています。

チクチク作業やらピアノの練習やらでボ~っとした頭と、沸騰した血流で頭から湯気を出しているかのような状態の KiKi がその場所を目指しても、当然のことながら先客がいて、滅多なことではその場所を確保することができません。  そこで次善の場所を探して家中をウロウロすることになります。

不思議なもので次善の場所は日によって変わるんですよね~。  そしてそのようやく見つけたスペースで暇つぶしにすることと言えばこちら(↓)


PlayStation Vita FINAL FANTASY X/X2 HD Remaster RESOLUTION BOX
ASIN: B00FQDJTXK

41DgtMDMmzL._SL500_AA300_.jpg  (Amazon)


PS2 時代に飽きるほどやったこのゲーム。  それなのにPS3版もこれも購入しちゃったいきさつはこちらとかこちらに書いたので繰り返さないけれど、最近ではもっぱらこの PS Vita 版をやっています。  その理由は・・・・と言えば、やはり場所を選ばないことにあります。  日によって変わる家の中で2番目に涼しい場所を求めて流離う片手にPS Vita。  そして見つけた場所でごろんと横になってバトル開始です(苦笑)  正直なところPSX の方はともかく X-2 は「ゲームの質としてはどうよ??」と感じてはいるものの、他に遊べるソフトがない以上仕方ありません。  実は今年のあの大雪の後、1度は通して遊んだんですけどねぇ・・・・・。

ただ、1つだけ恰好の言い訳をさせてもらうなら、PS2でやりこんだ時代にも、あの大雪の後もX-2のサブゲーム、「クリーチャー・クリエイト」だけはほぼ全く手掛けていない状態だったので、今回はどちらかというとそちらメインで始めてみたっていうことで・・・・・・。  さて、昨日ようやく Story Level 1 のクリーチャーは何とか制覇したので、今日からは本編に入ります。


読書はどうした? > 自分


ま、それは就寝前にボチボチと・・・・・(苦笑)  ゲームに手を出すと、一挙に読書ペースが落ちるんですよねぇ・・・・。  

自宅用壁掛け製作開始

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この間の日曜日に老人ホームに入居している じぃじ & ばぁばにお部屋の壁掛けをお届けできたので、その前日から着手し始めたのが「自宅用壁掛け」です。  2つの壁掛けの作成過程でクロスステッチ用刺繍針も刺繍糸糸通しも新調し、KiKi にとって学生時代以来久々のクロスステッチの練習も積み(← ってオイ! 苦笑)、製作のための準備は申し分なく整っています。

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今までの作品より若干大ぶりのこの作品、決して大きさで差をつけようと思ったわけではありません。  じぃじ & ばぁばはお揃いにするためにあのピンクとブルーの作品を選んだのですが、これまで KiKi が作ったパッチワーク作品のほとんどはどこかへ貰われていってしまい(というよりプレゼント用に作ったことが多い)実は自宅用はユーキャンの通信講座で作ったものしか残っていません。

で、壁掛けのキットを購入する際に、「たまには自宅用も欲しいよな・・・・」と考えたわけですが、せっかくなら、異なるデザインのものを作りたいじゃないですか!  ま、てなわけで決して意図したわけではなく「自宅用」が一番大きくなってしまったのです。  ま、それに、いずれは KiKi も肉体的な限界から針仕事が難しくなるだろうから、この一時期はそれなりに針仕事に勤しんだ証・・・・みたいなものも欲しくて、こちらの「針仕事デザイン」を選びました。

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ところでこの作品はこれまでの作品とは異なり、外周から刺し始めました。  というのもね、これまで作成した2つの作品は中央から左右対称のデザインだったので、真ん中部分から刺し始めるのがさして困難ではなかったんだけど、こちらの作品はちょっと毛色が違う・・・・。  クロスステッチ用のまっさらな布のどこから刺し始めればいいのか迷っちゃったんですよね~。

        


お天気にはあまり恵まれず、日本各地に災害をもたらしたお盆休みも昨日で終了しました。  KiKi のお盆休み(って今では365日お休み・・・のようなお休みではないような ^^;)も昨日の小さな壁掛け持参の老人ホーム訪問でようやく一段落。  今日からは通常の日々が戻ってきました。  ま、てなわけで読了以来、放置しっぱなしだったこちらの Review を書いておきたいと思います。

天山の巫女ソニン 江南外伝 海竜の子
著:菅野雪虫 講談社

book_Fantasy_Sugano.jpeg (Amazon)

江南の美しく豊かな湾を統治する「海竜商会」。  その有力者サヴァンを伯父にもち、何不自由なく幸せな日々を送っていた少年・クワン。  ところがクワンの落とした首飾りがきっかけとなって、陰謀に巻きこまれていく。  多くの人の心を引きつける江南の第二王子クワンの絶望と波乱に満ちた再生の物語。  (単行本扉より転載)

本編でも一種独特の魅力を放っていた隣国江南の第二王子クワン。  「第二王子」というポジションの割には決して幸せそうではなかった王子の幼少期から本編に至るまでの日々を描いた外伝でした。  クワンの右腕ともいうべきセオとの出会い、そして彼がクワンに献身的に仕えるに至るまでのお話はなかなかに読ませるものがあったと思います。  同じ故郷で暮らしながらも、その故郷に対する想いの乖離による2人の衝突の場面が描かれているのが、物語に一層の深みを与えていると感じました。

同時に、本編ではソニンを引き抜くためにセオが語った、クワンの妹、リアンに起こった災難はどうやら作り話ではなく本当のことだったことがこの外伝で判明。  本編では「作り話も大概にしろ!」のクワンの一言でうやむやになってしまった感があったけれど(でも、その話が本当であればこそのクワンのソニンに対する毒薬製造命令という点で妙に説得力はあった)、やっぱりというか、案の定というか、本当のお話だったのですね。

それにしても、江南の王様はしょ~もない!!   国内の摩擦を避けようとするあまりに、対抗できる彼の力が「鈍感力」とでも呼ぶしかないような対応で、結果、多くのことを動かしているのが自分の利益を害するものに対しての感性だけは鋭い王妃のちょっとした一言(命令とは呼べないどちらかというと独り言に近い呟き)と、それを耳にして勝手に動く重臣たちの思惑ばかり・・・・・とは。  もっとも、そうであればこその「三国中の最弱国」とも言えるのかもしれません。

前回、このテーマでエントリーを書いたのは昨年の5月でした。  同居介護で煮詰まっている中、ある意味「精神的現実逃避」の中で書き上げたエントリー(苦笑)でした。  でね、これからは年に1回ぐらいのペースで定期的に更新していこうかな・・・・なんてことを思っているのです。

と言うのもね、ピアノを弾くという趣味は Blog との相性がさほどよくないと思うんですよ。  自分の演奏を録音して公開するというテもあるわけですが、そういう道具も揃っていないし、今さらそんなことにお金をかける気もない KiKi のこと。  そうなると結局、練習の苦労を愚痴るのが精一杯になっちゃうのが関の山です。  でも、練習って言うヤツは苦労するのが当たり前(格闘するのが当たり前と言うべきか)で、そんなお話は楽しくも何ともありません。

でも、せっかくブログをつけているなら、毎日欠かさず最低でも1時間以上を費やしている練習に関する何らかの足跡ぐらいは記録しておきたいもの。  ま、てなわけで思いついたのが「いつかは弾きたい曲リスト」の更新を兼ねて、「いつかは弾きたいと思っていたので、とりあえず練習してそこそこ仕上げた曲」を記録しておこうかな・・・・と。

