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2012年12月の読書 Media Maker

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読書メーターでは2か月前の読書記録は残せないことが判明したので、KiKi が読書記録を残している別のサービスから探し出した読書記録をとりあえずエントリーとして書き記しておきます。


期間 : 2012年12月1日 ~ 2012年12月31日
読了数 : 7 冊
小澤征爾さんと、音楽について話をする
小澤 征爾 , 村上 春樹 / 新潮社 (2011-11-30)
★★★☆☆ 読了日:2012年12月26日
RDG6 レッドデータガール    星降る夜に願うこと (カドカワ銀のさじシリーズ)
荻原 規子 / 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012-11-28)
★★★☆☆ 読了日:2012年12月24日
元禄の雪 (白狐魔記)
斉藤 洋 / 偕成社 (2012-11-13)
★★★★★ 読了日:2012年12月16日
認知症介護に行き詰まる前に読む本 「愛情を込めたウソ」で介護はラクになる (介護ライブラリー)
多賀 洋子 / 講談社 (2011-12-06)
★★★★☆ 読了日:2012年12月20日
死ぬまで絶対ボケない頭をつくる!: この「欲」をかき続ける人にボケる人はいない
松原 英多 / 三笠書房 (2012-04-13)
★★☆☆☆ 読了日:2012年12月20日
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)
カズオ・イシグロ / 早川書房 (2008-08-22)
★★★☆☆ 読了日:2012年12月11日
暮しの老いじたく (ちくま文庫)
南 和子 / 筑摩書房 (2004-09)
★★★☆☆ 読了日:2012年12月5日

早いもので今日はもう12月1日。  今年もあますところ1か月となりました。  本日現在、年間読了目標数まであと7冊です。

2012年11月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:4908ページ
ナイス数:72ナイス

あばれはっちゃく (山中恒よみもの文庫)あばれはっちゃく (山中恒よみもの文庫)感想
月日の流れというのは恐ろしい(?)もので、昔だったらどちらかというと「関わらないようにしよう」と思っちゃっていたような子が今の KiKi には微笑ましくてたまらない・・・・・(笑)。  勉強ができないところも、いつもいたずらばかりしているようなところも、時に泥だらけ鼻水だらけという決して美しいとは言えないような風貌も、頭のてっぺんにあるはげに至るまで「可愛いなぁ」と思うのですよ。  子供時代には見えなかった(というより見ようとしなかった)、はっちゃくの奥底にある優しさ、正義感みたいなものがしみじみと感じら
読了日:11月26日 著者:山中 恒


ジーク―月のしずく日のしずく (偕成社ワンダーランド)ジーク―月のしずく日のしずく (偕成社ワンダーランド)感想
物語のクライマックスというか山場はアーギスという魔物との戦いの部分だと思うんだけど、そのアーギス退治の話が出てきてからがちょっと雑・・・・というか呆気なさすぎる感じがしちゃいました。  児童書のページ数ということで何等かの制約があったのかもしれないけれど、そこに至るまでの物語の書き込まれ方が丁寧だっただけに肝心なところへいってからが「およよ」と言っているうちに終わっちゃった・・・・そんな印象なんですよね~。
読了日:11月24日 著者:斉藤 洋


ジーク〈2〉ゴルドニア戦記 (偕成社ワンダーランド)ジーク〈2〉ゴルドニア戦記 (偕成社ワンダーランド)感想
狼猟師に育てられ、「王族」であることよりも「一人の猟師」であることを選ぶジークが自国の都や敵国で多くのことを吸収して成長していく姿には頼もしさを感じたし、軍隊の指揮経験が皆無だった彼が「狼猟」の際の経験を活かして敵陣に突っ込んでいく当たりは「なるほど」と思わされたけれど、これが普通の「戦記」という名に相応しい国同士・軍隊同士の戦いだったらこの物語のような「良かった、良かった」という結末にはなりえなかったとも言えるわけで、そういう面でもちょっぴり「これでいいのか?」と思わないでもありませんでした。
読了日:11月24日 著者:斉藤 洋


わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワ・ノヴェルズ)わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワ・ノヴェルズ)感想
意識してか無意識にかは定かではないけれど、遠い昔に失ったものを再び手に入れて己の中にある空虚さを埋めようとしている主人公の姿には「痛み」を感じつつ、彼がくるまれていた真綿のように暖かい「ノスタルジー」と呼ぶにはあまりにも哀しい世界観に違和感を感じずにはいられません。  そしてそれが10歳という幼さで両親をいきなり失った、そして明確なアイデンティティを持てずに育った少年の精一杯の自己防衛本能のなせる業であったことに気が付かされた時、読者は初めてこの「信頼できない語り手」の気持ちに寄り添うことができる・・・・
読了日:11月23日 著者:カズオ イシグロ


天草の霧天草の霧感想
この物語、「人間に化けることができるようになった狐、白狐魔丸の人間探究の物語」となっているけれど、とどのつまり白狐魔丸の人間探究っていうのは、「人はなぜ争わずにはいられないか?」という問いかけだったんですねぇ。  もちろん時代が時代だから戦(いくさ)と無縁の話にはなりえないわけだけど、「武士は嫌い」「人が死ぬのは見たくない」と言いつつも、結局のところ戦場に身を置くことになる白狐魔丸が見ているものは戦場とか戦そのものと言うよりは「人は何のために戦うのか?」というバックグラウンドのような気がします。
読了日:11月20日 著者:斉藤洋


戦国の雲 (白狐魔記 4)戦国の雲 (白狐魔記 4)感想
かなり面白く感じたのは織田信長と雅姫がこれまで関わってきた北条時輔や仲時と似ているというくだりで、そこから武士の間の自称来歴とでも呼ぶべき「桓武平氏の末裔」という話をもってきているところです。  KiKi は織田信長さんの肖像画こそ見たことがあるけれど、北条時輔さんや北条仲時さんの肖像画は見たことがないので、本当のところ似ているのか似ていないのかよくわからないけれど、なかなか興味深いプロットだなぁと感じました。  どうでもいいことではあるけれど、スケートの織田君は織田信長の肖像画にどこか通じるものがあるな
読了日:11月19日 著者:斉藤 洋


洛中の火 (白狐魔記 3)洛中の火 (白狐魔記 3)感想
思い起こせばこの物語で扱っている時代(鎌倉幕府の滅亡から室町幕府の成立まで)は学生時代の日本史の授業の中でも一番面白味に欠けると感じていた時代で、日本史の教科書や年表に載っていた年号と事件ぐらいしか印象に残っていなかった KiKi なんだけど、この本の読書とついこの間読了した「逆説の日本史」のおかげで、だいぶ KiKi の頭の中にある種のイメージが定着したような気がします。  特に後醍醐天皇や護良親王に関しては、かなり「人として」のイメージが湧くようになってきたような気がします。  学生時代はどちらかとい
読了日:11月19日 著者:斉藤 洋


蒙古の波 (白狐魔記 2)蒙古の波 (白狐魔記 2)感想
情景描写やら風俗描写なんかは結構史実に基づいているんじゃないかと思うんだけど、最後の方でいわゆる「義経不死伝説」の極め付け、「義経≒チンギス・ハーン説」まで取り入れちゃっているので、大人が読む分にはかなり楽しめちゃうけれど、子供が読んだらどこまでが史実に近い話でどこからがいわゆる「ファンタジー」なのか、混乱しちゃうきらいはあるんじゃないかと思わないでもありません。  それでもこんなに楽しめる物語だったら KiKi は身近な子供に薦めちゃうだろうなぁ・・・・・(笑)
読了日:11月17日 著者:斉藤 洋


1973年のピンボール (講談社文庫)1973年のピンボール (講談社文庫)感想
自分固有の世界観(ものさし)が世の中の趨勢からしてみるとあまりにも「取るに足らないもの」であることに苛立ち、反面そのような独自のスタイルを持たなくても生きてしまえることのできる「生」をイージーなものと捉えるある種の絶望、でもそんなものは「生」とは呼べないんじゃないかと疑問を抱き続けざるを得ない消すことのできない違和感。  そんなものが「春樹節」とでも呼ぶべき一種独特の筆致で描かれた物語だと思います。
読了日:11月15日 著者:村上 春樹


風の歌を聴け (講談社文庫)風の歌を聴け (講談社文庫)感想
初めて村上作品に出会ったのは KiKi 自身が「まだナニモノにもなっていなかった時代」だったし、「ひとかどのモンにはなれそうにないことを骨身にしみて自覚し始めていた時代」だったし、「KiKi とはまったく関わりのないところで世の中は動いていると否応なく思い知らされていた時代」だったから、その虚無感みたいなものにストレートに感電することができたように思うんですよね。  でも今は・・・。  社会に対するスタンスというか、立ち位置に大きな隔たりができちゃったんだなぁと思い知らされた、そんな気分です。
読了日:11月13日 著者:村上 春樹

ノルウェイの森 下 (講談社文庫)ノルウェイの森 下 (講談社文庫)感想
「生と死」を扱っていると言えば聞こえがいいけれど、主人公のどこか斜に構えた、もっと言えば甘ったれた「死生観」がそれこそ腐臭のように漂う小説のような気がしたし、登場人物の誰一人として共感できなかったのが KiKi にとっては致命的でした。
読了日:11月12日 著者:村上 春樹

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)ノルウェイの森 上 (講談社文庫)感想
「性」を扱うのは構わないし(それで顔を赤くしちゃうほど初心ではない)、ある程度露骨な性描写があってもそんなのには動じない程度には成熟(?)している自負のある KiKi だけど、この物語のそれは正直なところ不快感以上のものを感じることはありませんでした。  そんな描写が多い中にクラシック音楽やら60年代~80年代の洋楽ヒットチャートみたいな音楽の話が出てくるのも、何気に許せない(苦笑)  この物語に出てくる様々な音楽のうち半分ぐらいは KiKi 個人にとっても何等かの思い出と密接に関わっている音楽であるとい
読了日:11月9日 著者:村上 春樹


ふしぎな図書館ふしぎな図書館感想
図書館で気軽にさらっと流し読みできそうな「村上春樹本」ということで借り出してみた。  あれ?  この話、どっかで読んだことがあるような気がするのは気のせい??  これって一緒に借りてきた「カンガルー日和」の中にあったんじゃなかったっけ??
読了日:11月6日 著者:村上 春樹

源平の風 (白狐魔記 1)源平の風 (白狐魔記 1)感想
人間という動物がどんな生き物なのかを狐目線で語ってくれちゃうというあたりが、なかなかいいなぁと思うんですよね。 第1巻の本書ではまだまだ「霊験あらたかな白ぎつね」白狐魔丸としての人生(狐生?)は始まったばかりです。  彼がどんな風に「人間とは○○な生き物だ」という結論にたどり着くのか、興味は尽きません。
読了日:11月6日 著者:斉藤 洋


妖女サイベルの呼び声 (ハヤカワ文庫 FT 1)妖女サイベルの呼び声 (ハヤカワ文庫 FT 1)感想
人も獣も、この世に存在するありとあらゆるものは、名前があるから名前と共に存在することができている、他者からその存在を認識されている・・・・。  そんなことを感じました。
読了日:11月5日 著者:パトリシア A.マキリップ

ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)感想
彼がこの物語で何を描きたかったのか、生憎 KiKi にはチンプンカンプンだったけれど、村上氏の物語の中でここまで様々な「暴力」というか「個をねじ伏せる圧倒的な力」が描かれていることにはちょっとびっくりしました。  まあ、戦争という究極の「個をねじ伏せる力」のある一断面を描けば否応なくそんな力に触れずにはいられないわけだけど、その「ねじ伏せる力」の背後には無数の無関心や思考停止という状況があることはヒシヒシと感じられる物語だったと思います。
読了日:11月3日 著者:村上 春樹

