歳をとったら外銀とのつきあいはキャンセルしておこう

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KiKi は社会人時代、外資系の会社で仕事をしていたので、勢いどことは言わないけれど外銀がメインバンクになっています。  外銀をメインバンクにしておいたのにはいくつか理由があって、その1つには円貨の預金があれば、海外へ行った時に通常のキャッシュカードを使って現地通貨を下ろすことができるということがありました。  嘗て外銀をメインバンクにしていなかった頃、アメリカへ出張した際に、到着したのが夜遅くで、空港の両替カウンターがしまっていたので、「ホテルで両替すればいいや」とそのままホテルに直行したものの、そのホテルでは両替を受け付けておらず、翌日の朝、銀行の場所を聞いたら車でしか行けない所にしかなくて、ものすご~く困ったことがあったのです。

まあ、それ以外にも平残がある一定金額を超えていたら銀行手数料が無料になったりとか、外国株(所属していた会社の株)の配当金なんかも現地通貨で口座に置いておいてレートの良い時を見計らって円転できるとか、いくつかのメリットがあったので、そうしていました。  その後山小舎暮らしになった際も、その外銀であれば毎月「Bank Statement; 入出金明細と預金残高」を郵便で送ってくれるので記帳のことを考えなくてもよい便利さからメインバンクはそのままにしてあります。

KiKi のメインバンクが外銀だったので、じぃじがそれに触発され(?)たのか、少しでもよい利回りを狙ってか外貨預金を作る気になったことがあったみたいで、同じ銀行の同じ支店で外貨預金を作ってありました。  そんな中、昨今の円安を迎えました。

ある日、老人ホームへじぃじを訪ねていくと、このタイミングでその外貨預金を円転したいと言います。  年齢の割には頭がしっかりしているじぃじだけに円転を考えるタイミングとしては実にグッド・タイミングです。  ところがここで問題が発生します。  今となっては歩行困難であり、昨年末と今年の初めに狭心症の発作を起こしたじぃじです。  こんな寒い時期にその外銀まで出かけることはできません。  因みにその支店は東京にあるし、今じぃじが住んでいる群馬県には支店さえもありません。

そのうえ、我がじぃじの場合、何年か前から片耳は完璧に失聴、残された片耳も面と向かってゆっくりと、滑舌よく、しかも大きな声で話しかけない限り、相手の言っていることが聞き取れません。  電話を通してだとさらにその難聴具合はエスカレートし、今では KiKi が電話しても会話が成立しないぐらいの耳の遠さです。  ですからよくある「電話取引」な~んていうのは望むべくもありません。  ご本人確認の会話ができないのですから・・・・・。

そこで仕方ないので、その外銀のカスタマー・センターに電話をして色々相談し、委任状のフォーマットを老人ホームに送ってもらって、その書類を自書させました。  内容としては豪ドルの普通預金の円転 & 本人のその銀行の円普通預金口座への入金と米ドルの定期預金についていた自動継続契約の取り消しの2つです。  本人は外貨を円転したうえで円の定期にしたいと言っていたのですが、その外銀では運用の話になると本人のリスク許容範囲の面談なしでは定期は組めないことを KiKi 自身が知っていたので、それはムリであることを半分ツンボのじぃじに時間をかけてゆっくりと説明したうえでの2種類の委任状の作成でした。

ところがその委任状に銀行印を押すという段になって、もう一つ問題が発生しました。  じぃじは印鑑を10個ぐらい持っているのですが、どれが取引印か覚えていないと言います。  仕方ないので、その印鑑全てを一時預かり、KiKi が代行手続きに行くことにしました。  たまたま例の解散総選挙があったので、未だに東京都民である KiKi は選挙のために上京しなくてはいけなかったので、その時についでに・・・・・ということにしたわけです。


ところが・・・・・です。  いざ銀行へ行ってみたら手続きできないと言います。  何故なら印鑑が押されていない書類だからなのだそうです。  で、印鑑は預かってきていると言っても、「ご本人が押した書類ではないことは明らかなのでダメ」なのだそうです。  仮にどれか印鑑を押してあったからと言ってそれがご本人が押したかどうかは銀行には確信が持てるわけでもないだろうに、目の前で押しているのを見たらもうダメなのだそうです。  書類が自書してあってもダメ。  出金するならいざ知らず、為替レートが良いタイミングだから円転するだけなのにダメ。  定期の自動継続契約の停止もダメ。