今では1つの曲がそれなりの形になるのにかなり時間がかかるようになってしまった KiKi。  しょっちゅうこのエントリーが書けるほどには進まないので、とりあえずはゆる~く1年に一度ぐらい・・・という大雑把な目安を作ることにしました。

さて、ではまず昨年書いたエントリーで「いつかは弾きたいと思っていた曲」を転記してみると


アルベニス:  組曲「イベリア」
          スペイン組曲 Op. 47

グリーグ:    抒情小曲集

シューベルト:  ピアノソナタ イ長調 D.664
                     ピアノソナタ イ短調 D.845
                     ピアノソナタ ハ短調 D.958
                     ピアノソナタ イ長調 D.959
                     ピアノソナタ 変ロ長調 D.960
                     即興曲 D.935

シューマン:   ピアノソナタ 第2番 Op. 22
                    クライスレリアーナ Op. 16
                    幻想小曲集 Op. 12

ショパン:       ピアノソナタ 全曲 Op. 4, Op. 35, Op. 58
                    エチュード 全曲 Op. 10, Op. 25
                    バラード 全曲 Op. 23, Op. 38, Op. 47, Op. 52
                    スケルツォ 全曲 Op. 20, Op. 31, Op. 39, Op. 54
         舟歌 Op. 60
                    子守歌 Op. 57

チャイコフスキー: 四季 Op. 37a

ドビュッシー: 映像第1集から「水の反映」
                    前奏曲 第1集 & 第2集

バッハ:  平均律クラヴィーア曲集 第1集 & 第2集 BWV. 846-893
       フランス組曲 BWV. 812-817
       イギリス組曲 BWV. 806-811

フォーレ:  夜想曲集 全13曲
                 舟歌 全13曲

ブラームス: ピアノソナタ 全曲 Op. 1, Op. 2, Op. 5
        8つのピアノ小品 Op. 76
        2つのラプソディ Op. 79
        3つの間奏曲 Op. 117
                  ワルツ集 Op. 39

フランク:   前奏曲・コラールとフーガ

ベートーヴェン: ピアノソナタ 全32曲 (← これは目標としては外せない!)
                       でもさすがに無理だろうから・・・・・・選りすぐるとして
                       ピアノソナタ 第1番 Op. 2-1
                       ピアノソナタ 第15番 「田園」 Op. 28
                       ピアノソナタ 第17番 「テンペスト」 Op. 31-2
                       ピアノソナタ 第23番 「熱情」 Op. 57
                       ピアノソナタ 第26番 「告別、不在、再会」 Op. 81a
                       ピアノソナタ 第30番 Op. 109
                       ピアノソナタ 第31番 Op. 110
                       ピアノソナタ 第32番 Op. 111
                       創作主題による6つの変奏曲 Op. 34

マクダウェル: 森のスケッチ Op. 51

メンデルスゾーン: 無言歌集 

モーツァルト:  ピアノソナタ ハ長調 K. 310(300d)
                      ピアノソナタ K. 533/494
                      ピアノソナタ/幻想曲 K. 457/475
                      ピアノソナタ K.576

ラヴェル:    水の戯れ
           鏡

ラフマニノフ:  10の前奏曲 Op. 23
                      13の前奏曲 Op. 32
                      絵画的練習曲集 Op. 33, 39

リスト:      コンソレーション
                       2つの伝説
                       シューベルトの歌による11の小品集
          ダンテを読んで
          エステ荘の噴水  


とまあ、こんな形でした。  その後、何とか「そこそこ弾けるレベル」(KiKi の中で人様の前で弾いても恥ずかしくないぐらいのレベル)まで仕上げたのが、以下の2曲。


モーツァルト:  ピアノソナタ ハ長調 K. 310(300d)

ショパン:    バラード第1番 Op. 23


これであのエントリーに書いた「将来的に KiKi のレパートリーとして定着させる予定の曲」は、以下のようになりました。


モーツァルト:  きらきら星の主題による変奏曲
                    ピアノソナタ ハ長調 K. 310(300d)

シューベルト:  即興曲 D.899

ベートーヴェン: ピアノソナタ 第8番 「悲愴」 Op. 13
          ピアノソナタ 第14番 「月光」 Op. 27-2

ドビュッシー:  子供の領分
          2つのアラベスク

シューマン:   子供の情景 Op. 15
           蝶々 Op. 2

ショパン:    スケルツォ 第2番 Op. 31
                   エチュード Op. 10-1, 10-3, 10-12
                   幻想即興曲 Op. 66
                   バラード第1番 Op. 23

メンデルスゾーン: ロンド・カプリッチオーソ Op. 14


今日は69回目の昭和天皇玉音放送の日。(KiKi はこの日は断じて終戦の日ではないと思っている)  この季節になるとまるで年中行事のように


「ファンタジーや児童文学ばかりに浸っていてはいけない!  学生時代には授業ですっ飛ばしていた『現代史』にこの時ぐらいは目を開かねば!!」


という気分に陥ります。  で、そんな KiKi の気分を見透かしたかのように、本日の「Amazon Kindle Store 日替わりセール」の内容がこちら(↓)でした。


昭和史(上)
著:中村隆英 東洋経済新報社

41I4Llse6FL._AA278_PIkin4,BottomRight,-38,22_AA300_SH20_OU09_.jpg  (Amazon)

世界史の中での「昭和時代」の歴史を、政治・経済面だけでなく、思想・生活・文化面にも視野を広げて描いた、昭和史の決定版。  上巻は、日本が大正デモクラシーで民主化を実現した後、第二次世界大戦に自ら突入して焦土となるまで、下巻は急速な復興と経済成長を果たし、「武装を好まぬ経済大国」となった1989年までを描く。  未来を考えるうえでも示唆に富んだ歴史が語られている。  第20回大佛次郎賞受賞作。  (Amazon 内容紹介より転載)


既読ユーザーの書評を見る限りではなかなか評判もよさそうだし、これが今日なら399円で買えるとのこと。  迷わずポチッと購入ボタンを押してしまいました。  そしてまだ上巻を読了していないにもかかわらず(← つまり気に入るかどうかもわからない ^^;)、ついでに下巻もポチッ!  これはどう考えても Amazon さんの思うツボの行動です(苦笑)。 

でも、Kindle Store の日替わりセールって KiKi の購買意欲を刺激してくれる本が出ることが少ないので、まあ、たまにはいいでしょう。  そうでなければ最近では Amazon で本を購入することがめっきり減った KiKi がAmazon プライム会員になって、会費を払っている意味がありません。  (・・・・・と自分を納得させてみる。)

思い起こせば半藤さんの「昭和史 上下二巻」を読了したのも何年か前のこの季節でした。  せっかくこの本を購入したので、2冊を読み比べすると学生時代にさぼってしまった「昭和史」の全貌がしっかりと頭に定着するのかもしれません。 

どちらも分厚い本(今回購入したこれ↑ は Kindle 版なので厚くもへったくりもないけれど)なので、読了するにはそれなりの時間が必要だろうから心配ないとは思うけれど、来週早々までには「天山の巫女ソニン」の Review を書き終えておかないと困っちゃうだろうなぁ・・・・・・。    

小さな壁掛け 完成!