読書メーター

2012年10月の読書のまとめです。

2012年10月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:4068ページ
ナイス数:41ナイス

ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編 (新潮文庫)ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編 (新潮文庫)感想
「何になりたいかではなく何をするか?」 「何をするかではなく何をしなかったのか?」 結局、人間が行き着くところはそんな禅問答みたいなところなんじゃないかと、この物語を読んでいて強く感じました。
読了日:10月31日 著者:村上 春樹

ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)感想
この雑多な混沌こそ村上ワールドだなぁ・・・・・と。  要するにどこか受動的というか、傍観者的というか、主体性がないというか・・・・・。
読了日:10月29日 著者:村上 春樹

古書店めぐりは夫婦で (ハヤカワ文庫NF)古書店めぐりは夫婦で (ハヤカワ文庫NF)感想
この本はたまたまお互いの誕生日プレゼントのコストを抑えるために、古書店を訪れた夫婦が古書の魅力に目覚め、蔵書を作るために東奔西走するという「愛書家」には面白い顛末が書かれた本です。  当初は10ドルからスタートした彼らの「古書収集」があっという間にコストアップしていく様子は時にユーモラスで、時に共感を覚え、ヒートアップのし具合が自分の懐具合ではとてもついていけなくなった時点で羨望交じりに呆れる(^^;)・・・・というプロセスが楽しめるお話でした。
読了日:10月28日 著者:ローレンス ゴールドストーン,ナンシー ゴールドストーン

グリフィンとお茶を ~ファンタジーに見る動物たち~グリフィンとお茶を ~ファンタジーに見る動物たち~感想
荻原さんやル=グウィン(ゲド戦記の作者)が追及している「ファンタジーとは何か?」というテーマは実は KiKi 自身も追及しているテーマの1つなんだけど、これって「ある世代特有の拘り」のような気がします。  恐らくは、TVゲームが当たり前のように存在している時代に育った人たちは「ファンタジーとは何か?」な~んていうことを敢えて突き詰めて考えようとは思わないんじゃないのかなぁ・・・・・。
読了日:10月27日 著者:荻原 規子

オドの魔法学校 (創元推理文庫)オドの魔法学校 (創元推理文庫)感想
普通の人間には駆使することができず、ついでに理解することができないある種の力と普通の社会生活を恙なく過ごしたいと欲する人間が共存する1つの方法論はこの物語のタイトルにもなっている「オドの魔法学校」のように世俗権力によるガジガジの管理下に置く・・・・・というのが手っ取り早い対処方法なわけだけど、それってある時間を経れば必ず歪が生まれるわけでして・・・・・・。  原始的に「魔法」と呼ばれてきたものと、集団生活の規律というヤツはそもそも相性がよくないんだよなぁ・・・・・というある種当たり前のことを再認識する読
読了日:10月26日 著者:パトリシア・A. マキリップ

チェンジリング・シー (ルルル文庫)チェンジリング・シー (ルルル文庫)感想
海に帰りたいのに帰れない王子キール。  ほんとうは陸に生まれた者なのに、海につなぎとめられてしまっている海竜。  そして、父の命と母の思考を自分から奪い去った海に「呪い(まじない)」をかけようとするペり。  この3人が「影のオンブリア」のデュコンとマグ同様に「どこにも属し、どこにも属していない」感じがして、マキリップの描きたいものはそこにあるのかなぁ・・・・・な~んていう感想を持ちました。
読了日:10月23日 著者:パトリシア・A. マキリップ

影のオンブリア (ハヤカワFT)影のオンブリア (ハヤカワFT)感想
1回の読書でどこまでこの物語を読み解くことができたのか、はなはだ不安なんだけど、1つだけはっきりしていることは、恐らくこの物語、人が主人公の物語ではないんだろうな・・・・ということです。  恐らくこの物語の主人公はこの「オンブリア」という都そのものだったんだろうなぁ・・・・と。  まるで、吟遊詩人がリュートを片手に歌い語るバラッドのような物語だったと思います。 この二重都市を表現するのに用いられている小道具の扇がこれまた雰囲気満点なんですよね~。
読了日:10月21日 著者:パトリシア・A・マキリップ

マッドアップル (創元推理文庫)マッドアップル (創元推理文庫)感想
この本は正直なところ、KiKi にとってはかなり「読みにくい」類の本でした。  でも、それでもそこそこのペースで読み進み、読了できてしまったのは、この物語の構成が2003年の KiKi には理解しがたい世界での出来事(この部分はアスラウグの独白といった趣で、どちらかというと彼女にとっては真実かもしれないけれど、その独白を現代社会に息づいている社会通念と照らせば信用しきれないと感じさせ不安感を煽る)と2007年に起こった彼女にかけられた殺人容疑の裁判での検察・弁護人・本人を含む証人との一問一答の描写をいった
読了日:10月16日 著者:クリスティーナ・メルドラム

注文の多い料理店―イーハトーヴ童話集 (岩波少年文庫 (010))注文の多い料理店―イーハトーヴ童話集 (岩波少年文庫 (010))感想
物語の中で出てくる擬態語が素晴らしい!!  これって音の洪水が溢れている都市部では絶対に出て来ない擬態語だと思うんですよ。  青空や夕焼け空の中を突き抜けるように響く鳥の声、すべての音を吸い込んでしまったような深い雪の中、枯葉の舞う音だけが響き渡る林の中、そんな環境に身をおいた時に初めて「そうそう、これしかない!!」と思わせるような擬態語ばかりだと感じます。 と同時に、これらの物語はひょっとしたら農耕民族だらけだった時代の日本へのある種のオマージュなのかもしれない・・・・・とも感じられるんですよね。
読了日:10月13日 著者:宮沢 賢治

トム・ソーヤーの冒険〈下〉 (岩波少年文庫)トム・ソーヤーの冒険〈下〉 (岩波少年文庫)感想
今回再読してみてトムとハックが思いのほか危険な目にあっていたことを再認識し、ちょっとびっくりしてしまいました。  夜中に家を抜け出してあちこちフラフラしていたり、挙句殺人現場を目撃しちゃったり、真犯人が別の人間に罪をきせるのを見ていたり、良心の呵責に耐えかねて真犯人を告発したり、迷子になった洞穴でいきなりその真犯人と出くわしたり・・・・・。  こんなに刺激的なお話しだったっけ???   子供時代からこの物語に対して抱いていたイメージってもっと軽めの事件の連発で、トムやハックが微笑ましいという感じだったん
読了日:10月11日 著者:マーク トウェイン

トム・ソーヤーの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)トム・ソーヤーの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)感想
トム・ソーヤーの物語は確かに小学生の頃に読んだ記憶はあるんだけど、今回再読してみるまでどんな物語だったかはすっかり忘れていました。  記憶に残っていたのは「トム・ソーヤー & ハックルベリー・フィン」という名前とハックが浮浪児だったこと、そして二人の少年がやんちゃだったこと。  そして女の子だった KiKi には必ずしも理解できているとは言い難い「男の子の世界」が描かれた物語だったこと・・・・・ぐらいでしょうか??  あ、あと舞台がミシシッピだったことは絶対に忘れられません。  だってこの物語で「ミシシッ
読了日:10月10日 著者:マーク トウェイン

聖地をたどる旅 熊野聖地をたどる旅 熊野感想
この本ではそんな熊野の必ずしもメジャーとは言い難い場所までもをとりあげ、周辺地図も収録され、図版も多い・・・・とまさに至れり尽くせりのガイドブックだったと思います。  又、個人的には最後の章で触れられていた「熊野の食 ~四季折々の美味~」を興味深く読みました。  土地柄的には決して地味豊かとは言い難い(ようするに田んぼや畑が作りにくい)場所に暮らしてきた人々がどんなものを食してきたのか?は他の旅行ガイド本ではなかなか出会えない情報なのではないかと感じられました。 ただ個人的には「スピリチュアル」という言
読了日:10月7日 著者:原 水音

日の名残り (ハヤカワepi文庫)日の名残り (ハヤカワepi文庫)感想
たまたま出会った見知らぬ人の言葉に、夕日が沈むのを待ちその夕日に涙するスティーブンスは、ひょっとしたらその夕日の姿に大英帝国の凋落と不遇の最期を迎えた敬愛する卿の姿と1人老いていくばかりの自分を重ねていたのかもしれません。  でも、見知らぬ人の言う「いちばんいい時間」というその意味は沈みゆく寂寥感だけではなく、次に上りくるものへの期待もあるわけで・・・・・。  この物語の読後感が暖かく かつ 喜ばしく感じられるのは、男泣きに泣いていたスティーブンスが夕日の中での後悔の後、もう次のことを考えているからだと思
読了日:10月6日 著者:カズオ イシグロ

読書メーター
今日から10月。  早いものですねぇ。  今年も残り3か月です。  そこで恒例の2012年9月の読書をまとめておきたいと思います。  「読書の秋」ということもあり、全部で26冊。  「ヴェニスの商人」の感想は後日。

2012年9月の読書メーター
読んだ本の数:26冊
読んだページ数:7200ページ
ナイス数:37ナイス

ヴェニスの商人 (光文社古典新訳文庫)ヴェニスの商人 (光文社古典新訳文庫)感想
物語全体を動かしているのはシャイロックからアントニオが借りた金を又借りした格好になっているバッサーニオとその借金の原因とも言えるポーシャのコンビ、そして悪役のシャイロックであることは明白です。  にも関わらずこの物語、どうしてタイトルが「ヴェニスの商人」なんでしょうか??  実はコレ、KiKi の長年の疑問なんです(苦笑)
読了日:9月30日 著者:ウィリアム シェイクスピア


ジュリアス・シーザー (光文社古典新訳文庫)ジュリアス・シーザー (光文社古典新訳文庫)感想
一般大衆というものは「英雄」や「強いリーダー」を求めがちであり、盲目的にある個人や思想を崇拝しがちで、それに相容れない者との軋轢はいつの世にもありうるものだなぁ・・・・と。  「英雄」・「強いリーダー」に相容れない者の背景にあるのは「嫉妬」だったり「信念」だったりするわけだけど、それを大衆にアピールする際にまこと便利に使われるのが「正義」という一見もっともそうなその実得体の知れない概念であるというのは人間というしょうもない生き物が先天的に持っている「他力本願思考」の証左なのかもしれません。
読了日:9月28日 著者:シェイクスピア

リア王 (光文社古典新訳文庫)リア王 (光文社古典新訳文庫)感想
この物語、絶対権力者が陥ったある種の時代錯誤・傲慢さの為せる業とも見えるわけで、そこにこそ悲劇性があるように KiKi には感じられました。  狂人となったリアが嵐の中で彷徨う姿は確かに悲劇的だけど、道化の存在やらグロスター伯に迫害された長男、エドガーとの出会い等々があり、悲劇的でありつつもどこか喜劇的なように感じられました。
読了日:9月27日 著者:シェイクスピア

真夜中のパーティー (岩波少年文庫 (042))真夜中のパーティー (岩波少年文庫 (042))感想
子供がさり気ない日常の一コマの中で感じているある一時点での気持ちを、情景描写の中で描ききった作品。  著者がこういう形で描いてくれなかったら、失われたまんまになってしまったかもしれない・・・・と思わせる。
読了日:9月25日 著者:フィリパ・ピアス

嵐が丘〈下〉 (光文社古典新訳文庫)嵐が丘〈下〉 (光文社古典新訳文庫)感想
ヒースクリフは「持たざる者」から「持つ者」に生まれ変わることだけがこの不当な世界から自分を解放してくれる唯一の方法だと信じ、ついでに自分を蔑んだ人々に復讐できるとも思ってしまったのではないかしら??  そしてその「持つ者」になった時、自動的に自分の手に転がり込んでくるはずのものは恋慕の対象だった初代キャサリンだったんだろうな・・・・と。  だから彼は嵐が丘を手に入れてもキャサリンを手に入れられなかった時、恐らく辛うじて残っていたかもしれない「人間性」みたいなものを失ってしまい、そこから先は現代的に言えば
読了日:9月24日 著者:エミリー ブロンテ