しかも本人はどれが登録印なのか覚えていないのですから、どんな風に書類を作ればいいのかわかりません。  その印鑑を教えてもらえるか?と言えばそれもダメ。  大事な印鑑の情報を本人以外には教えられないと言います。  じゃあ、どうすればいいのか?と問えば、委任状に疑わしいと思われる印鑑を全部押して持ってこいとのこと。  その中のどれかが正しい印鑑なら受け付けるのだそうです。  と言うことは、本人を一度連れてこない限りこれから先すべての取引の度に、10個印鑑を押した委任状を持ってこなければならないということです。  

KiKi 自身、会社員時代「内部管理」を管轄するセクションのトップだった人間ですから、彼らの言っていることが全くわからないわけではないけれど、ちょっとやりすぎだろうと思わずにはいられません。  だって、印鑑が10個押してあってその中に正解があれば誰が押したものかわかりもしないのにOKで、自書した書類に預かってきた印鑑を押したらダメって理屈が遠いっていないこと甚だしい。  しかも何度も言うようだけど、送金しろと言っているわけではないのに・・・・・です。  外銀の人だったらこのタイミングが円転には相応しいタイミングであることもわかりそうなものなのに・・・・・です。

挙句、対応に表れた支店長の言葉の端々に「年寄りの預金を勝手に運用し、着服しようとしている悪いヤツ扱い」の表現が滲み出ていました。  その言葉を聞いた瞬間、頭にカ~っと血が上って、じぃじの預金はともかく、KiKi 自身の預金は全部その場で即刻解約してやろうかと思いました。  ただ、残念なことに KiKi にとってもメインバンクだったので、全てを解約すると公共料金の自動引き落としとか、クレジットカードの引き落としとか、その他諸々、手続きがうんざりするほどあるので、思いとどまってしまったんですけどね。  でも、今でもあのタイミングで円転していたら得られていただろう為替益の損失分に対する損害賠償と名誉棄損の2要件で訴えてやりたい気分です。  

因みにその銀行のインテリアは年寄りにはおよそ不親切な作りになっています。  まず第一に今回のような外貨取引をするためには2階に上がらなくてはならないのですが、エスカレーターはありません。  エレベーターも見える所にはありません。  百歩譲ってじぃじを連れてくるにしても、店に入った瞬間からどうやって2階へ上げたものか、本当に困ってしまうような作りです。  こんな寒い季節に狭心症の発作を2度も起こし、しかも自力では平らな所でさえ今となっては杖の助けを借りてやっとこさっとこ歩いているじぃじを連れていく気にはとてもなれません。  

もっと笑ってしまうのは、今日その銀行のHPを見たら「70歳以上の方の預金に関する取り組みについて」みたいなページがあったんだけど、そこに書かれていた文言はどこをどう読んでも「ご本人がお越しください」としか読めない言葉しか並んでいません。  要するに自力で2階にあがる体力・脚力がある年寄りしか相手にしませんと言っているのに等しいのです。  じぃじ自身預金を作った時はまだ歩けたし狭心症の発作も起こしていなかったし、ついでに耳が聞こえなくなってもいませんでした。  でも、そうなった瞬間にもう顧客として遇される立場ではなくなってしまったかのようです。

昨日、依頼されたことが遂行できなかったことを報告するために老人ホームへ行ってきたのですが、どうして遂行できなかったのかを年寄りに説明するのは並大抵のことではありません。  じぃじからは叱られるは、銀行の支店長からは「年寄りの資産を食いつぶそうとする悪人扱い」されるは、ホント、踏んだり蹴ったりです。  

じゃあ、そんなじぃじの財産管理サポートを介護家族がどうすればいいのか、色々調べているところなんだけど、今のところコレ!というものが見つかりません。  ばぁばのように要介護4の認知症だったら成年後見制度が文句なく使えるところなのですが、じぃじの場合は頭がしっかりしているので、成年後見制度は使えないし、実際問題判断する部分はじぃじに残しておきたいし・・・・・。  

いずれにしろ今回の顛末を聞いて KiKi 以上に憤慨しているダーリンの言葉が印象的です。

「君の口座は早く解約してくれよ。  君がばぁばみたいになったら俺が困るじゃないか!」

ですって(笑)  でも実際問題として、歳をとったら外銀との付き合いは早めにキャンセルしておくべきだというのが今回の出来事の顛末で KiKi が学んだことでした。  特に KiKi の口座取引はサイン登録で取引印の登録がされていないから、KiKi が自書できなくなって頭もパープリンになっちゃったら、どうにもならないことだけははっきりしました。      


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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2014年12月21日 17:22に書いたブログ記事です。

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