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連日、お伝えしているじぃじ & ばぁばへのプレゼントの小さな壁掛け、ようやく本日完成しました。


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これで今週末、2人が暮らす老人ホームへのお盆訪問の際の手土産ができました。  以前プレゼントした「ひざかけ」は、じぃじこそちゃんと使ってもらえているものの、ばぁばの方はプレゼントした直後の喜びこそ大きかったものの、その後畳んで手荷物(毎日のように「帰る」と言っては荷造りするその鞄の一番底)の中に納められ、日の目を見ることがありません(苦笑)

そこへいくとこの壁掛けであれば、四六時中壁にかかっている(?)ことになるだろうから、少なくとも KiKi の自己満足だけは満たされることでしょう。

さて、明日からは今度は自宅用の作品に着手です。

新しい刺繍糸通しとクロスステッチ専用針の威力に助けられ、あっという間に小さな壁掛け2つ目の刺繍部分が完成しました。  できれば今週末には老人ホームにじぃじ & ばぁばのご機嫌伺いに行きたいと思っていたのですが、どうやら2つの壁掛けを引っ提げて出かけられそうな予感が満ち満ちてきました。

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今日はこれからピーシング、明日はキルティングを予定していて、こちらは1つ目の作品を作成した時の実績からすると、下手をすれば1日で作業が終わってしまう可能性も大です。

そして、それが完成すれば残すところは「自宅用」のこちら(↓)だけ。  何だかじぃじ & ばぁばのお部屋の壁掛け作りで稽古を積み、道具も揃えたうえで自宅用に着手する・・・・・というような流れになってしまっているのがちょっと申し訳ない様な・・・・・ ^^;

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余りにも作業がサクサクと進むのに気を良くして、ちょっぴり「クロスステッチ」に嵌りかけているような気もするんだけど、基本的にオリジナリティには欠けている KiKi のこと。  どこかで又、素敵なキットでも見つけない限りはやらないんだろうなぁ・・・・・。  何せ、パッチワークだって始める前は「オリジナル作品を作るぞ!」と意気込んでいたのに、布合わせの難しさに早々にオリジナル作品は挫折し、結局キット頼みになっちゃっています。  ましてクロスステッチのバッテン製図な~んていうのは、始める前から自分にできる気がしない・・・・。

年齢を重ねてから始める趣味の難しさはそこにありますよね。  これで若くて肉体的ハンディ(老眼とか、肩こりとか、腰痛とか ^^;)がなければ、「ダメでもともと・・・・」とチャレンジする気にもなるし、いずれ上達するだろうからという未来への希望(夢ともいう)を持てるけど、歳をとると上達するかどうかも危ういうえに、残された時間とできるものの質・量をどうしても考えちゃう・・・・・。

それにいつもお世話になっている Bear's Paw さんの購入したきりキットがまだまだたくさんあるから、クロスステッチよりもまずはそちらを完成させなくては!!  

刺繍糸通し その後

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台風と共にお盆休みが到来しました。  さほどお客さんが多くないLothlórien_山小舎ですが、この間の週末は KiKi がビジネス・ウーマンだった時代にお付き合いのあったIT関連の会社のお友達が訪ねてきました。  日頃は隠居夫婦2人だけの静かな毎日ですが、この季節は都会から刺激がやってきて、ノンビリしすぎてボケ気味の頭に喝を入れてくれます(笑)

ま、そんなこんなで何かとバタバタしており、なかなかPCに向かう時間もなくて、読了して随分日が経ってしまっている「天山の巫女ソニン」の最後の外伝の Review も気になっているのですが、とりあえず今週が終わるまではあんまり「あれをしなくちゃ!」とは思わず、「時間と気力に余裕があったら・・・・」というぐらいのスタンスで過ごしたいと思っています。

さて、そんな中、比較的短時間で書ける話題を今日はとりあげておきたいと思います。  それはあの「小さな壁掛け」のその後・・・・というか、悪戦苦闘した刺繍糸の糸通しがどうなっているか?についてです。  このエントリーこのエントリーでもお話したように、老眼と乱視の入った KiKi の目は針の糸通しがとっても苦手です。  おかげで小さな壁掛けの1つ目を作る際、予想外の所で悪戦苦闘して予定していたよりも多くの時間をかけることになってしまい、「これじゃいかん!」とばかりに購入した「エンブロイダリー スレーダー」でしたが、今度は手持ちの刺繍針では使えないことが判明。

溜息ばかりの「壁掛け製作」だったわけですが、先週の土曜日、ようやくその「エンブロイダリー スレーダー」が対応している刺繍針(しかもクロスステッチ専用!)を購入することができました。

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これでどの程度問題が解決するか、正直なところかなり懐疑的だった KiKi なんですけど、道具の威力はやっぱり凄かった!!

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昨日の午前中だけであっという間にここまで(↑)進みました。  前回制作したこちら(↓)よりもはるかに凝った図案なのに、そしてあちらはあれを刺すだけで2週間弱(1週間ちょっとと言う方が正確かも)を要したというのに、こちらは下手をするとあと1日あれば完成しそうな勢いです。

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8月1日に「先月の読書のまとめ」をエントリーしてあったのですが、その際、「ハウル第2作」の Review をまだしていなかったので、そこだけブランク状態のエントリーになってしまっていました。  読了してからずいぶん間があいてしまったけれど、ようやく今日、Review を書き終えたので、この読書のまとめも完成版を再録しておきたいと思います。

2014年7月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:3735ページ
ナイス数:27ナイス

ルリユール (一般書)ルリユール (一般書)感想
ルリユールの技に関しては期待していたほどには描写されていなかったのですが、物語全体に流れる穏やかな時間とどこか鄙びた風景、そして登場する人たちのちょっと切ない人生にホロリとさせられる作品だったと思います。  思い入れのある本を「クラウディアの黒猫工房」で修復してもらうと、その本にかかわる人々が抱えている悩みや重荷、心の傷といったものが癒される・・・・・。  本が持ち込まれ修復されているまでの描写にはとても優しく暖かい時間が流れ、「思い出を大切に守り伝える」という感覚を呼び起こされるような気がします。
読了日:7月30日 著者:村山早紀


天山の巫女ソニン(5) 大地の翼天山の巫女ソニン(5) 大地の翼感想
この最終巻でもなかなかに深い「人間観察」の言葉が出てきたと思います。  その最たるものが義兄のイルギが語る「7割の法則」です。  これは「人間のうち7割は、まわりの動きや噂、自分の欲に流されやすい」というもので、齢50を超えた KiKi をして「なるほど、その数字、いい線いってるかも!」と思わせてくれました。  それぐらいのスタンスで自分の周りで起こることを眺め、「さて、じゃあ、私はどうする?」と考えてある時は3割の方に、ある時は7割の方に加担するのが人間という生き物なんだろうなぁと思いました。  
読了日:7月30日 著者:菅野雪虫


天山の巫女ソニン(4) 夢の白鷺天山の巫女ソニン(4) 夢の白鷺感想
三国の次代を担う(だろう)為政者が顔を揃えたことにより、政治的駆け引きの話が物語の中心にどっかと腰を落ち着けた印象の物語でした。  でも為政者の思惑・外交というものの複雑さを難しすぎない言葉で語っているあたり、やはり凄い物語だと感じます。  例えて言うなら「池上彰解説風ファンタジー」とでも言いましょうか・・・・(笑)  第一巻の「黄金の燕」はいかにもファンタジーというスタートの物語群だったけど、途中からこの物語はいわば普遍的に人間社会に発生し続けている多くの社会問題を扱う物語に変貌しているように感じます。
読了日:7月29日 著者:菅野雪虫