嵐が丘〈上〉 (光文社古典新訳文庫)嵐が丘〈上〉 (光文社古典新訳文庫)感想
初代キャシーを含むアーンショー家の面々ですけど、唯一 KiKi がご近所さんとしておつきあいしてもいいかなぁと思えたのは、ヒースクリフをリヴァプールの街角で拾ってきたご主人のみです。  でもそんなご主人にしても「どういうつもりで彼を拾って家まで連れ帰ってきたのか、今後彼をどんな風に育てるつもりなのか?」に関してあまりにも「考えなし」なのが気に入りません。 そうでなくても「人種差別」や「階級差別」の激しい環境(嵐が丘周辺はある程度隔離されているとはいえ)の中です。  肌の色も育ちも名家であるアーンショー家
読了日:9月22日 著者:E・ブロンテ

高慢と偏見(下) (光文社古典新訳文庫)高慢と偏見(下) (光文社古典新訳文庫)感想
高校時代の KiKi は「高慢≒ダーシー」「偏見≒エリザベス」というような表面的かつシンプルな構造でこの物語を捕えていたんだけど、実は違っていてこの物語に登場するすべての人に「高慢と偏見」の両方がその人の持っている資質なりの形で備わっている(あのミセス・ベネットやウィリアム・コリンズであってさえも!)ことに気がついた時、初めてこの物語が名作と呼ばれる由縁がわかったような気がしました。
読了日:9月21日 著者:ジェイン オースティン

高慢と偏見(上) (光文社古典新訳文庫)高慢と偏見(上) (光文社古典新訳文庫)感想
この物語、恐らく KiKi は今回の読書が4回目だと思います。  最初に読んだのが高校生の頃。  当時の KiKi にはどこが面白いんだかさっぱりわかりませんでした。  そもそもあの有名な出だし 「独身の男性で莫大な財産があるといえば、これはもうぜひとも妻が必要だと言うのが、おしなべて世間の認める真実である。」からして当時の KiKi には気に入りませんでした。  これはもう KiKi のような現代女性には夢物語としか言いようのないシンデレラ・ストーリーに違いないと冒頭から確信させられちゃうなんて・・・
読了日:9月20日 著者:ジェイン オースティン

フランバーズ屋敷の人びと 5 愛ふたたび(下) (岩波少年文庫)フランバーズ屋敷の人びと 5 愛ふたたび(下) (岩波少年文庫)感想
物語では結局クリスチナはマークを選び、そんな彼女の選択を後押しするかのごとく、「夫に先立たれた妻が、夫の兄弟と結婚できるようにするための法律修正案」(そもそもそれが法律によって禁止されていたというのもビックリだったけれど、教会閥の決めた法律であることを知り納得。  修正案が出された背景は大戦により多くの男性が亡くなった 即ち 世の中未亡人だらけ)が可決しそうな~んていう話が唐突に出てきます。  これを読んだとき、天邪鬼の KiKi は「娯楽小説にいきなり社会小説の要素を持ち込んだ結果として支離滅裂なお話に
読了日:9月20日 著者:K.M.ペイトン

フランバーズ屋敷の人びと 4 愛ふたたび(上) (岩波少年文庫)フランバーズ屋敷の人びと 4 愛ふたたび(上) (岩波少年文庫)感想
第3部、そして第4部を読了する過程で、KiKi にはクリスチナという人物が「その時々のクリスチナの気分・状況で都合のいい男の間をフラフラしているだけの女」に感じられ、どうにもこうにも共感することができませんでした。
読了日:9月19日 著者:K.M.ペイトン

フランバーズ屋敷の人びと 3 めぐりくる夏 (岩波少年文庫)フランバーズ屋敷の人びと 3 めぐりくる夏 (岩波少年文庫)感想
第一部で感じられたクリスチナが時折見せる「目覚めの兆し」みたいなものが悉くなかったものとされていっちゃっている感じで、何だか読み心地が悪いんですよ。  ウィルの死後フランバーズ屋敷に戻るのはいいとしても、手前勝手にかつての雇女中ヴァイオレットが産んだ子供(実はマークの子供)を引き取ると決めてかかったり、女手一つではどうにもならない農園経営をディックが必ず助けてくれると勝手に思い込んだりと「金と身分があれば何でも通用する」と無邪気に思えちゃう貴族階級の身勝手さ(しかも本人にはその自覚も悪意もないところが始末
読了日:9月18日 著者:K.M.ペイトン

フランバーズ屋敷の人びと2 雲のはて (岩波少年文庫)フランバーズ屋敷の人びと2 雲のはて (岩波少年文庫)感想
第1部でも感じた様々な描写の躍動感みたいなものは少なくとも第2部の「雲のはて」までは生きていると感じます。  そして、飛行機黎明期の「ヒコーキ野郎」の情熱とか、宮崎さんが絶賛していた「飛行機そのものの描写」みたいなものは確かに凄いと思わされます。  これが女性作家の手になるものである(旦那のアドバイスが多々あったのかもしれないけれど)ことを考えれば尚更です。  でも、そんなある意味男性的な世界観の描写とハーレクイン・ロマンスばりの女々(おんなおんな)したリアル感に乏しい感情的な描写のギャップがどうもねぇ・
読了日:9月18日 著者:K.M.ペイトン

フランバーズ屋敷の人びと〈1〉愛の旅だち (岩波少年文庫)フランバーズ屋敷の人びと〈1〉愛の旅だち (岩波少年文庫)感想
読んでいて次々と出てくるあまりにもベタなプロットの数々に辟易としそうになりつつも、これが案外面白い・・・・・(苦笑)  この巻でのメインの登場人物、クリスチナ、マーク、ウィリアムズ、そしてディックの心理描写が巧みで思わず引き込まれちゃうのと、クリスチナがどちらかといえば前時代的な女性でありながらも、その思考の端々に近代的な想い(直感?)が顔を出すために、現代日本に住む私たちにも古き良き時代(?)のイギリス的な価値観みたいなものが、妙な説得力をもって迫ってくるんですよね~。
読了日:9月17日 著者:K.M. ペイトン

とぶ船〈下〉 (岩波少年文庫)とぶ船〈下〉 (岩波少年文庫)感想
一つ一つの冒険も楽しいものなんだけど、それより何より、KiKi にとってこの本が特別だったのは最後の1章があるから・・・・・だと思うんですよね。  そもそもこの船をピーターに売ってくれた不思議なおじいさんはオーディン(というより「さすらい人?」 笑)で、この船を購入した後はどうしても見つけることができなかったお店とそのお店があった路地を「船を返す」と決めたピーターにだけは見つけることができたっていうのが何とも素敵!!  そしてそのおじいさんに船を返すとおじいさんの方もピーターが購入当時に支払った金額をその
読了日:9月15日 著者:ヒルダ・ルイス

とぶ船〈上〉 (岩波少年文庫)とぶ船〈上〉 (岩波少年文庫)感想
この物語はホント懐かしい!!  そして大好きで繰り返し読んだ子供時代の思い出が鮮やかに蘇ります。  思い起こせば「北欧神話」に初めて出会ったのはこの本だったし、イギリスという国、英文学に半端じゃない興味を持ったきっかけもこの本でした。  4人兄弟の長男ピーターが「今持っているお金全部とーーそれからもう少し」を払って、不思議なおじいさんから買った船が魔法の船だったという出だしからして子供時代の KiKi をワクワクさせてくれました。  子供時代にはこの「もう少し」がとっても素敵なフレーズに思えたものでした
読了日:9月15日 著者:ヒルダ・ルイス

ジャータカ物語―インドの古いおはなし (岩波少年文庫)ジャータカ物語―インドの古いおはなし (岩波少年文庫)感想
どのお話も説教くさいといえば説教くさいんだけど、物語としてはシンプルなうえに楽しくて、安心して読み進めることができる説話集だと思います。  「アラビアン・ナイト」や「イソップ物語」に通じるものがあるように感じられました。
読了日:9月14日 著者:

プー横丁にたった家 (岩波少年文庫(009))プー横丁にたった家 (岩波少年文庫(009))感想
この巻の最後でクリストファー・ロビンがぬいぐるみ遊び(だけ)に興じていられた子供時代と決別する様子が描かれているんだけど、ここがとにかくすごい!!  クリストファー・ロビンがプーたちと別れを告げること ≒ プーもコブタもカンガもルーもイーヨーもトラーもが生き生きとした存在からモノに変わってしまう ということだし、「頭が悪いクマ」が「おもちゃ箱の中にしまわれた物体」「子供時代を象徴したモノ」に変わってしまうということなのが、このファンタジーが提示している最大のリアル感だと思います。  そう、所詮ぬいぐるみで
読了日:9月14日 著者:A.A. ミルン

黒ねこの王子カーボネル (岩波少年文庫 161)黒ねこの王子カーボネル (岩波少年文庫 161)感想
アイテムで楽しませてくれ、それっぽい呪文でも楽しませてくれ、ついでに決して経済的には豊かではなく、ようやく日々を無事に営んでいるとっても地味なロージーの日常にひょんなことから訪れた非日常のあれこれにワクワクさせてくれ、更には続編はどうしたって書けなくなってしまうような結末の潔さに不思議な感銘を覚える読書だったと思います。
読了日:9月12日 著者:バーバラ スレイ

南から来た男 ホラー短編集2 (岩波少年文庫)南から来た男 ホラー短編集2 (岩波少年文庫)感想
収録作品リストを眺めれば、この本に収録されている作品の作者たるやホント錚々たるメンバーで、読む前から「駄作はありえない」と思える安心感があるうえに、そんな作者たちの作品ばかりなだけに読んでみるとストーリー・テリングの巧みさに魅せられちゃう。  KiKi と同じように「ホラーって苦手・・・・ ^^;」って思っている人にも安心してオススメできる作品集だと思います。
読了日:9月11日 著者:

マルコヴァルドさんの四季 (岩波少年文庫)マルコヴァルドさんの四季 (岩波少年文庫)感想
都市生活、文明社会、資本主義社会、拝金主義等々を揶揄しながらも、そこに何とも言えない優しいまなざしを注いでいるカルヴィーノ。  子供向けというよりはひょっとすると大人向けの「現代風民話」かもしれません。
読了日:9月10日 著者:イタロ・カルヴィーノ

兵士のハーモニカ――ロダーリ童話集 (岩波少年文庫)兵士のハーモニカ――ロダーリ童話集 (岩波少年文庫)感想
「現代版おとぎばなし」というだけのことはあって、どの物語からも子供時代に読んだ懐かしいおとぎ話の空気が漂ってくるんだけど、そこに黴臭さ・古めかしさはほとんどなくて、ちょっとだけ洗練された(ここ、大事!です。  洗練が大手を振っているわけじゃなく、ちょっとだけなんです)現代風がそよいでいる・・・・そんな感じです。
読了日:9月5日 著者:ジャンニ・ロダーリ

修道院の第二の殺人 (創元推理文庫)修道院の第二の殺人 (創元推理文庫)感想
「ヴィクトリア朝時代のエジンバラ」、しかも事件の舞台は「修道院」ということから KiKi が勝手に期待していた趣みたいなものがほとんど生かされていないお話になっちゃっているような気がするんですよね。  その時代特有の雰囲気・香りみたいなものが全くといっていいほど漂ってこない・・・・・と言いましょうか?  捜査手法がクラシカルなことを除くとこれが現代を舞台とする物語であっても全然困らないような描き方しかしていないように感じられちゃったんですよね~。
読了日:9月5日 著者:アランナ・ナイト

