国防 石破茂

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ダーリンは相変わらず入院中です。  毎日毎日退院予定が順延されている割には本人はいたって元気でさほど心配はしていないのですが、それでも手術でメスを入れたところの治りが悪く、相変わらず出血が止まらないのだそうで、心臓病の関係で飲み続けている「血をサラサラにするお薬」のおかげ(?)という面もあり、その薬をやめるわけにもいかないのでとりあえずはもう暫く様子見ということになったようです。

昨日までは KiKi も病院に日参していたのですが、今日はダーリンも「休んでいいよ」と言ってくれたということもあり、久々の晴天なので溜まった洗濯物もあるしということで、病院通いは免除していただき、今こうしてPCに向かっています。  ある時間までは晴天でもふとしたはずみで「局地的大雨」が降り災害まで引き起こしている昨今、洗濯ものを干しっぱなしで外出できないというのは本当に不便・・・・。  特に入院患者を抱えていると普通の生活をしている時よりも何故か洗濯物が増えるし・・・・・ ^^;

1時間ほど前に電話で聞いた限りでは「恐らく明日には退院できるらしい」とのこと。  もっともその後、結局暫くの間は毎日通院となりそうな気配は濃厚なので、今日のうちに読了して1週間以上経過しているこちら(↓)の Review を仕上げておこうと考えた次第です。

国防
著:石破茂  新潮社

Kokubo.jpeg  (Amazon)

北朝鮮のミサイルをどう防ぐか?  自衛隊イラク派遣に意味はあるのか?  徴兵制は憲法違反か?  日本のテロ対策は万全か?  長官在任日数・七二九日(歴代二位)、国防の中枢を知る著者が、いま、すべてを語る。
ミサイル着弾10分前・・・・・  その時何が出来るのか?  全ての疑問に正面から答える「新・防衛論」  (単行本帯より転載)

KiKi には自分が平和教育の申し子的な人間であるという自覚があります。  憲法第9条は守らなければいけないと漠然と考えていたし、自衛隊は違憲ではないか?と漠然と考えてもいました。  とは言っても「漠然」というほどムード的に考えていたわけでもありません。  論理的には「武力」を持つことの意義を認めつつも、その行使権を持つ人間(個人的に誰それということではなく)を信じきれない以上、力を持つことに懐疑的だった・・・・・というほどの意味で、そういうスタンスをとってきました。

でも、世の中はどんどん変わりつつあり、集団的自衛権行使を可能にする閣議決定があり、武器輸出三原則も様変わりし、日本を取り巻く近隣国との間の緊張関係はあり、日本からは距離的には遠く離れてはいるものの原発事故を起こしてエネルギー依存度がさらに高まりつつある中東情勢はきな臭い・・・・・となってくると、そうそういつまでも「理想の平和主義」にどっぷり浸っているわけにもいくまいと考え始めるようになりました。

随分前、ベルリンの壁が崩れ冷戦時代が終わったとされた時期にも、一度だけ、そしてほんの少しだけ、世界のパワーバランスが変わった以上、第二次大戦以降どっぷりと浸ってきたこの平和を守るためにも「国防」について考えるべきかもしれないと思ったことがあったのですが、それでもその時は今ほどのきな臭さもなく、ついでに自分のことで手一杯だったということもあって、思考を先送りしてしまったという自覚もありました。  でも、今の KiKi はとりあえずダーリンの入院とじぃじ & ばぁばの介護のことだけ考えていればいいようなところもあるわけで、そろそろ本腰を入れて学ぶべき時期なのだろうと考えました。

さて、だからと言って即、何かを結論づけることができるほどには思考も知識もない KiKi のこと。  とりあえず「とっかかり」となる何かを探していたのですが、そんな時ふと図書館で目に留まったのがこの本でした。  政治の中で KiKi が一番注意を払ってこなかったのがこの「防衛庁(省)」という組織だったし、石破さんがその長官だった時代のあれこれは記憶にも新しい・・・・・ということで、とりあえずはこの本を読んでみることにしました。


思想的に同意できるか否かは別としてこの石破さんという人、少なくともTVなどでご意見を拝聴する限りでは、実に論理的に巧みな話し方をされる人だという印象がありました。  どこまで真実を語っているのか、どこまで多面的に物事を見ておられるのかまでは察することが難しいのですが、それでも比較的ある種の「良識」のようなものを感じさせる話し方をされる人だとも感じていました。  いたずらに危機感を煽るというような煽動的な部分も感じさせませんし、一部の強硬派の人たちに感じるような胡散臭さも比較的薄い・・・・そんな印象がありました。

だからと言って、石破氏の言っていることを素直に鵜呑みにするほどの信頼感があるわけでもない(だからこの本で書かれていることも100%信用していいとまでは実は思っていない・・・・。 苦笑)のですが、何故日本があのイラク戦争当時ああいう選択をしたのか、他国(特にフランス)がどうしてああいう選択をできたのかに関してはなかなか説得力のある解説を読むことができたなと感じました。  あの戦争自体を KiKi 自身がどう考えるかはとりあえず置いておくとして・・・・・。

KiKi の好きな海外ドラマに「ザ・ホワイトハウス」という番組があります。  大統領とその側近たちを描いたドラマでそこかしこに「アメリカ的」な臭いを感じる番組なのですが、その中でバートレット大統領が語るセリフの中に1つとても印象深いものがあります。  詳細までは記憶していないのですが、とある判断を迫られた大統領が語るセリフで

「こうした場合、正直なところを言うと私は国民の意見なんてどうだっていい。  こういった問題には軍事・外交といったあらゆる事柄が複雑に絡み合っている。  国民がそれらのすべてを熟考したうえで意見を述べているとは思えないからだ。」

というような趣旨のものがあります。  もちろんこれは聴き方によってはとても危険な考え方だし、特にアメリカの大統領のような絶大な権力(力)を握っている人の発言だと考えると恐ろしさも感じるのですが、じゃあ振り返って自分がそれに反論できるほど物事を深く多面的に考えているのか?を省みると、実はさほど真剣に多くを考察したうえで物を言っているわけではない(≒ そう言われても仕方ない)ことに気がつき、愕然とするのです。

少なくとも憲法改正とか国防に関しては、現段階の KiKi は自分の意見を述べられるほどには現状を理解していないし、多面的に物事を考える素地さえできていないことを、この本を読んで改めて再認識しました。  と同時に、この問題こそ、「モノ言う国民」としてもっともっと真剣にそして可能な限り多面的に考え、自分なりの意見をしっかりと持つべき問題であることを強く感じました。

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2014年9月12日 12:02に書いたブログ記事です。

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