ハウルの動く城2   アブダラと空飛ぶ絨毯 (徳間文庫)ハウルの動く城2 アブダラと空飛ぶ絨毯 (徳間文庫)感想
私たち日本人にとって、地勢学的にも文化的にも一番遠い存在に感じられる中東の人々を主人公にした物語は、彼らの実態をよく知らないだけに独特のロマンを感じさせ、わくわくさせてくれることを再認識した読書だったと思います。  途中まではかなり印象深い人物だったはずの絨毯商人のアブダラさんですが、ソフィーが登場し、彼が探し求めていた「夜咲花」に再会したあたりから一挙に存在感を薄れさせ始め、そこからは女性たちの大活躍・・・・・というのは、やはりジェンダー意識の強かったこの作者さんならでは・・・・という感じがします。
読了日:7月28日 著者:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ


都会のトム&ソーヤ (2) 乱!RUN!ラン!     YA! ENTERTAINMENT都会のトム&ソーヤ (2) 乱!RUN!ラン! YA! ENTERTAINMENT感想
決してつまらなかったとか読んでいて苦痛だったというわけでもないんですけど、例えて言うなら美容院で順番を待たされている間とかパーマをかけて美容師さんに「このまましばらくお待ちください」な~んていう風に言われてひっくりかえした鉢みたいなものに頭を突っ込んだ状態で手持無沙汰な時なんかに読むにはピッタリの本だなぁ・・・・と。  何かの病気か怪我で入院中(但し、さほど深刻ではないけれど、一泊二日で帰宅できるほど簡単でもない)に、どこか落ち込みがちな気分を盛り上げるためにはいい本かなぁ・・・・と。(笑)
読了日:7月27日 著者:はやみねかおる


都会のトム&ソーヤ(1) (YA! ENTERTAINMENT)都会のトム&ソーヤ(1) (YA! ENTERTAINMENT)感想
いや~、これは Review の書き難い本ですねぇ。  あっという間にさらさらっと読めちゃうんだけど、KiKi にとってはただそれだけ・・・と言うか、何も残らないと言うか・・・・。  まあ、KiKi 自身が♀故にこの物語の主人公たちの年代の男の子の気持ちというやつが今一つピンとこないというのもあるとは思うんですけど、それより何より、あたかもTVでバラエティ番組を観ているのと同じで、一時の笑いはあるもののただそれだけ・・・・っていう感じ。
読了日:7月26日 著者:はやみねかおる,にしけいこ

天山の巫女ソニン(3) 朱烏の星天山の巫女ソニン(3) 朱烏の星感想
この物語が素晴らしいと感じるのは、主に脇役、時に主役に語らせている著者の人間観察の言葉が子供向けとは思えないほど深く鋭いこと、そして為政者の考え方と庶民の考え方の違いをはじめとする人間社会が必然的に抱える矛盾を難しくなり過ぎない言葉でさらりと描いていることです。  ことにこの第三巻では歴史が為政者によっていかに描き変えられるのかとか、ある1つの事件を解決しようとした際に立場が異なれば、異なる解決方法をとろうとするし、そこにあるのは単純な善悪ではないということがしっかりと描かれていると感じました。
読了日:7月26日 著者:菅野雪虫


天山の巫女ソニン  2  海の孔雀天山の巫女ソニン 2 海の孔雀感想
主人公のソニン以上に気になる存在が、彼女が下野して最初にできた友人という設定のミンです。  働かない父親、早くに亡くした母、自分が面倒を見なければならない弟という環境の中で、必死に生きているミンはある意味で普通とは言えない環境ばかり(天山然り、王宮然り)で暮らしているソニンと一般人を繋ぐパイプ役のようなところがあり、彼女自身がソニンと知り合ったことにより堕落からは免れたようなところもありで、この先も気になる存在です。
読了日:7月25日 著者:菅野雪虫



天山の巫女ソニン 1 黄金の燕天山の巫女ソニン 1 黄金の燕感想
「落ちこぼれ巫女」という設定の割にはソニンには暗さがなく、自分のあるがままを素直に受け入れ、その時々で自分が置かれている立場で、自分に考えられる最善を尽くす姿が好印象です。  自分に与えられた環境の中で最善を尽くすというのは簡単なようでいて実はかなり難しく、同時にそれなりの知性が必要となる行いであることをさりげなく語っている物語だと感じました。
読了日:7月25日 著者:菅野雪虫

ハウルの動く城1  魔法使いハウルと火の悪魔 (徳間文庫)ハウルの動く城1 魔法使いハウルと火の悪魔 (徳間文庫)感想
「ハウルの動く城」と聞けばジブリアニメを思い出す人が多いと思います。  実際、KiKi もDWジョーンズのファンタジー作品という印象よりはジブリアニメという印象の方が強いのが正直なところです。  「印象が強い」と言っても、KiKi 自身はそのアニメを観たことがないので、どんな作品なのかさっぱりわからないんですけどね ^^;  物語を読んでみて、色々なことを考えてみた(Blog に Review あり)ので「機会があったらこのジブリアニメは一度観てみよう!」と心に決めた KiKi なのでした。
読了日:7月24日 著者:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ


小さな人のむかしの話 -コロボックル物語別巻- (講談社青い鳥文庫)小さな人のむかしの話 -コロボックル物語別巻- (講談社青い鳥文庫)感想
こちらの作品はコロボックル物語シリーズの本編ではない、所謂、外伝です。  尚且つ、ツムじぃが集めて年代別に組み直し、更には覚書まで添えた物(この覚書がなかなか気が利いています 笑)をせいたかさん経由で入手した著者が、私たち人間が読んでも面白いと思えるだろうものを厳選した1冊なのだそうです。  そうであるだけに、そこかしこに「日本昔話」的な空気が漂っています。 この物語を読むと、古来日本人が「人ではないもの」とどんな風に関わってきたのか、その精神性を伺わせるような気がして、実に楽しく読むことができました。 
読了日:7月16日 著者:佐藤さとる

コロボックル童話集 (講談社青い鳥文庫)コロボックル童話集 (講談社青い鳥文庫)感想
この本を読んでいて一番の収穫(?)は登場するコロボックルの名前に KiKi の昔からの愛称とさらにはキキという名のコロボックルが登場したことでした。  そうなってくると、ひょっとしたらいつかはKiKi の所に「小さな人」が姿を現すかもしれないな~んていうここまでのお話での感想はどこかへ吹っ飛んで行って、KiKi 自身が実はコロボックルなのかもしれないというような妄想を抱かせるには十分でした(笑)。
読了日:7月14日 著者:佐藤さとる,村上勉

小さな国のつづきの話―コロボックル物語 5 (講談社 青い鳥文庫)小さな国のつづきの話―コロボックル物語 5 (講談社 青い鳥文庫)感想
この物語を読んで「狐に化かされる」という話を「そんなことがあるわけない、迷信、迷信」と考えるようなタイプの人はなかなかコロボックルとお友達にはなれないのじゃないか・・・・・。  そんな風に感じました。  と、同時に今作では別の小さな人、チィサコ族が登場し、「コロボックル王国」とは別の場所で別の暮らし方をしていることが描かれています。  このことにより、「ひょっとしたら私の住む地域にもコロボックルでもチィサコ族でもない又別の種類の小さな人が住んでいるのかもしれない」という希望(?)をも抱かせます。  
読了日:7月13日 著者:佐藤さとる