しばわんこの和のこころ〈2〉四季の喜びしばわんこの和のこころ〈2〉四季の喜び感想
日本人をやって50年超を過ごしているはずの KiKi がどうしてこういうことを柴犬に教えてもらわなくちゃいけないんだろう???  しかもこの柴犬(しばわんこ)、KiKi よりも姉さん被り & 割烹着姿が様になっています(笑) こういう本がもてはやされるということ 即ち 核家族化がもう後戻りできないほどに進んでしまったという証左なんでしょうね。
読了日:9月4日 著者:川浦 良枝

しばわんこの和のこころしばわんこの和のこころ感想
本来ならおばあちゃんとかおかあさんとか、身近な先達から教わるはずの様々な「日本人の暮らしぶり」、「礼儀作法」、「歳時記的なイベントの正しい過ごし方」等々のいわゆる「先祖伝来の和の知恵」をなぜか柴犬に教えてもらうというこのシリーズ、絵の可愛さもさることながら、なかなか内容が深く「知っているつもり」だった様々な和の文化についてやんわりと知の軌道修正をしてくれます。
読了日:9月4日 著者:川浦 良枝

羊飼いの指輪――ファンタジーの練習帳 (光文社古典新訳文庫)羊飼いの指輪――ファンタジーの練習帳 (光文社古典新訳文庫)感想
この本の楽しさは「作られた物語」を味わうのと同時に「私ならこうするのに・・・・」とか「こんな結末はどうかな??」と空想し、似非(エセ)作家気分を味わえちゃうことなんじゃないかしら??  ファンタジー作家志望の人の「練習帳」にはまさにピッタリの教材かもしれません。  もっとも KiKi は最初の2篇ほどは普通に本を読むように印刷されている物語をそのまま追っかけてしまったので、3つの選択肢の中で自分に一番フィットする結末はどれ??という楽しみ方しかできなくて、一番おいしそうなおまけ部分は堪能しきることができま
読了日:9月3日 著者:ジャンニ ロダーリ

エジンバラの古い柩 (創元推理文庫)エジンバラの古い柩 (創元推理文庫)感想
グレートブリテン及び北アイルランド連合王国、通称「イギリス」という呼び名の裏に潜む複雑な民族感情に思いを馳せる読書だったと思います。
読了日:9月1日 著者:アランナ・ナイト

読書メーター

2012年8月の読書のまとめです。  

8月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:3381ページ
ナイス数:43ナイス

指輪物語 フロドの旅―「旅の仲間」のたどった道指輪物語 フロドの旅―「旅の仲間」のたどった道
トールキン大先生は彼らの旅で目にする風景や風の匂い等々を緻密に、そして繊細な語彙で描写してくれていて、読んでいて彼らが旅する荒れ野や山地の風景がまざまざと目に浮かぶこと請け合い・・・・ではあるのですが、ここに「フロドの旅」の方の等高線つきの地図が加わることによってさらにその映像が鮮明になっていきます。  と同時に、彼らの旅が決して一本道ではなくいかにくねくねと迷い、間違い、逃げ惑う旅だったのかが文字や言葉で辿る以上に切実なものとして実感できます。
読了日:08月30日 著者:バーバラ ストレイチー


新版 指輪物語〈6〉/王の帰還〈下〉新版 指輪物語〈6〉/王の帰還〈下〉
最近では映画ばかり観ていたので、原作本の印象がかなり薄れちゃっていたんだけど、「フロド救出大作戦」の過程でサムはかなりの頻度で指輪を使っていたことを今回の読書で再認識しました。  映画の方ではオークどもに取られちゃいけないとばかりに「ちょっと預かっただけ」っぽかったけれど、実際にはサムはただ単にちょっと持っていただけに留まらず、何度も指にはめていたんですよね~。  そうであればこそ、サムも「指輪所持者」の経験を持つものという流れになっていくわけで、これは結構重要なポイントです。
読了日:08月30日 著者:J.R.R. トールキン,J.R.R. Tolkien,瀬田 貞二,田中 明子


新版 指輪物語〈5〉/王の帰還〈上〉新版 指輪物語〈5〉/王の帰還〈上〉
KiKi はね、映画の「ロード・オブ・ザ・リング」も半端じゃなく好き & 気に入っているし、原作本の「指輪物語」もそれを若干上回るぐらい好き & 気に入っているんだけど、映画の中でどうしても気に入らない箇所を1か所だけ挙げるとするなら、ゴンドールの執政・デネソール候の描き方なんですよね~。  映画のデネソール候には偉大なところ・高貴なところがほとんど感じられず、ま、端的に言ってしまえば「性格が歪んでいて、子どもを差別し、権力欲にも取りつかれた尊大でいやらしいオヤジ」に過ぎないように見えちゃうと思うんですよ
読了日:08月28日 著者:J.R.R. トールキン,J.R.R. Tolkien,瀬田 貞二,田中 明子


新版 指輪物語〈4〉/二つの塔〈下〉新版 指輪物語〈4〉/二つの塔〈下〉
KiKi は今回の読書を始めるにあたってこの巻を読むのをものすご~く楽しみにしていたし、「積年の疑問を今回の読書でこそ、ちゃんと解決しなくちゃ!」意気込んで読み始めた物語でもありました。  KiKi の積年の疑問、それはね、「どうしてフロドはゴクリを案内人として連れ歩くことを決意したのか?」ということなんです。  と同時に、「どうしてゴクリは2人のホビットを案内している過程でサムが懸念していたように寝首をかいたり襲ったりという直接行動に訴えて指輪を手に入れようとしなかったのか?」ということでもあったりしま
読了日:08月26日 著者:J.R.R. トールキン,J.R.R. Tolkien,瀬田 貞二,田中 明子


新版 指輪物語〈3〉/二つの塔〈上〉新版 指輪物語〈3〉/二つの塔〈上〉
実は KiKi がこの物語全体の中でもっとも好きなのはこの部分かもしれません。  ある意味で主役であるはずのフロドはほとんど出て来ない巻なのですが、その2人に置いてけぼりを食らった格好になってしまった「旅の仲間」それぞれが、それぞれの果たすべき役割をきっちりと果たしていて、それが結局はフロドのために、そして中つ国とそこに住まう「善陣営」に属する全ての種族全体のためになっているというプロットが何とも魅力的だと思うんですよね。
読了日:08月25日 著者:J.R.R. トールキン,J.R.R. Tolkien,瀬田 貞二,田中 明子


新版 指輪物語〈2〉/旅の仲間〈下〉新版 指輪物語〈2〉/旅の仲間〈下〉
第1巻は「1つの指輪の持つ力」が認識され、とにもかくにもこの恐ろしい物体をホビット庄から遠ざけることのみを目的としていた旅路の物語でした。  それが第2巻に入ってようやく「1つの指輪をどうするべきか」の方針が決定・確認され、旅の仲間が選別され、「指輪を捨てに行く旅」というフェーズに入りました。  ここで著しい精神的成長を示すのがフロド & サムの凸凹コンビです。  彼らはある意味で辺境のお人よし & 世間知らずというバックグラウンドを持つが故の強さを持ち、同時に会議で決定された使命を一途に遂げようとする意
読了日:08月21日 著者:J.R.R. トールキン,J.R.R. Tolkien,瀬田 貞二,田中 明子


新版 指輪物語〈1〉/旅の仲間〈上〉新版 指輪物語〈1〉/旅の仲間〈上〉
この物語、トールキン大先生は彼らの旅で目にする風景や風の匂い等々を緻密に、そして繊細な語彙で描写してくれていて、読んでいて彼らが旅する荒れ野や山地の風景がまざまざと目に浮かぶこと請け合い・・・・ではあるのですが、ここに「フロドの旅」の方の等高線つきの地図が加わることによってさらにその映像が鮮明になっていきます。  と同時に、彼らの旅が決して一本道ではなくいかにくねくねと迷い、間違い、逃げ惑う旅だったのかが文字や言葉で辿る以上に切実なものとして実感できます。
読了日:08月17日 著者:J.R.R. トールキン,J.R.R. Tolkien,瀬田 貞二,田中 明子


ホビットの冒険〈下〉 (岩波少年文庫)ホビットの冒険〈下〉 (岩波少年文庫)
今回、久々に再読してみて、スマウグ(ドラゴン)が案外呆気なくやられちゃったことに少々唖然・・・・・。  子供時代はそのシーンももっともっと劇的だったように記憶していたんだけど、こんなものだったっけ??  子供時代にはある程度読み飛ばしていた(というよりあれこれと意味は考えなかった)シーンで今回の再読で印象に残ったのは、ドワーフのトーリンが宝の所有欲に毒されている間に、ビルボが失敬してあった「アーケンの石(≒ スマウグに奪われていた宝の中でもっとも価値のあるもの・・・・らしい)」を持ってエルフや人間のところ
読了日:08月13日 著者:J.R.R. トールキン


ホビットの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)ホビットの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)
子供時代には「指輪」につながる「くらやみでなぞなぞ問答」のシーンは正体不明のゴクリ(映画、「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラム)が何とも薄気味悪かったことを除けばそんなに印象的なシーンでもなくて、そこでゲットした指輪もその後のビルボの冒険に於いてはそこそこ有用ではあったものの、さして重要とは思っていなかったことをよく覚えています。  でも、ビルボとドワーフたちの旅の最初の受難である3人のトロルとのあれこれやらゴブリン軍団とのすったもんだ、さらには「闇の森のエルフ」たちとのあれこれなんかはものすご~く印象に
読了日:08月13日 著者:J.R.R. トールキン


おうちでかんたん!服のお直し便利帳―すぐに役立つ裁縫実例52おうちでかんたん!服のお直し便利帳―すぐに役立つ裁縫実例52
純粋な「お直し本」で単に「繕いもの」にとどまらず「サイズのお直し(裾上げ、裾出し、ウエスト出し、ウエストつめ、袖つめ、袖出し)」から「いわゆる繕いもの(すりきれ、やぶれ、ほつれ、ボタンホール直し)」に至るまでを丁寧な図解と共に解説してくれている本で極めて実用的でした。
読了日:08月10日 著者:


繕いノート繕いノート
とっても残念なことに、どうやらこの本と KiKi のセンスはあんまりマッチしなかったみたい・・・・。
読了日:08月10日 著者:勝屋 まゆみ


インド洋圏が、世界を動かす: モンスーンが結ぶ躍進国家群はどこへ向かうのかインド洋圏が、世界を動かす: モンスーンが結ぶ躍進国家群はどこへ向かうのか
なかなか読みごたえのある一冊でした。  本の厚さ & 重さもさることながら、やはり KiKi にとっては未知のエリアについて詳細に書かれていた本だったという意味からして、ゴロリと横になってさらさらっと読むには歯応えがありすぎで、同時に時に世界地図やらネット情報を参照しながらでないとなかなか読み進められない部分もアリで、久々に「知識を得るための読書をしたなぁ!!」と感じます。
読了日:08月08日 著者:ロバート・D・カプラン

2012年8月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

先月は思わぬ事故の影響で読書があまり進みませんでした。  10冊に満たなかったのはちょっと残念・・・・・。  しかも読了本のうち2冊はどちらかというと写真が多い「パッチワーク関連本」だったし・・・・。  ま、いずれにしろ2012年7月の読書のまとめです。

7月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2710ページ
ナイス数:38ナイス


瀬島龍三―参謀の昭和史 (文春文庫)瀬島龍三―参謀の昭和史 (文春文庫)
「不毛地帯」を読んでいる間にも何度も感じたことだけど、山崎豊子氏の描く「壱岐正」なる人物はあまりにも理想化されすぎていて、どこかリアリティに欠けていた(そうであればこその「物語」ではあるかもしれないけれど)ように思うんですよね。  で、その「壱岐正」のモデルとしてある意味で一世を風靡した「瀬島龍三」なる人物に関して興味を持ったわけだけど、この本を読んでみての感想は「やっぱり壱岐正は現実にはいなかった、フィクションだった」ということでしょうか??
読了日:07月31日 著者:保阪 正康

