名探偵カッレくん A.リンドグレーン

| コメント(0) | トラックバック(0)

先日、NHKアニメの影響で「山賊のむすめローニャ」を読了しました。  その Review でも書いたことだけど、KiKi にとって「山賊のむすめローニャ」は「アニメ化された以上先に原作を!」というモチベーションなくしてはこのタイミングで手に取る作品ではありませんでした。  そう、リンドグレーンだったらすでに読了しこのブログでも取り上げた「ピッピ」、「やかまし村」が当然先だし、この「カッレくん」のシリーズも「ローニャ」よりは先でなくてはならなかった作品だったはずなのです。  ま、てなわけで、本日の KiKi の読了本はこちらです。

名探偵カッレくん
著:A.リンドグレーン 訳:尾崎義  岩波少年文庫

Blomkvist_1.jpeg  (Amazon)

名探偵を夢見るカッレくんは、ある日エイナルおじさんの怪しい行動に第六感を働かせ、捜査を始めます。  宝石窃盗団に迫ったカッレくんは、仲良しのアンデス、エーヴァ・ロッタとともにお城の地下室に閉じこめられてしまいますが...。  (文庫本裏表紙より転載)

子供時代の KiKi がこの本を手に取ったきっかけは「シャーロック・ホームズ」でした。  「ホームズ」により探偵という存在に興味を持ち、その後江戸川乱歩の明智小五郎シリーズにはまり(金田一少年はカッレ君よりも後だった)、近くの神社の縁日で買ってもらった子供用の虫眼鏡で探偵ごっこに精を出していた頃、この作品を読んで子供ながらにものすごい探偵ぶりを示すカッレ君にも憧れを抱いたものでした。  もっとも KiKi の場合は観察力とか集中力に欠けるものがあったし、手近なところに怪しい行動をする大人もいなかったので、探偵業はまったく板につかなかったんですけどね(苦笑)

そしてこの「カッレ君」に出会い、探偵業よりも今度は「バラ戦争」に触発され、世界史上の本物の「バラ戦争」の何たるかを知らないまま、さらには KiKi が所属した「白バラ軍」の戦士達が「カッレ君」の物語を知らないまま、まるごと物語の真似をしたような遊びに興じた時期があったことも楽しかった思い出の1つです。

子供時代には軽業的な体操競技(鉄棒とかでんぐり返しとか)が極めて苦手だった KiKi なので、さすがに「命知らずのサーカス団」を結成したことはなかったけれど、この物語で描かれる子供達の遊びの世界は当時の KiKi にとってはまさに遊びのバイブルで、お転婆な自分をエーヴァ・ロッタに見立て1人悦に入っていたようなところもなかったとは言えません。  もっとも晩熟の日本人のことですからそこに子供っぽい恋愛感情のようなものが生まれる余地は全くなく(鈍感だっただけかもしれないけれど)、とにかく駆け回り大声を出し、ワイワイやる楽しさに没頭していた時代だったように記憶しています。

当時はスウェーデンがどこにあるのかもどんな国なのかも知らなかったけれど、子供の遊びの世界・その精神みたいなものは万国共通なんだなぁと子供心にも思ったものでした。  逆にカタカナ名前の子供達と自分たちが同じような遊びをすることができること、そしてそれを心から楽しむことができることが何だか嬉しくて、どこか文化の違いのようなものを感じさせる他の児童書とは一線を画す物語だとも感じていました。

その後 KiKi たちの「白バラ軍」は仲間のお父さんが転勤しちゃったり、相手の「赤バラ軍」の子がそろばん塾やら書道教室やらに通いはじめたうえに、KiKi 自身もピアノのおけいこが忙しくなったりで自然消滅してしまいました。  あの頃、カッレ君たちの真似をして作ったお菓子の缶の宝箱はどうしたんだっけ??  回収した記憶がないので、恐らくは当時 KiKi たちが基地にしていた新興住宅地を作るために山を切り崩した際に出てきた岩がど~んと積んであったその隙間に置き去りにされ、その後高度経済成長の波と共に廃棄されてしまったのではないかしら??

今回この物語を読んで、そんなことをふと思い出しました。(苦笑)

その後、「金田一少年」の影響で再び探偵業に興味を持った KiKi でしたが、やっぱり田舎の新興住宅地では怪しい人も見かけなければ、事件らしい事件も起こらず、気がついた頃にはその探偵ごっこも忘れ去られた遊びと化し、あの縁日の虫眼鏡と一緒にどこかへ行ってしまいました。

あまりにも突拍子もない女の子だったピッピ以上にある時期の KiKi にとってエヴァー・ロッダは近しい存在でした。  そして物語と同化して遊ぶことができた数少ない物語がこの「名探偵カッレくん」でした。      

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://poco-a-poco.chu.jp/mt/mt-tb.cgi/1724

コメントする

2015年2月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28

Current Moon

CURRENT MOON

東京のお天気


山小舎のお天気


Booklog



ブクログ

アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.261

TrackbackPeople

クラシック・ピープルの Trackback People Site


チェロ ラヴァーズの Trackback People Site


Piano~ぴあの Trackback People Site


ピアノオススメ教本の Trackback People Site


ピアノ教室の Trackback People Site


Book Love Peopleの Trackback People Site


本好きPeople・ぴーぷるの Trackback People Site


今日読んだ本の Trackback People Site


ファンタジーが好き♪の Trackback People Site


この絵本がすごい!の Tackback People Site


児童書大好き♪の Trackback People Site


ハヤカワepi文庫の Trackback People Site


岩波少年文庫応援団の Trackback People Site


薪ストーブの Trackback People Site


週末は田舎暮らしの Trackback People Site


野菜育てPeopleの Trackback People Site


ガーデニングの Trackback People Site


パッチワークキルトの Trackback People Site


あなたの訪問は?


日めくりカレンダー


Real Time News


カテゴリ

ノルンはいくつ?

本が好き!


読書メーター

KiKiさんの読書メーター
KiKiさんの読書メーター

最近読んだ本

KiKiの最近読んだ本

今読んでいる本

KiKiの今読んでる本

読了目標





今やってるゲーム

KiKiの今やってるゲーム

このブログ記事について

このページは、KiKi (Brunnhilde)が2014年11月 7日 14:11に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「鹿の王 上橋菜穂子」です。

次のブログ記事は「フィギュア・GPシリーズ中国大会」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

高速運賃





Edita

ブロガー(ブログ)交流空間 エディタコミュニティ

名言黒板


作家別タグ