ブリスさんブリスさん感想
この絵本の何よりもの魅力はやはりトールキン先生直筆の絵と筆跡が堪能できることではないでしょうか?  同じような楽しみ方ができるもう1つの絵本(?)に「サンタ・クロースからの手紙」があるけれど、あちらの文字はどちらかというと「飾り文字風」なのに対し、こちらの文字は恐らくトールキン先生の「普段使いの文字」なんだろうと思います。 お話は日本人とはちょっと違うユーモア感覚(しかもどことなく偏屈で皮肉っぽい)に溢れたドタバタコメディといった趣で、読者によって好き嫌いがはっきりわかれちゃうような気がします。
読了日:7月6日 著者:J.R.R.トールキン


ビルボの別れの歌―灰色港にて (大型絵本)ビルボの別れの歌―灰色港にて (大型絵本)感想
この絵本の構成としては各見開きページの上段には「指輪物語」の最後の部分、指輪所持者たちが馬で西に向かい、灰色港から旅立っていくそのプロセスが描かれ、下段には「ホビットの冒険」の様々なシーンが描かれています。  絵本の絵を見ながら、読み慣れた「ホビットの冒険」のワンシーン・ワンシーンを思い出し、ビルボと一緒に思い出に耽ることができる時間は何とも言えない贅沢なものに感じられました。
読了日:7月2日 著者:J.R.R.トールキン

読書メーター

読了してからかなり間が空いちゃったけど、放置しっぱなしだった「ハウル第2巻」の Review をまとめておきたいと思います。

ハウルの動く城 2.アブダラと空飛ぶ絨毯
著:D.W.ジョーンズ 訳: 西村醇子  徳間文庫

61mtQ98KmDL._SL500_AA300_.jpg  (Amazon)

魔神にさらわれた姫を助けるため、魔法の絨毯に乗って旅に出た、若き絨毯商人アブダラは、行方不明の夫ハウルを探す魔女ソフィーとともに、魔神が住むという雲の上の城に乗りこむが...?  英国のファンタジーの女王ダイアナ・ウィン・ジョーンズが、アラビアンナイトの世界で展開する、「動く城」をめぐるもう一つのラブストーリー。  宮崎駿監督作品「ハウルの動く城」原作の姉妹編。  (Amazon 内容紹介より転載)

もう読了してから1週間以上過ぎちゃったので、正直なところ物語の細かい部分まではその時の感想を含めてよく覚えていません ^^;  特にこの本の読書は KiKi にとって久々のヒット作、「天山の巫女ソニン」の間に挟まれ、図書館へ行くまでの繋ぎの期間(ごめんなさい DWジョーンズさん)に読んでいるので尚更です。  ま、てなわけで本日の Review は短めです。

ハウルの第2作目ということなので、ハウルやソフィーの話がメインかと思いきや、物語後半までそのハウルもソフィーも出てきません。  代わりに繰り広げられるのは「アラビアン・ナイト」の世界。  もちろんそれはタイトルからして明らかなんだけど、「ここまでハウル達を無視するか?」という印象を否が応にも抱かずにはいられません。  まあ、個人的には「アラビアン・ナイト」の世界は結構好きだから、ツマラナイというようなことはなかったんですけどね。

「空飛ぶ絨毯」、「ジン」といったアラビアものに出てくるお約束の小物はやっぱり楽しかったし、小瓶につめられた妖精みたいな「ジンニー」もいかにも、いかにもで、これが「ハウル」の続編であることを忘れかけ、この物語の進行に没頭し始めた頃、結構思わぬ形でソフィーが登場します。  そこからは一気呵成に物語が進行し、読了してみれば「なるほど、確かにこれはハウルの続編だ」と思わせる辺り、さすがです。

途中まではかなり印象深い人物だったはずの絨毯商人のアブダラさんですが、ソフィーが登場し、彼が探し求めていた「夜咲花」に再会したあたりから一挙に存在感を薄れさせ始め、そこからは女性たちの大活躍・・・・・というのは、やはりジェンダー意識の強かった(らしい)この作者さんならでは・・・・という感じがします。

 

先日、自力での糸通しにおけるあまりの作業効率の悪さを解消するため あ~んど 残された2つの作品のために購入してみた刺繍糸の糸通し(正式名称は「エンブロイダリー スレーダー」)。  早速使ってみました。  で、1作目の壁掛けのクロスステッチをしていた針の針穴にこの糸通しを突っ込んでみようとしたところ、うまく入っていってくれません。

「え~!  せっかく買ったのに使えないじゃん!!」

と思わず叫びそうになったものの、ふと思いとどまりパッケージの裏に書かれた小さい文字の説明をじっくりと読んでみたところ(← 老眼の人にとって、ああいう小さい文字は可能な限り読みたくないものなのです 苦笑)、まず「使用上の注意」のところに

「針の規格と糸の太さによって、糸通しができない場合があります。」

の文言が・・・・。  「え~、そうなの??」と思いつつ、じゃあどこかに使用できる針の記述がないかと探してみたところ、ありました。


使用できるクローバーの刺繍針

フランス刺繍針(No. 3~8)

クロスステッチ針

「2つ穴」デュエット手芸針

リボン刺繍ステッチ針

スエーデン刺繍針

刺繍針針先丸タイプ 太取合せ


へぇ~!!  KiKi の知らない間に刺繍針ってこんなに色々な種類ができていたんですか!!  KiKi が今回の刺繍で使っているのは KiKi が中学生の頃に購入した「フランス刺繍針」だったんだけど、クロスステッチにはそれ専用の刺繍針があるなんて、まったく知りませんでした。

で、ついでに言うと KiKi が中学時代に購入したきり、ず~っと裁縫箱の中で眠っていた刺繍針は「クローバー」のものではなく、「トリス印」のもので、袋にサイズを表す号数が書いてある(No. 3, 5, 7)ものの、1本1本の針が何号なのかもわからなければ、クローバーの針との対比もわかりません。

      

小さな壁掛け 1つ完成

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昨日、「猛暑続きでやる気がおきない」と書いたばかりですが、この場にそう書くことによって逆に「負けず嫌い根性」が刺激され(?)たのか、夕方からおもむろに作業を始め、何とか1つ目の壁掛け(ばぁば用)を完成させました。  ま、よ~く見ると、縫い目が荒かったり中央の刺繍部分が必ずしも真ん中になかったり、つっこみどころは満載なんですけどね。

本当に器用で作業が丁寧な人だったら、解いてやり直したりもするのでしょうが、その辺はかなり大雑把な性格の KiKi のこと。  気持ちは次の壁掛け(じぃじ用)に飛んでいます。  いや、どちらかというと昨日もご紹介した「糸通し」に飛んでいるのかもしれません(笑)。

ま、いずれにしろ恒例のお披露目と参りましょう。



2014_Aug04_002.JPG

何はともあれ、こうやって1つの作品ができあがった瞬間の達成感というヤツは爽快なものです。  特にこのパッチワークに関しては未だに趣味と呼べるほどのキャリアもなければ、真剣味にも欠けるため、とにかく形になった成果が何よりも嬉しい・・・・。  これが長年続けているピアノの方だと、もちろん成果も大事だし手掛けている曲が形になった時の喜びは大きいものの、それとほぼ同じぐらいの大きさの喜びがその途中過程にもあるんですけどねぇ。