花かご揺りかご花かご揺りかご
自分でキルトを作ってみて初めてちゃんと認識することができたことの1つに、どんなキルトにもその作品を作ろうと思った誰かの動機があり、作成過程で費やした時間分の様々な想いがある・・・・・ということなんだけど、この本の著者はまさにそのことを半分は想像力を働かせながら提示してくれています。  そこには単に目の前に存在する作品(工芸品?)を鑑賞するのとは別の「モノとの対峙の仕方」があって、初めて KiKi がパッチワーク・キルトと出会い感銘を受けた際の心の動きがいかに浅薄なものであったか・・・を改めて感じさせられま
読了日:07月28日 著者:小野 ふみえ

キルトに聞いた物語キルトに聞いた物語
自分でキルトを作ってみて初めてちゃんと認識することができたことの1つに、どんなキルトにもその作品を作ろうと思った誰かの動機があり、作成過程で費やした時間分の様々な想いがある・・・・・ということなんだけど、この本の著者はまさにそのことを半分は想像力を働かせながら提示してくれています。  そこには単に目の前に存在する作品(工芸品?)を鑑賞するのとは別の「モノとの対峙の仕方」があって、初めて KiKi がパッチワーク・キルトと出会い感銘を受けた際の心の動きがいかに浅薄なものであったか・・・を改めて感じさせられま
読了日:07月28日 著者:小野 ふみえ

逆説の日本史〈10〉戦国覇王編 (小学館文庫)逆説の日本史〈10〉戦国覇王編 (小学館文庫)
宗教心が希薄だと言われる日本人の気質の大元には信長が戦闘的な宗教集団と徹底して戦い、結果、この時期以降の大半の日本人が異なる宗教もしくは宗派間での血なま臭い争いから解放されることになったことにも起因するという井沢氏の分析には、心から賛同します。  世界中の歴史を見てもこの時期以降の日本の歴史ほど「政教分離」が徹底できていた世界はそうそう滅多にあるものではありませんから・・・・。
読了日:07月27日 著者:井沢 元彦

逆説の日本史〈9〉戦国野望編 (小学館文庫)逆説の日本史〈9〉戦国野望編 (小学館文庫)
第1章の琉球王国の話も第2章の倭寇の話もそれぞれ、かなり楽しめる内容があったのは事実ですが、やっぱり白眉なのは第3章以下、戦国武将のあれこれを考察しているあたりではないでしょうか。  戦国武将のいわばパイオニアとして紹介された朝倉孝景の話然り、謎の多い北条早雲の話然り、「三矢の訓え」で有名な毛利元就の話然り、戦国最強の騎馬軍団を擁した武田信玄の話然り。  KiKi にとって何よりも面白かったのはこれら綺羅星の如く存在する戦国武将それぞれに対して「天下人たる資質の有無」を論じている視点でした。
読了日:07月13日 著者:井沢 元彦

逆説の日本史〈8〉中世混沌編―室町文化と一揆の謎 (小学館文庫)逆説の日本史〈8〉中世混沌編―室町文化と一揆の謎 (小学館文庫)
正直なところ、KiKi は「応仁の乱」っていうヤツのことがよくわかっていなかった(名前だけは知っていたし、嫌になるほど長い争いだったことや都を疲弊させたことは知っていたけれど、根本的に誰と誰が何のために争っていたのかを理解していなかった)から、その輪郭がうすぼんやりと・・・・ではあるものの、ようやく理解できてきたような気がするし、同時に「惣国」というもののことを全くと言っていいほど知らなかったので、「惣国一揆」と「一向一揆」のどこが根本的に異なるのか?を丹念に解説してくれていたのも有難かったです。
読了日:07月10日 著者:井沢 元彦

逆説の日本史〈7〉中世王権編―太平記と南北朝の謎 (小学館文庫)逆説の日本史〈7〉中世王権編―太平記と南北朝の謎 (小学館文庫)
この巻でもっとも印象に残ったのは 第5章: 「恐怖の魔王」足利義教(よしのり)編 で、足利将軍の中では初代尊氏、第3代義満、第8代義政、第15代義昭ぐらいしか記憶に残っていない KiKi にとってこの第6代義教という方に関しては正直な所名前さえ知らなかった・・・・と言っても過言ではないわけで、井沢氏のこの人物の評価が妥当なのか否かはともかく、彼が達成した業績に関しては一度別の書物でも確認してみたいなぁと感じました。
読了日:07月06日 著者:井沢 元彦

傷のあるリンゴ傷のあるリンゴ
う~ん、かなりビミョーかもしれない・・・・・。  恐らく KiKi がまだ高校生ぐらいの年代だったら、それなりに楽しく、ついでにちょっと驚きの目を瞠ってこのエッセイ集を読んだかもしれません。  でも、大人になって、ついでに世間の荒波にもかなり揉まれて、その中でかなり多くの経験を積んできて、ついでに人生半ばにして自分の生き方を結構ドラスティックに変えてきた人間が読むと「ふ~ん」で終わってしまう内容かなぁ・・・・・と。
読了日:07月02日 著者:外山 滋比古

2012年7月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

今日から7月。  早いもので2012年も半分が終わってしまいました。  ブログ右サイドバーに設置してある「読了目標」を見る限りではとりあえず今年の年間目標180冊の半分は十分に読了しているようなので正直なところほっと一息・・・・という感じです。  まあ、冊数をこなすための読書をするつもりはさらさらないわけですが、一応目標をたてている以上はねぇ・・・・・ ^^;  ま、いずれにしろ今日は2012年6月の読書のまとめをしておきたいと思います。  先月は「山崎豊子作品」 & 「逆説の日本史」月間という感じのラインナップになっています。 

6月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:6684ページ
ナイス数:38ナイス

逆説の日本史〈6〉中世神風編 (小学館文庫)逆説の日本史〈6〉中世神風編 (小学館文庫)
著者が歴史学会のお歴々をメッタギリにして悦に入っている感もあるこのシリーズの中で、それらのちょっと過激な(に見えなくもない)権威筋に対する攻撃性がなりをひそめ、KiKi には極めて読みやすい文体(要するに著者の自己主張の薄い文体)で仏教史を要約した最初の3章が秀逸。  このシリーズの読書では定着しかかっていた「読み飛ばしモード」の余地がこの最初の3章にはほとんどありませんでした。  井沢さん、こういう文章も書ける人だったんですねぇ。  対する後半3章は・・・・・ ^^;
読了日:06月29日 著者:井沢 元彦

逆説の日本史〈5〉中世動乱編 (小学館文庫)逆説の日本史〈5〉中世動乱編 (小学館文庫)
第1巻から「怨霊信仰」「言霊信仰」をベースに話が進んできた感のあるこの「逆説の日本史」。  さすがに武家政権の誕生という時期になると「それだけでは話が進まない」状態になってくるのは自明の理です。  何せ人を殺すことにためらいを持たない(持ってばかりもいられないと言うべきか)武士の時代に「怨霊」を怖れてばかりいてはいられないわけでして・・・・・。  「さて、どうなる井沢節?」  ・・・「なるほどぉ、道理ね。  そう来ましたか!!」
読了日:06月25日 著者:井沢 元彦

逆説の日本史〈4〉中世鳴動編―ケガレ思想と差別の謎 (小学館文庫)逆説の日本史〈4〉中世鳴動編―ケガレ思想と差別の謎 (小学館文庫)
話は面白いんだけど酒癖のやたら悪いオヤジにつきあわされて、ご高説を延々と聞かされる羽目に陥って、結構うんざりしてしまっていて、とは言ってもところどころに入る「トリビア的話題」だけはやたら面白くて、次に誘われたらきっと又一緒に飲みに行っちゃう(但し、「トリビア的話題」以外のところは聞き流しておけばいいや・・・というスタンス)んだろうなぁと思っている・・・・・というのと近い感覚で、このシリーズを読み進めているような気がします(苦笑)
読了日:06月23日 著者:井沢 元彦

逆説の日本史 (3) (小学館文庫)逆説の日本史 (3) (小学館文庫)
井沢氏の文体に慣れてきたせいか、はたまた先の2巻と比較すると「学会批判」の分量及び舌鋒が緩んできたせいか、この巻に関しては比較的楽しく読み進むことができました。  相変わらず話があっちへ飛んだりこっちへ飛んだりもするけれど、それも KiKi にとっては許容範囲と感じられる程度になってきたようにも感じます。  少なくともあっちこっちへ飛んでようやく本論に戻ってきたときに最初の2巻では時折感じた「矛盾のようなもの」がほとんどなく読了することができたと思うんですよね。
読了日:06月21日 著者:井沢 元彦

逆説の日本史〈2〉古代怨霊編 (小学館文庫)逆説の日本史〈2〉古代怨霊編 (小学館文庫)
この巻に関しては面白い部分が多々ありつつも、KiKi にとってはかなり不満な内容でした。  あれ?  あれれ???  どうして「大化の改新」の章がないんだ???  あの権勢をふるった「蘇我氏」があれよあれよという間に歴史から姿を消していったあの一大事(乙巳の変)が抜けているというだけで、KiKi にとっては何となく中途半端感が漂っちゃったんですよね~。  そしてね、なおさら感じるのはかなり「パワフルな怨霊」になりそうな存在として、蘇我氏を忘れちゃいけないように思うんだけど・・・・・。
読了日:06月20日 著者:井沢 元彦

二つの祖国 第4巻 (新潮文庫 や 5-48)二つの祖国 第4巻 (新潮文庫 や 5-48)
賢治はある意味であまりにも純粋(? 頑な?)に「話せばわかる」という幻想に近いものを抱き続けてしまった人だったのではないかなぁ・・・・と。
読了日:06月18日 著者:山崎 豊子

二つの祖国 第3巻 (新潮文庫 や 5-47)二つの祖国 第3巻 (新潮文庫 や 5-47)
個人的にはこの巻に関しては主人公のケーン(天羽賢治)の抱える迷いやら何やら(特にプライベート部分)は、些末なことに感じられ(もちろん本人にとっては瑣末どころか、大問題なわけですが・・・・・ ^^;)、それよりは、あの東京裁判という席に彼が果たしたようなモニター(言語調整官)と呼ばれる人がいたことの重要性に気持ちが向いて読み進めた・・・・・そんな気がします。
読了日:06月16日 著者:山崎 豊子

二つの祖国 第2巻 (新潮文庫 や 5-46)二つの祖国 第2巻 (新潮文庫 や 5-46)
この巻でもっとも心に残るのは、やはり天羽家三兄弟のあまりにも酷過ぎる運命ではないでしょうか??  日系2世というまさに本書のタイトルどおり、「二つの祖国」を持つ三兄弟が、たまたま太平洋戦争突入時に何歳でどんな教育を受けどこにいたのか?という偶然性も手伝って、1人は米軍兵士として、もう1人は帝国陸軍兵士として、そして長兄として常に二つの祖国を強く意識し続けた最後の1人が米軍の語学将校として戦争に巻き込まれていく・・・・・。  その非情さには言葉もありません。
読了日:06月15日 著者:山崎 豊子

逆説の日本史〈1〉古代黎明編―封印された「倭」の謎 (小学館文庫)逆説の日本史〈1〉古代黎明編―封印された「倭」の謎 (小学館文庫)
この本で書かれていることの真偽をとやかく言うほどの知識のない(ついでに言うと古文書に親しんだ経験もない)KiKi には、この本の説を鵜呑みにしていいのかどうかの判断まではつかなかったけれど、子供時代から今に至るまで古代史を見た時に感じたいくつかの「?」に対する1つの見解とか、手前勝手に膨らませていた個人的な妄想と合致するような説が書かれていたという意味では、「ああ、やっぱりこういうことを考える人がいたんだ!」と何となく嬉しくなるような読み物でもありました。
読了日:06月14日 著者:井沢 元彦

二つの祖国 第1巻 (新潮文庫 や 5-45)二つの祖国 第1巻 (新潮文庫 や 5-45)
まだまだ物語は序の口です。  序の口と言いつつも、ここで既に大戦当時(しかもパールハーバー後)の日系人が歩まざるを得なかった非業の歴史が物語られます。  貧しかった日本では糊口をしのぐことができず、決死の思いで米国に第二の人生を求め、移住後も苦労の連続だった日系1世の、そして父母の祖国という以上には日本との関係性が薄いアメリカ生まれ、アメリカ育ちの日系2世が、「日系」という出自だけの理由で収容所に収監されたその日々が描かれています。
読了日:06月13日 著者:山崎 豊子

不毛地帯 第5巻 (新潮文庫 や 5-44)不毛地帯 第5巻 (新潮文庫 や 5-44)
この物語は「壱岐正英雄譚」でもなければ「商社マン賛歌」の物語でもなく、「敗戦から立ち上がろうとする日本社会そのもののある種のムーブメント」の物語だったんだなぁ・・・・と。
読了日:06月08日 著者:山崎 豊子

不毛地帯 第4巻 (新潮文庫 や 5-43)不毛地帯 第4巻 (新潮文庫 や 5-43)
壱岐さんが「国益のために・・・・・」というモチベーションで動いているっていうのはちょっと綺麗ごとに過ぎるんじゃないかなぁ・・・・・。  詳細はブログにて。
読了日:06月06日 著者:山崎 豊子

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!
この本を読んでみて一番痛切に感じたこと。  それはちきりんさんは KiKi 同様、恐らくあのバブル期の日本で若かりし時代を過ごしていた頃にはかなり「変わった(浮いた? 笑)女性」であっただろうなということです。  で、恐らく身近にいる人たちは「あんな風じゃ生きにくいだろうに・・・・・」と老婆心を持って見つめているんだけど、肝心の本人はまったくそんな下馬評には興味がなくて、気にもしていないような女性・・・・・・(苦笑)  まあ、これは KiKi の勝手な想像ではあるんですけどね♪
読了日:06月06日 著者:ちきりん

最後のロシア皇帝 (ちくま新書)最後のロシア皇帝 (ちくま新書)
個人的にはニコライ二世もアレクサンドル皇后もあの大国ロシアの絶対統治者としての器ではない人物(よき家庭人という感じ?)だったと感じられました。  いずれにしろ、一家の死の後にあの「得体の知れない、秘密主義の、謎のヴェールに包まれたソ連」ができあがったことはまぎれもない事実で、その原点がこの一家の惨殺事件にあったようにも感じられました。
読了日:06月05日 著者:植田 樹

不毛地帯 第3巻 (新潮文庫 や 5-42)不毛地帯 第3巻 (新潮文庫 や 5-42)
この巻の中心となるお話は日本の「資本自由化」の時代の商社マンたちの経済戦争のお話です。  メインとなる商談は「自動車会社の資本提携」で、かつての鎖国時代さながらに国内産業擁護一辺倒だった我が日本国がグローバル化への舵をきりはじめた時代を描いています。  KiKi にとって最も感慨深かったのは、あの戦争が終結し、そこそこの時間を経て強いアメリカ自動車産業が弱い日本自動車産業に食指を伸ばし始めていた時代があり、そこからさらに又そこそこの年月を経て、KiKi の学生時代には「日米貿易摩擦」な~んていうことが言わ
読了日:06月01日 著者:山崎 豊子

2012年6月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

野良仕事の中、ボチボチと読み進めた5月の読書記録です。

5月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:2245ページ
ナイス数:33ナイス

不毛地帯 第2巻 (新潮文庫 や 5-41)不毛地帯 第2巻 (新潮文庫 や 5-41)
第2巻で描かれる前半の防衛庁・戦闘機購入にまつわる商戦に関しては KiKi にとって未知のビジネス領域の話だったので面白く読むことができたし、後半の業務本部で取り組む会社の方向性確定、革新という話は KiKi にとってはどちらかというとお馴染み(要は仕事で何度も携わってきた分野)のお話で、ありがちな確執・ドロドロに懐かしさに似たものを感じました。
読了日:05月29日 著者:山崎 豊子

不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))
この物語、KiKi が初めて読んだのは学生時代でした。  「戦争を知らない子供」として生まれた KiKi にとって、この物語の第1巻で描かれるソ連抑留時代の主人公の描写はショックを通り越して、毎晩うなされるほどの衝撃がありました。  そして平和な時代に生まれ、国家に守られているという実感こそないものの、日々生命の危機を感じずに生きられることに深く感謝したものでした。
読了日:05月25日 著者:山崎 豊子

ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)
とってもサラサラと読めちゃう本なんだけど、読了してみた今、ものすご~く正直に言うと、何とも言えない中途半端感が漂う物語だなぁ・・・・・と感じちゃうんですよね~。  ライトノベルっていうのはこういうものなのかもしれませんが・・・・・・。
読了日:05月22日 著者:三上 延

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
とってもサラサラと読めちゃう本でした。  本好きの人にとっては「古書堂」という響きと言い、その古書堂が営まれている場所が鎌倉であるという舞台設定と言い、1章1章のタイトルに本の名前がついていることと言い、ちょっと見かなり魅力的に映る本だと思います。
読了日:05月22日 著者:三上 延

殺す鳥 (創元推理文庫)殺す鳥 (創元推理文庫)
誰もが心の中のどこかで守りたいと切望している「普通」 & 「平穏」な日常。  それが外的な力によって壊されそうになった時、人は何を選択するのか??  「道義心」とか「正義」というものがどの程度抑止力となるのか??
読了日:05月21日 著者:ジョアンナ・ハインズ

2012年5月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

6月は1か月契約の東京での出稼ぎ仕事があります。  「東京でのお仕事 ≒ 通勤電車での暇つぶし が必要 ≒ 読書が進む」 という方程式を期待しているのですが、どうなることやら・・・・・。  まあ、何はともあれ、「農業機械購入資金」を稼ぐための出稼ぎ仕事。  色々不安なことも多い案件ではあるのですが、できる範囲で頑張ってきたいと思っています。

本日は4月1日。  いわゆる「エイプリル・フール」です。  とは言え、大事な大事な2012年3月の読書記録、嘘をつくわけにはいきません。  まあ、人様が作ったシステムに便乗して「読書のまとめエントリー」を書いている身としては、どうやったら嘘がつけるのか皆目検討もつかなかったりするわけですが・・・・・・ ^^;  さて、先月は「守り人シリーズ再読月間」といった様相を呈しているみたいです。  あとは、たつみや作品をとりあえず網羅してみた・・・・・そんな感じでしょうか??  

3月の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:6393ページ
ナイス数:53ナイス

流れ行く者―守り人短編集 (偕成社ワンダーランド 36)流れ行く者―守り人短編集 (偕成社ワンダーランド 36)
「災路を行く者」読了を機に再読。  本編では語り尽くされなかったジグロの姿にウルウル・・・・。
読了日:03月30日 著者:上橋 菜穂子


天と地の守り人〈第3部〉 (軽装版偕成社ポッシュ)天と地の守り人〈第3部〉 (軽装版偕成社ポッシュ)
「災路を行くもの」読了を機に再読。  帝とチャグムの決別、バルサとタンダのねんごろぞい。  どちらも納得。  そしてラブ・ヒュウゴ♪(笑)
読了日:03月29日 著者:上橋 菜穂子


天と地の守り人〈第2部〉 (軽装版偕成社ポッシュ)天と地の守り人〈第2部〉 (軽装版偕成社ポッシュ)
「災路を行くもの」読了を機に再読。  久々のバルサ & チャグムの二人旅。  チャグムの成長がまぶしい・・・・
読了日:03月28日 著者:上橋 菜穂子


天と地の守り人〈第1部〉 (軽装版偕成社ポッシュ)天と地の守り人〈第1部〉 (軽装版偕成社ポッシュ)
「災路を行くもの」読了を機に再読。  「精霊の守り人」以降別々の生き方をしてきたチャグムとバルサの運命が再び交叉する。
読了日:03月28日 著者:上橋 菜穂子


蒼路の旅人 (軽装版偕成社ポッシュ)蒼路の旅人 (軽装版偕成社ポッシュ)
「災路を行くもの」読了を機に再読。  やっぱりヒュウゴは魅力的。  ことに「災路」を読んだだけに「ああ、あんな風にしてこのヒュウゴになったんだ。」と感慨深いものがあります。
読了日:03月26日 著者:上橋 菜穂子


神の守り人〈下〉帰還編 (軽装版偕成社ポッシュ)神の守り人〈下〉帰還編 (軽装版偕成社ポッシュ)
「災路を行くもの」の読了を機に再読。  アスラの姿が痛々しい・・・・。
読了日:03月21日 著者:上橋 菜穂子



神の守り人〈上〉来訪編 (軽装版偕成社ポッシュ)神の守り人〈上〉来訪編 (軽装版偕成社ポッシュ)
「災路を行くもの」読了を機に再読。  チキサとアスラの純さが哀しい・・・・。
読了日:03月17日 著者:上橋 菜穂子



虚空の旅人 (軽装版偕成社ポッシュ)

空の旅人 (軽装版偕成社ポッシュ)
「災路を行くもの」読了を機に再読。  かなり成長したチャグムが頼もしくもあり、微笑ましくもあり。   
読了日:03月15日 著者:上橋 菜穂子


夢の守り人 (軽装版偕成社ポッシュ)夢の守り人 (軽装版偕成社ポッシュ)
「災路を行くもの」読了を機に再読。  シリーズの中で一番妖しげで、一番雅で、一番難しく感じられる作品。
読了日:03月13日 著者:上橋 菜穂子


闇の守り人 (軽装版偕成社ポッシュ)闇の守り人 (軽装版偕成社ポッシュ)
「災路を行くもの」読了を機に再読。  やっぱりシリーズの中ではこの作品の深さが胸にしみます。
読了日:03月12日 著者:上橋 菜穂子


精霊の守り人 (軽装版偕成社ポッシュ)精霊の守り人 (軽装版偕成社ポッシュ)
「災路を行くもの」読了を機に再読  やっぱり好きだなぁ。
読了日:03月11日 著者:上橋 菜穂子



イサナ 龍宮の闘いへイサナ 龍宮の闘いへ
まずは大団円でよかった、よかった・・・・・ということになるんでしょうけれど、正直なところこの作品に関してはいまひとつノリきれないまま終わってしまいました。  KiKi がどうしても苦手だったのがイサナの鬱陶しさ・・・・・と言いきってしまうとちょっと語弊があるかしら・・・・・・(苦笑)  前向きで明るくて自分が求めている物が何なのかを強く自覚している女の子という設定はいいと思うんだけど、彼女の「考えなしのお喋り」としか言いようのない不用意発言にはかなり辟易としちゃったんですよね~。   上巻からず~っと色
読了日:03月08日 著者:たつみや 章


イサナと不知火のきみイサナと不知火のきみ
この物語は連作なので、この「イサナと不知火のきみ」だけだと、このファンタジーに登場するすべての人たちの顔見世と言う感じで幕を下ろしてしまうんだけど、今回の物語はどうやら「綿津見一族 & 不知火の神 & 龍神連合軍」(善) vs. 「シャチに率いられた禍々しい海洋生物連合軍」(悪)の闘いの物語・・・・・という展開になるようです。  相も変わらずたつみや作品らしい「善 vs. 悪」の対立の物語なんですねぇ。  まあ、これが児童文学の書き方の鉄則なのかもしれませんが・・・・・・。 絵画的な描写という意味ではや
読了日:03月08日 著者:たつみや 章