あ、別にパッチワークをやっていて途中の作業が楽しくないということではないんですよ。  もちろん楽しいんです。  逆に途中の作業が楽しい度合いはパッチワークの方が高いぐらいかも・・・・。  ピアノの方は楽しくないわけじゃないけれど、苦しかったり、「いったいこの曲の構造はどうなっているんだ??」という戸惑いやら、「この複雑なパッセージをどう弾けってか??」みたいな想いの方が大きくて、時に苦行のように感じることもままあるんですよね~。  パッチワークの方が小さなチクチク作業が確実にゴールに近づいているという手応えもあるし・・・・・。

ところがピアノの方は最初の譜読みの段階では「必ず弾けそう」という確信はほぼ常に持てず、どんな曲を前にしても「ホントにこれが弾けるようになるんだろうか??」と自問することばかり・・・・。  だから取り組んでいる最中は試行錯誤の連続で、挫折しそうになることもしばしばです。  これは完成形への拘りの差というヤツも間違いなく影響していて、未だ趣味としてはよちよち歩きのパッチワークは「とにかく作品が完成すること」がゴールであるのに対し、ピアノの方は「こういう表現がしたい」という欲が強い分、「ただ弾ければいいってもんじゃない!」というプライドみたいなものがあるせいだと思うんですよね。

そうであるだけに、「なるほど、こういう構造になっているのか!」とか「なるほど、ここはこの指使いならいけるか!」というような小さなパズルを解いていくような1つ1つのプロセスがそのまま喜びになっている・・・・・そんな気がします。  うまく弾けないパーツがそこだけ取り出せば弾けるようになっても、1曲の流れの中では集中力が切れちゃったり、前後の姿勢からの変化でメタメタということも多いので、完成形には程遠くても「集中力を切れさせずに最後までいけた!」というだけでも半端じゃない喜びをもたらしてくれたりもして・・・・・。  

ま、こういう猛暑日が続くと集中力を持続させるというのはかなり大変で、「よし!  いけた!!」な~んていうことは滅多にないんですけどね。  特に我がLothlórien_山小舎にはクーラーがないので、今練習しているショパンのバラードやらシューマンのクライスレリアーナなんかでは曲の途中で汗が滝のように流れ、鍵盤の上で指が滑ったり、汗に気を取られて途中でわかんなくなっちゃったりと散々です(苦笑)。  しかも時に KiKi が練習している足元で愛犬のノルンが大運動会をしていることもあったりして・・・・・。  

さて、話はパッチワークに戻して、以前このブログでもお話した「ばぁばのひざかけ」の方は、プレゼントした直後にその存在を忘れられ、今ではお部屋に作りつけの洋服ダンスの肥やしとなってしまっているのですが、こちらは飾っておいてもらえるものなのかどうか・・・・・。  これもまた、肥やしになっちゃうのかなぁ・・・・・。

小さな壁掛けその後

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先日、このエントリーでお話した、小さな壁掛け。  その後作業はここまで進みました。

2014_Aug02_001.JPG

実はここまでの作業は2日の午前中には終わっていたのですが、その日の午後はじぃじ & ばぁばのご機嫌伺いで老人ホームに行かなければならなかったし、昨日は別の野暮用があって、作業が中断しています。  それにね・・・・・・・

この写真の一番バックの花柄はパッチワークボード、その上の白い部分がいわゆるキルト芯なんだけど、キルト芯を見た瞬間に、昨日と言い今日と言い、室温32℃越えだといかに小さな作品でもどうも製作意欲が鈍るんですよね~。  それに今日は山を下りて食料品の買い出しに行かなくちゃいけないし・・・・。 

それになかなかここから先に手が伸びない理由がもう1つ。  実は KiKi はフープ(刺繍枠のお化けみたいヤツ)なしのキルティングって1回しかやったことがないんです。  思い起こせばあれはユーキャンの通信講座の初期の課題でした。  その時のキルティングを今見ると悲しいほど縫い目が大きく、尚且つサイズが揃っていません。  それを考えると何となく躊躇しちゃうんですよね~。

さて、先日は刺繍糸の糸通しで悪戦苦闘していることをお話したわけだけど、あのエントリーでも書いたように、これから作らなくちゃいけない作品がまだあと2つ残っています。  根が貧乏性の KiKi としては、購入した以上作らないという選択肢はないわけで、これから更に老いていくことを考えると、先延ばししてもいいことは1つもありません。  そこであの「魔の糸通し問題」を解決する(?)ために、こんなものを購入してみました。

2014_Aug04_001.JPG  (Amazon)

刺しゅう糸がなめらかに通る新機能。  刺しゅう糸(刺しゅう針)専用スレダー。  キャップ付き。  (Amazon 内容紹介より転載)

ご覧のとおり、まだ開封さえしていないので、これが本当に問題を解決してくれるのかどうか、定かじゃないんだけど、Amazon の評価を見る限りでは「あると作業が捗る」とあるのでちょっぴり期待しています。

もっとも・・・・・・

同じ Amazon の評価の中に

あっという間に 使えなくなりました。  100均一の物とかわらない感じです。

というのもあり、ちょっと不安。  でも、100均に同じようなものがあるんだ!!  それは知りませんでした。  普通の糸通しは100均にあるのを知っていたし、以前はずいぶんお世話になったけど、こんな刺繍糸専用のものまであるなんて!!  それを知っていたらこんな8倍もするようなのを買わなかったのに!!(苦笑)

久々の梨木作品です。

僕は、そして僕たちはどう生きるか
著:梨木香歩 理論社

41yuTZrCZpL._SL500_AA300_.jpg  (Amazon)

やあ。  よかったら、ここにおいでよ。  気に入ったら、ここが君の席だよ。  コペル君14歳、考える。  春の朝、近所の公園で、叔父のノボちゃんにばったり会った。  そこから思いもよらぬ一日がはじまり...。  少年の日の感情と思考を描く青春小説。  (Amazon 内容紹介より転載)

これまで梨木作品はその大半を読んできたけれど、この作品はこれまでの作品とはどこか一線を画している印象です。  梨木さんは常に現代社会にある種の不安、危うさのようなものを感じ、それをどちらかというと刺激は強すぎず、でも心にはずっしりと残る文体、語彙で語りかけるタイプの作家だと KiKi は思っていたのですが、この作品ではそんな確信犯的に自ら纏い続けてきたオブラートをばっさりと脱ぎ捨て、ある種の意志表明をした・・・・・そんな印象です。

タイトルからして吉野源三郎さんの「君たちはどう生きるか」を念頭に書いた作品であることが容易に察せられるのですが、主人公の名前(呼び名)も同じコペル。  でも2人のコペルの生きた時代の違いはエピソードの数々から明らかです。  その時代の違いが「生きる」ことに対する姿勢の安易さや、現代社会に溢れる欺瞞の数々の1つの要因なのかもしれません。

14歳の少年の1日の出来事の割には重いテーマが満載・・・・なのですが、逆に言えばある種の「気づき」が、そしてその気づきに誘発された「思考」が、それまで他人事、どこか自分とは関係ない世界の出来事として見聞きしつつも無視してきたようなことにあらためて真剣に目を向けてきた、その証としての出来事の多さ・・・・・だったのかもしれません。  とは思うのですが、このコペル君。  どこか不自然な気がするのは気のせいでしょうか??  言い訳のように「子供らしくない子」であることを、そう言われていることを自覚している子であるというのも、う~ん・・・・・。

まず、土壌研究を趣味とするコペル君と草木染作家のおじさん、さらには小学校時代の親友だったユウジン君のおばあちゃんの自然保護運動(と、こんな安易な言葉で語るようなものではないけれど)あたりのエピソードではサラリと環境問題を語ります。  でもそれはこの物語のメインテーマではなく、もっと重いものがこの後続々と出てくるんです。

戦時中に兵役を逃れ山に隠れ住んでいた米谷さんのエピソードでは「個と集団」に関する1つの視座を、ユウジン君が小学生時代に可愛がっていたコッコちゃんのエピソードでは教育問題と米谷さんエピソードに通じる「個と集団」に関するポイントを。  そしてコッコちゃんエピソードとユウジン君ちの敷地の片隅に隠れ住んでいたインジャのエピソードでは「耳触りの良い言葉に隠された悪意」を・・・・と、アプローチこそ異なれど KiKi が日頃から感じていたある種のこの社会の危うさをこれでもかっていうぐらいストレートに語り始めます。


「天山の巫女ソニン・シリーズ」本編を読了したので、引き続き外伝です。  現段階で外伝は2冊既刊されているのですが、今回図書館で借りることができたのはそのうちの1冊のみ。  残り1冊は予約してきたので今借りている人が返したら連絡がくることになっています。  これまでのところ「上橋作品群」、「クロニクル 千古の闇シリーズ」に次いでお気に入りとなった図書館本です。  これはひょっとすると我が家の蔵書として集めてしまうかも・・・・・(笑)

天山の巫女ソニン 巨山外伝 予言の娘
著:菅野雪虫 講談社

51A4K+9bDLL._SL500_AA300_.jpg  (Amazon)

ソニンが天山の巫女として成長したのは美しい四季に恵まれた沙維の国。  イェラが王女として成長したのはその北に草原と森林が広がる寒さ厳しい巨山の国。  孤高の王女イェラが、春風のようなソニンと出会うまで、どのように生きてきたのかを紹介する、本編「天山の巫女ソニン」のサイドストーリー。  (単行本扉より転載)

本編でも一種独特の魅力を放っていた巨山国の王女イェラ。  その強烈な個性から恐らくは多くの読者の心をつかむだろうお姫様なんだけど、彼女ほど「お姫様」という言葉が似合わない王女も少ないんじゃないかしら。  そして読者を夢中にさせる魅力はたっぷりだけど、もしも実際に彼女が存在したとして、お近づきになれるか?と言えば、恐らく世の中の大半の人はムリなんだろうと思います。

それは身分や立場が違う・・・・・というようなことではなく、恐らく彼女に相手にはしてもらえないんだろうなぁ・・・・と思わせる、人を寄せ付けない厳しさ、近寄り難さを放っているからです。  能力の差とかそういう部分もあるけれど、それ以上に彼女の心を閉ざしたかのような自分の律し方という大きな壁の前で普通の人ならどうしたらいいのかわからない・・・・・そんな印象を持たずにはいられない女性だったと思うんですよね。  しかもそれが20代の後半ぐらいで身につけたものならまだいざ知らず、「10代にして!!」というあたり、孤高と言う言葉がこれほど似合う人も滅多にいないでしょう。

多くの場合、彼女が示したような冷静さ、用心深さ、狡猾さというものは「帝王学の教育」の中で、又は「人の上に立つ経験をつむ」中で、育まれていくものだと思うんだけど、彼女のそれの身につけ方は KiKi の想像を超えたもっと壮絶なものでした。  

ただでさえ厳しい自然環境の北の国で、正妃の一人っ子として生まれたにもかかわらず、望まれた男児でなかったが故に、父王からも母妃からも愛されないのみならず存在すら認められずに育ったイェラ。  跡取りは側室の王子達だと誰しもが思っているうえに、誰にもかまわれない立場の彼女は1人でもできること、本を読み、学び、どこか冷めた目で人を観察し、生まれつき持ち合わせていた父譲りの聡明さで、自分なりに多くのことを多面的に考え、答えを導き出すことを常とするようになっていきます。

そんな生い立ちの中で彼女が得た1つの真理が、「溺愛は干渉に、期待は束縛に繋がり、祝福や励ましの言葉は時として呪いの言葉となりうる。」というものだったようです。  だからこそ、本編の彼女はあそこまで頑なな部分を持っていたのですね。

今日から8月。  既に何日も猛暑日があったので夏はとっくに来ているけれど、「夏本番!」という気分にさせられるのがこの8月という月です。  さて、異常なまでに降った雨と梅雨明け以降の猛暑にどこか体調もすぐれない中、先月もそこそこ読書に励むことができました。  

2014年7月の読書メーター

読んだ本の数:15冊
読んだページ数:3735ページ
ナイス数:27ナイス

ルリユール (一般書)ルリユール (一般書)感想
ルリユールの技に関しては期待していたほどには描写されていなかったのですが、物語全体に流れる穏やかな時間とどこか鄙びた風景、そして登場する人たちのちょっと切ない人生にホロリとさせられる作品だったと思います。  思い入れのある本を「クラウディアの黒猫工房」で修復してもらうと、その本にかかわる人々が抱えている悩みや重荷、心の傷といったものが癒される・・・・・。  本が持ち込まれ修復されているまでの描写にはとても優しく暖かい時間が流れ、「思い出を大切に守り伝える」という感覚を呼び起こされるような気がします。
読了日:7月30日 著者:村山早紀


天山の巫女ソニン(5) 大地の翼天山の巫女ソニン(5) 大地の翼感想
この最終巻でもなかなかに深い「人間観察」の言葉が出てきたと思います。  その最たるものが義兄のイルギが語る「7割の法則」です。  これは「人間のうち7割は、まわりの動きや噂、自分の欲に流されやすい」というもので、齢50を超えた KiKi をして「なるほど、その数字、いい線いってるかも!」と思わせてくれました。  それぐらいのスタンスで自分の周りで起こることを眺め、「さて、じゃあ、私はどうする?」と考えてある時は3割の方に、ある時は7割の方に加担するのが人間という生き物なんだろうなぁと思いました。  
読了日:7月30日 著者:菅野雪虫


天山の巫女ソニン(4) 夢の白鷺天山の巫女ソニン(4) 夢の白鷺感想
三国の次代を担う(だろう)為政者が顔を揃えたことにより、政治的駆け引きの話が物語の中心にどっかと腰を落ち着けた印象の物語でした。  でも為政者の思惑・外交というものの複雑さを難しすぎない言葉で語っているあたり、やはり凄い物語だと感じます。  例えて言うなら「池上彰解説風ファンタジー」とでも言いましょうか・・・・(笑)  第一巻の「黄金の燕」はいかにもファンタジーというスタートの物語群だったけど、途中からこの物語はいわば普遍的に人間社会に発生し続けている多くの社会問題を扱う物語に変貌しているように感じます。
読了日:7月29日 著者:菅野雪虫


ハウルの動く城2   アブダラと空飛ぶ絨毯 (徳間文庫)ハウルの動く城2 アブダラと空飛ぶ絨毯 (徳間文庫)
読了日:7月28日 著者:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

都会のトム&ソーヤ (2) 乱!RUN!ラン!     YA! ENTERTAINMENT都会のトム&ソーヤ (2) 乱!RUN!ラン! YA! ENTERTAINMENT感想
決してつまらなかったとか読んでいて苦痛だったというわけでもないんですけど、例えて言うなら美容院で順番を待たされている間とかパーマをかけて美容師さんに「このまましばらくお待ちください」な~んていう風に言われてひっくりかえした鉢みたいなものに頭を突っ込んだ状態で手持無沙汰な時なんかに読むにはピッタリの本だなぁ・・・・と。  何かの病気か怪我で入院中(但し、さほど深刻ではないけれど、一泊二日で帰宅できるほど簡単でもない)に、どこか落ち込みがちな気分を盛り上げるためにはいい本かなぁ・・・・と。(笑)
読了日:7月27日 著者:はやみねかおる