裔を継ぐ者裔を継ぐ者
この本、タイトルが素敵だと思うんですよね。  「裔を継ぐ者」  この物語の主人公のサザレイシはあのポイシュマの何代か後の末裔であることは確かなんだけど、日本民族としての祖をこの物語に求めるとするならば、KiKi 自身も「裔を継ぐ者」であるわけで、それに恥じない生き方ができているのかどうか自問する必要があるなぁ・・・・・と感じずにはいられません。  少なくともこの日本という国土に生まれ、この日本という国で教育を受け、今もこの日本という国で税金を払いながら暮らしている以上、日本民族の祖の方々に、そして彼らが畏
読了日:03月07日 著者:たつみや 章


水の伝説 (講談社文庫)水の伝説 (講談社文庫)
著者が一連の作品群で訴えたいポイントなんだろうと推察される「上から目線ではない自然保護・環境保護」については、切実に伝わってくる物語だったと思います。  東京で登校拒否 & 引き篭もりになってしまっていた光太郎君が初めて持つことができた友達(と言っても前半はまるで保護者だけど 苦笑)の龍雄君が「僕は山を守る人になる!」という決心をしたというのもと~っても尊い大切にしてあげたい考え方だと思うんです。  でも、今現在、Lothlórien_山小舎をメインの生活の場としている KiKi にはそれでもこのお話があ
読了日:03月06日 著者:たつみや 章


夜の神話 (講談社文庫)夜の神話 (講談社文庫)
家魂のヨネハラさんの言葉がズシリと重く響きます。  曰く あの青い火は、まだ人たちが使うには難しいもののようですねぇ。  かと言って、一度使い始めたものをやめるのも、また難しい事のようです。  なにしろ一度燃え始めてしまったあの青い火は、何百年、何万年という「時」にまかせるほかには消す手立てがないらしいのですから。  困りますねぇ。 ひとつ間違えば家でも山でも火事にしてしまう赤い火は、人はうまく使っていますけどね。  あの青い火は、その何百倍も使い方が難しいようだ。  人の知恵が、いずれは安全に使いこ
読了日:03月05日 著者:たつみや 章


ぼくの・稲荷山戦記 (講談社文庫)ぼくの・稲荷山戦記 (講談社文庫)
なかなか素敵な物語でした。  ただ、開発する側が「レジャーランド」という人が生きていくために必ずしも必須ではない施設を作ろうとしている会社で、明らかに「お金儲け」のために動いているという設定になってしまっているために、お話全体がある種の「綺麗事」になってしまっているのがとても残念な気がしました。  この方の作品の傾向なのか(と言ってもまだまだ大した冊数は読んでいないんだけど ^^;)、常にお話の中に登場する相手方が「悪の衣を纏っている」設定なんですよね~。  子供には分かりやすさが必要・・・・・ということ
読了日:03月02日 著者:たつみや 章


月の森に、カミよ眠れ (偕成社文庫)月の森に、カミよ眠れ (偕成社文庫)
人は自然の一環であり、自然の中で生かされているのは事実だけど、同時に自然を食い物にしなければ生きていけない生き物でもあるということ。  人は本能だけではなく「情」を持つ生き物であり、その「情」の中に「欲」もあり、その「欲」は必要最低限のものを求めるところからスタートしてもどこかで「より多く」を求めるようになってしまう悲しい性を持つということ。  「ムラ」の人びとが「カミ」を封じ込めようとしたのはただ「自分たちが生き延びるため」に過ぎなかったはずなのに、その悪意なき選択がそれまで守り続けてきたもの、しかもそ
読了日:03月02日 著者:上橋 菜穂子


図南の翼 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)図南の翼 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)
人は恵まれている人をうらやみ「苦労知らず、世間知らずのお嬢さん(お坊ちゃん)」とやっかみ半分で陰口をきいたりするものです。  そしてそんな陰口をきかれても仕方ないタイプの人間も確かにいるわけだけど、中には珠晶のように恵まれすぎている自分の境遇に疑問を感じ、ある種の羞恥心までもを抱えながら自分の思いを口に出すことができずにいる人もいる。  何故ならそんな人が何を言っても「苦労知らずで頭でっかちの減らず口」としてしか扱ってもらえないことがわかっているから・・・・・・。  だからこそ珠晶は「この国を統べるのは、
読了日:03月01日 著者:小野 不由美

2012年3月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

ところで、最近ようやく気が付いたのですが、この「1か月のまとめ」には読書メーターで頂戴した「ナイス♪」数が表示されるようになっていたんですねぇ。  1か月で53個。  考えてみるとこれってものすご~く有り難いことですよね。  特に KiKi の場合は、この「読書メーター」のコメント欄は文字数制限があることを知ったうえで、ただただ面倒くさいという手前勝手な理由により、このブログのエントリーから一部をコピペしているだけという横着ぶりだというのに・・・・・(苦笑)  この場を借りて、KiKi のつたないエントリーにナイスをくださった皆様に心から御礼申し上げます。

2012年2月の読書のまとめです。  先月は「ハリポタ & 十二国史月間」とでも呼びたいような読了本リストとなっています。 


2月の読書メーター
読んだ本の数:29冊
読んだページ数:12368ページ
ナイス数:44ナイス

月冠の巫王月冠の巫王
結局は人間のみならずこの世に生きとし生けるものはすべて他の生き物の命 or 領分を食らい、侵すことによってしか生きていけないのだから、そこに現代的な価値観である「純粋」だの「穢れない」だの「善意」だのを持ち込むことに居心地の悪さ(読み心地の悪さ?)を感じました。  どうせならもっと開き直ってその穢れに首の中までどっぷりつかって、その中で「清きもの」を求めて工夫をこらす人々の努力や葛藤を描いてくれた方が、KiKi には感銘できたように思います。 もう一つ全作を読んでみてどうにもはっきりしないのが、「神」と
読了日:02月29日 著者:たつみや 章


天地のはざま天地のはざま
この物語で描かれている弥生の権力者たちは、ただただ非道、残虐、狡猾、強欲なんじゃなくて、農耕民族の性として「自然を征服すべき対象と考えている」ことがポイントで、その延長線上で自然から与えられるものを分かち合いながら生きているムラの人々(≒縄文人)を「遅れた野人」と考え、そんなムラの人たちのその日暮らしの生き様を「現状に甘んじ進歩を求めようとしない怠惰の人々と侮蔑し、進歩を求めないような動物的な生き方をする輩であれば支配されて当然と考える思想に行きついている・・・・・と KiKi は思うんですよね。  同時
読了日:02月28日 著者:たつみや 章


地の掟 月のまなざし地の掟 月のまなざし
前作、「月神の統べる森で」の Review で書いたいくつかの否定的なポイントに関して、まだまだ十分とは言えないけれど少しずつ解き明かされてきている感があって、KiKi には楽しい読書となりました。  縄文側のポイシュマと弥生側のワカヒコがそれぞれの世界に帰ってからの生活の描写が描かれるのと同時に、前作では一方的な悪役扱い(?)だった弥生側の事情も少しずつ明らかになってきたのが何よりも嬉しい1冊でした。 月と蛇が出てくるあたりは日本古代史を舞台にしたファンタジーでありながらも、ファンタジーのお膝元のケル
読了日:02月28日 著者:たつみや 章


月神の統べる森で月神の統べる森で
縄文人 & 縄文人寄りの人物が主役に据えられているから仕方ないのかもしれないけれど、これに対峙する弥生人の営み、そこから育まれた精神性の物語が掘り下げられていないだけに、何となく薄っぺらい対立軸でしかないのが本当に残念です。  縄文人の暮らしぶりから生まれる価値観、人生観と弥生人の暮らしぶりから生まれる価値観、人生観をもっと描いてくれれば、それぞれの正義も、それぞれの信仰にももっともっとスポットが当たって深い物語になるだろうに・・・・・と思わずにはいられません。  お月様というのは約1か月の間で満ち欠けを
読了日:02月27日 著者:たつみや 章


炎路を行く者 --守り人作品集-- (偕成社ワンダーランド)炎路を行く者 --守り人作品集-- (偕成社ワンダーランド)
今回、「災路の旅人」を読んでみて感じたのは、ヒュウゴってどことなく「獣の奏者」のイアルと「守り人シリーズ」のチャグムを足して2で割ったような人物だったんだなぁ・・・・・ということです。  「帝の楯」(つまりは上流階級の武人)の子として育ち、英才教育を受け、ある種の「誇り」と歩むべき道が決まった中で迷うことなく精進していた少年が、ある日突然その全てを奪われ、残っていたのは我が身1つと目の前の現実とは相容れない「精神」のみ。  そんな中で何者にもなれず、ただ生き延びるためだけの生活に倦み荒んでいくヒュウゴの姿
読了日:02月27日 著者:上橋 菜穂子


風の万里 黎明の空(下)十二国記 (講談社文庫)風の万里 黎明の空(下)十二国記 (講談社文庫)
これは素敵な物語ですねぇ。  「ポジションが人を作る」という KiKi も経験してきた社会における暗黙のルール(・・・・のようなもの)が見事に描かれているし、「人生は辛い事と幸せな事が半々のはずなのに、人間っていうのは、なぜか辛い事の方を大きくとらえてしまう」という人生における1つの真実も的確に描かれています。  物語は「月の影 影の海」で十二国の世界に否応なく巻き込まれてしまった「巻き込まれ系主人公」の陽子が、腹を括って「景王」であることを受け入れた後の顛末が描かれています。 前作、「東の海神 西の滄
読了日:02月25日 著者:小野 不由美


風の万里 黎明の空(上)十二国記 (講談社文庫)風の万里 黎明の空(上)十二国記 (講談社文庫)
この物語の中で KiKi にとって一番興味深かった登場人物は陽子でも鈴でも祥瓊(しょうけい)でもなかったりします。  一番興味深かったのは祥瓊(しょうけい)を一時的に預かり、彼女を徹底的に無視した恭の国の王の珠晶(しゅしょう)という女の子です。  設定からするとまだまだ幼女のはずなのに何ともカッコいい(笑)  まだまだ若い(というよりは幼い)女の子だったら可愛らしくていい子で優しい子を演じたい年頃だろうに、ここまではっきりと「聖人君子になるのは御免」「嫌い」と言い切れる覚悟の強さ、そして本当の意味での「平
読了日:02月24日 著者:小野 不由美


東の海神 西の滄海 十二国記 (講談社文庫)東の海神 西の滄海 十二国記 (講談社文庫)
この物語、ここまでの作品の中では最も KiKi のツボにはまった物語だったかもしれません。  何て言うか、社会性の強い物語だったと思うんですよね。  「月の影 影の海」はどちらかと言えば「陽子の物語」であって「慶国の物語」ではなかったし、「風の海 迷宮の岸」も「泰麒の物語」であって「戴国の物語」ではなかったのが、ようやくこの第三作にして「延王・延麒の物語」でありつつも「雁(えん)国の物語」になった・・・・・そんな感じでしょうか。  まあ、最初の2作はある意味で世界観を読者の頭の中に定着させる必要があったと
読了日:02月24日 著者:小野 不由美


風の海 迷宮の岸(下) 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)風の海 迷宮の岸(下) 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)
泰麒はこの物語の中で「麒麟」という特別な存在であることを先天的に与えられているかのように見えるけれど、彼が「麒麟として生まれた」というのは KiKi が感じる「日本生まれの日本人というアイデンティティ」とほぼ同じような意味合いでしかないだろうし、彼が麒麟として潜在的に持っているはずの能力は KiKi が持っていた「日本の普通大学の文学部の卒業生」という肩書と実際のところは大して変わらなかったんだろうなぁ。  だからこそ、彼はあるきっかけを待たなければ「転変(人の形から麒麟の形に変身する)」もできなかったし
読了日:02月23日 著者:小野 不由美