都会のトム&ソーヤ(1) (YA! ENTERTAINMENT)都会のトム&ソーヤ(1) (YA! ENTERTAINMENT)感想
いや~、これは Review の書き難い本ですねぇ。  あっという間にさらさらっと読めちゃうんだけど、KiKi にとってはただそれだけ・・・と言うか、何も残らないと言うか・・・・。  まあ、KiKi 自身が♀故にこの物語の主人公たちの年代の男の子の気持ちというやつが今一つピンとこないというのもあるとは思うんですけど、それより何より、あたかもTVでバラエティ番組を観ているのと同じで、一時の笑いはあるもののただそれだけ・・・・っていう感じ。
読了日:7月26日 著者:はやみねかおる,にしけいこ

天山の巫女ソニン(3) 朱烏の星天山の巫女ソニン(3) 朱烏の星感想
この物語が素晴らしいと感じるのは、主に脇役、時に主役に語らせている著者の人間観察の言葉が子供向けとは思えないほど深く鋭いこと、そして為政者の考え方と庶民の考え方の違いをはじめとする人間社会が必然的に抱える矛盾を難しくなり過ぎない言葉でさらりと描いていることです。  ことにこの第三巻では歴史が為政者によっていかに描き変えられるのかとか、ある1つの事件を解決しようとした際に立場が異なれば、異なる解決方法をとろうとするし、そこにあるのは単純な善悪ではないということがしっかりと描かれていると感じました。
読了日:7月26日 著者:菅野雪虫


天山の巫女ソニン  2  海の孔雀天山の巫女ソニン 2 海の孔雀感想
主人公のソニン以上に気になる存在が、彼女が下野して最初にできた友人という設定のミンです。  働かない父親、早くに亡くした母、自分が面倒を見なければならない弟という環境の中で、必死に生きているミンはある意味で普通とは言えない環境ばかり(天山然り、王宮然り)で暮らしているソニンと一般人を繋ぐパイプ役のようなところがあり、彼女自身がソニンと知り合ったことにより堕落からは免れたようなところもありで、この先も気になる存在です。
読了日:7月25日 著者:菅野雪虫

天山の巫女ソニン 1 黄金の燕天山の巫女ソニン 1 黄金の燕感想
「落ちこぼれ巫女」という設定の割にはソニンには暗さがなく、自分のあるがままを素直に受け入れ、その時々で自分が置かれている立場で、自分に考えられる最善を尽くす姿が好印象です。  自分に与えられた環境の中で最善を尽くすというのは簡単なようでいて実はかなり難しく、同時にそれなりの知性が必要となる行いであることをさりげなく語っている物語だと感じました。
読了日:7月25日 著者:菅野雪虫

ハウルの動く城1  魔法使いハウルと火の悪魔 (徳間文庫)ハウルの動く城1 魔法使いハウルと火の悪魔 (徳間文庫)感想
「ハウルの動く城」と聞けばジブリアニメを思い出す人が多いと思います。  実際、KiKi もDWジョーンズのファンタジー作品という印象よりはジブリアニメという印象の方が強いのが正直なところです。  「印象が強い」と言っても、KiKi 自身はそのアニメを観たことがないので、どんな作品なのかさっぱりわからないんですけどね ^^;  物語を読んでみて、色々なことを考えてみた(Blog に Review あり)ので「機会があったらこのジブリアニメは一度観てみよう!」と心に決めた KiKi なのでした。
読了日:7月24日 著者:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ


小さな人のむかしの話 -コロボックル物語別巻- (講談社青い鳥文庫)小さな人のむかしの話 -コロボックル物語別巻- (講談社青い鳥文庫)感想
こちらの作品はコロボックル物語シリーズの本編ではない、所謂、外伝です。  尚且つ、ツムじぃが集めて年代別に組み直し、更には覚書まで添えた物(この覚書がなかなか気が利いています 笑)をせいたかさん経由で入手した著者が、私たち人間が読んでも面白いと思えるだろうものを厳選した1冊なのだそうです。  そうであるだけに、そこかしこに「日本昔話」的な空気が漂っています。 この物語を読むと、古来日本人が「人ではないもの」とどんな風に関わってきたのか、その精神性を伺わせるような気がして、実に楽しく読むことができました。 
読了日:7月16日 著者:佐藤さとる

コロボックル童話集 (講談社青い鳥文庫 (18‐6))コロボックル童話集 (講談社青い鳥文庫 (18‐6))感想
この本を読んでいて一番の収穫(?)は登場するコロボックルの名前に KiKi の昔からの愛称とさらにはキキという名のコロボックルが登場したことでした。  そうなってくると、ひょっとしたらいつかはKiKi の所に「小さな人」が姿を現すかもしれないな~んていうここまでのお話での感想はどこかへ吹っ飛んで行って、KiKi 自身が実はコロボックルなのかもしれないというような妄想を抱かせるには十分でした(笑)。
読了日:7月14日 著者:佐藤さとる,村上勉

小さな国のつづきの話―コロボックル物語 5 (講談社 青い鳥文庫)小さな国のつづきの話―コロボックル物語 5 (講談社 青い鳥文庫)感想
この物語を読んで「狐に化かされる」という話を「そんなことがあるわけない、迷信、迷信」と考えるようなタイプの人はなかなかコロボックルとお友達にはなれないのじゃないか・・・・・。  そんな風に感じました。  と、同時に今作では別の小さな人、チィサコ族が登場し、「コロボックル王国」とは別の場所で別の暮らし方をしていることが描かれています。  このことにより、「ひょっとしたら私の住む地域にもコロボックルでもチィサコ族でもない又別の種類の小さな人が住んでいるのかもしれない」という希望(?)をも抱かせます。  
読了日:7月13日 著者:佐藤さとる


ブリスさんブリスさん感想
この絵本の何よりもの魅力はやはりトールキン先生直筆の絵と筆跡が堪能できることではないでしょうか?  同じような楽しみ方ができるもう1つの絵本(?)に「サンタ・クロースからの手紙」があるけれど、あちらの文字はどちらかというと「飾り文字風」なのに対し、こちらの文字は恐らくトールキン先生の「普段使いの文字」なんだろうと思います。 お話は日本人とはちょっと違うユーモア感覚(しかもどことなく偏屈で皮肉っぽい)に溢れたドタバタコメディといった趣で、読者によって好き嫌いがはっきりわかれちゃうような気がします。
読了日:7月6日 著者:J.R.R.トールキン


ビルボの別れの歌―灰色港にて (大型絵本)ビルボの別れの歌―灰色港にて (大型絵本)感想
この絵本の構成としては各見開きページの上段には「指輪物語」の最後の部分、指輪所持者たちが馬で西に向かい、灰色港から旅立っていくそのプロセスが描かれ、下段には「ホビットの冒険」の様々なシーンが描かれています。  絵本の絵を見ながら、読み慣れた「ホビットの冒険」のワンシーン・ワンシーンを思い出し、ビルボと一緒に思い出に耽ることができる時間は何とも言えない贅沢なものに感じられました。
読了日:7月2日 著者:J.R.R.トールキン

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