風の海 迷宮の岸〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)風の海 迷宮の岸〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)
あの「魔性の子」の主人公(?)、高里君が神隠しにあっていた間、どこで何をしていたか?という物語 & この「十二国記シリーズ」の中で「麒麟」というのがどういう存在で、「麒麟と王の関係」がどういうもので・・・・・というあたりの解説にあたる作品となっています。  もっとも読了した段階で KiKi の頭を渦巻く1つの大きな疑問が置いてけぼりを食らっちゃっています。  それは、一度は十二国の世界に引き戻されて「麒麟」となり、自分が王を指名するところまで成長したはずの高里君(というより「泰麒」)が、いつ、いかなる事情
読了日:02月23日 著者:小野 不由美


月の影 影の海(下) (講談社文庫)月の影 影の海(下) (講談社文庫)
まだまだこの物語は続くので早とちりをしてはいけないと思うけれど、著者は現代社会では、そして現代社会の親の庇護下にある子供では、まったく切実感がない「人として生きる」ことの真の意味を問いかける物語が書きたかったのかなぁ・・・・・と、KiKi には感じられます。  「個性」とか「人とは違う自分(≒ 優越感)」を求めているようでいて、「異端扱い」されるのはいやで、本当に欲しいものが何かはわからないままに多くの物質を求める現代人の姿が凝縮されているのが現世に生きる陽子の姿だったのではないか?・・・・・と。  それ
読了日:02月22日 著者:小野 不由美


月の影 影の海(上) (講談社文庫)月の影 影の海(上) (講談社文庫)
この上巻は読んでいてちょっと苦痛でした。  主人公の陽子同様に、わけもわからないまま形相からしてあんまり美しくはなさそうな(というよりおどろおどろしいような)化け物相手にひたすら戦いまくっている(しかもその戦いのパワーはこれまた得体の知れない幽霊みたいな存在に憑依されたことによあって与えられている)シーンばかりで「なんじゃ、これ?」という感じ・・・・・。  でもそのうちに巧国に住む人間に騙されたりしているあたりからは、少しずつこの世界観に馴染んでいきました。  やっぱり人間(というより KiKi 個人なの
読了日:02月21日 著者:小野 不由美


魔性の子 (新潮文庫―ファンタジーノベル・シリーズ)魔性の子 (新潮文庫―ファンタジーノベル・シリーズ)
これは何とも不思議なテイストの作品ですねぇ。  どことなくホラーの香りがしつつも、ファンタジーっぽさもあって、同時に社会風刺的な骨太さもある・・・・・。  ちょっと死者の数が多すぎるのが個人的には苦手っぽいし、若干筆致の粗さみたいなものも感じられないじゃないけれど、広瀬 & 高里の心理描写には思わず引き込まれ、楽しく読み進むことができました。著者がこの物語の中で「故国喪失者」と呼ぶ「己が属するもの」を見失っている感覚は、案外誰にもある感覚のような気がします。  一般的には「家族」という群れがその「寄る辺な
読了日:02月20日 著者:小野 不由美


電子書籍の基本からカラクリまでわかる本 (洋泉社MOOK)電子書籍の基本からカラクリまでわかる本 (洋泉社MOOK)
読了日:02月19日 著者:

マグルのためのハリー・ポッター魔法百科マグルのためのハリー・ポッター魔法百科
いかにもいかにもの便乗本です。  装丁こそ可愛いけれどこの手の本はどうにもこうにも虫が好かないんですよね~。  だって簡単に言ってしまえば、第1巻~第4巻までのあらすじと、登場する人・物・魔法用語の抜粋以上でも以下でもないんですもの・・・・・。  正直なところ KiKi は斜め読みも斜め読み、飛ばし読みで「もういいや!」ってなっちゃった・・・・・ ^^;  「この内容で1,400円ってぼったくり過ぎだろう!」とさえ思っちゃったし・・・・・・。  まあ、確かに全7巻のこの物語はなっが~いので、例えば再読して
読了日:02月18日 著者:デイヴィッド・B. マウサー


幻の動物とその生息地 (ホグワーツ校指定教科書 (1))幻の動物とその生息地 (ホグワーツ校指定教科書 (1))
ハリポタの世界観そのままに、マグル世界(人間世界)と共存している魔法界という前提条件で、マグルが気がついていないだけで実は本当にある「魔法界」の、しかもあの「ホグワーツ校」の指定教科書という位置づけの本なので、ハリーがどんな授業を受けていたのかを体感できる(?)よすがの1冊という意味では結構楽しめる本だと思います。  まあ、KiKi 個人としては「幻の動物」よりは「薬草学」の本の方が嬉しかったけれど・・・・・・(笑) 低学年用(?)の教科書の割には図が少ないのがちょっと残念・・・・・。  特にこのての話
読了日:02月18日 著者:J.K. ローリング


「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)
この物語、練りに練られたよい物語だとは思うんだけど、魔法界の人たちって基本的にどうやって食べているんでしょうねぇ??  ダイアゴン横丁で商売している人はそんなに多くもなさそうだし、ナイトバスだって山手線みたいに走っているわけじゃない。  雑誌・新聞を発行している人だって誰もが「日刊予言者新聞」ばかり読んでいることから察するにさほど多いわけじゃない。  魔法省 or ホグワーツに職を得ている人がやたら多いんだけど、それって言ってみれば「ギリシャ状態」(≒ 公務員ばっかり)ってことですよねぇ。  その割にはグ
読了日:02月18日 著者:J. K. ローリング


ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)
まだまだ最終決戦には至らず、相変わらずホグワーツの学生のまんまでいるハリーの1年間だから、正直そろそろネタも尽き果ててダラダラした物語になってしまうんじゃないかと危惧していたんだけど、(事実、学園ラブコメ的な部分はかなりダラダラだったけれど ^^;)、ダンブルドアが始めた「個人授業」がなかなか良い♪  まあ、記憶を再現する「憂いの篩」と言うヤツは胡散臭い(というよりご都合主義的)けれど、「トム・リドル」がどうして「ヴォルデモート卿」と名乗るようになったのか? とか、「闇の帝王」とか「名前を読んではならない
読了日:02月16日 著者:J. K. ローリング


ハリー・ポッターともうひとりの魔法使い ― 作家J.K.ローリングの素顔ハリー・ポッターともうひとりの魔法使い ― 作家J.K.ローリングの素顔
彼女は出版される本の作家としては新人だったけれど、人生の中でずっと物語を書き続けてきた女性だったこと。  たまたまこの「ハリポタ」を書き始める時点では1年間だけ社会福祉のお世話にならざるをえないちょっと不幸な境遇の女性だったけれど、本質的には子供時代から作家だったこと。  物語の世界を構築するために多大な準備期間があったこと。  第1作が英国のみならず米国でも販売されることになったことを契機に7作の連作ものになることが決定されたこと。  第1作を書き上げてから第2作に着手するまでにそこそこ時間があり、その
読了日:02月14日 著者:マーク・シャピロ


ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 ハリー・ポッターシリーズ第五巻 上下巻2冊セット(5)ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 ハリー・ポッターシリーズ第五巻 上下巻2冊セット(5)
この「不死鳥の騎士団」の物語のいいところの1つは現実社会の中にもある「不平等」や「差別」というものを的確に描き出しているところ、そして「集団心理」というものの醜い一面をこの「混乱期の魔法界」の動きの中に上手に盛り込んであるところだと思うんですよ。  更に言えば人は誰もが同じ価値観で生きているわけではなくて、個々人が節目節目でする選択こそがそれぞれの人生観・個性・アイデンティティというものを作り上げていく・・・・ということが描かれていることだと思うんですよね。  そして社会というのはそんな個々人の集団で構成
読了日:02月13日 著者:J. K. ローリング


ハリー・ポッターと炎のゴブレット 上下巻2冊セット (4)ハリー・ポッターと炎のゴブレット 上下巻2冊セット (4)
KiKi は初読の時から「11歳になるまで自分が何者なのかを知らずに育ってしまった魔法使いの男の子が、ホグワーツ魔法学校を卒業する頃にはかつて魔法界を震撼とさせた『闇の帝王』な~んていう異名を持つような大魔法使いとどうやって一対一で対決させられるようになるんだろう??」と思っていて、実は初読の際には1巻1巻の間に時間が開いていたこともあって、最後まで自分なりの答えを見つけないままにシリーズを読了しちゃって、「なんとなくご都合主義・・・・・」という印象を持ったままこの作品を一旦本棚に戻しちゃったんだけど、今
読了日:02月10日 著者:J. K. ローリング,J. K. Rowling


ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (3)ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (3)
本作はある1点を除いては面白いと思うんですよ。  魔法がチンケと言えばチンケなんだけど、ある意味で人間が考えだし作り出してきたテクノロジーの多くは原始生活を送っている人にとっては魔法みたいなものだし、魔法使いはなまじ魔法があるだけにテクノロジーの発展はマグル(≒普通の人間)と比較するとあんまり望めないことも伝わってきて(笑)、そこにもイギリス人のシニカル精神みたいなものを感じるし・・・・・。  KiKi にとって許せないのは今号初出の2つ目の小物、「タイムターナー(逆転時計)」を登場させちゃったことです。
読了日:02月09日 著者:J.K. ローリング,J.K. Rowling


ハリー・ポッターと秘密の部屋ハリー・ポッターと秘密の部屋
この巻で KiKi のツボだったのはあの自意識過剰ロックハート先生が書かれた教科書のタイトルです。 「泣き妖怪バンシーとのナウな休日」 「グールお化けとのクールな散策」 「鬼婆(おにばば)とのオツな休暇」 「トロールとのとろい旅」 「バンパイアとバッチリ船旅」 「狼男との大いなる山歩き」 「雪男とゆっきり一年」 ってダジャレ集じゃあるまいに・・・・・。  でもタイトルからして胡散臭さを振り撒いているあたりが何とも言えません。  それにこのシニカルさは実にイギリス人らしい(笑) もう一つちょっと感心した
読了日:02月08日 著者:J.K. ローリング


ハリー・ポッターと賢者の石 (1)ハリー・ポッターと賢者の石 (1)
映画と原作本をほぼ同時進行で楽しむっていう楽しみ方もなかなかいいもんです。  KiKi 個人は以前ブログの別エントリーにも書いたように「映像の功罪」に関してはちょっと複雑な意見を持っている人間なんだけど、ことこの作品に関しては映画に助けられた部分が多々あります。  その1つは「ホグワーツ魔法学校の雰囲気」であり、残りの1つは「クィディッチ」という彼らのスポーツのイメージです。 西洋の石造りの建物(というよりお城)の持つ、人を威圧するような雰囲気というのはそこで長時間を過ごした人間でない限りなかなか想像す
読了日:02月06日 著者:J.K. ローリング


クマのプーさん (岩波少年文庫 (008))クマのプーさん (岩波少年文庫 (008))
この物語に対する KiKi の苦手意識を育んだ第一の理由。  それはこの表紙の絵にあると言えます。  E.H.シェパードの絵そのものは素晴らしく、特に文中の挿絵として描かれている擬人化されている動物たちの絵なんかは微笑ましい限りなんだけど、どうにも苦手なのはこの表紙の絵とラスト・シーンの挿絵なんですよ。  テディ・ベアが当たり前の国ではこんな子供の姿は当たり前なのかもしれないけれど、クリストファー・ロビンに引っ張られたクマさんが頭を下に向けて階段を引きづられるなんて、それだけで許せない!(苦笑) KiK
読了日:02月06日 著者:A.A.ミルン


電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)
BookReader を購入したのはよいものの、肝心要のソフト(要するに本そのもの)を買ってみようと Reader's Store を訪ねてみても現段階での出版冊数は少ない(とくに KiKi のアンテナに引っかかってくるものは少ない)うえに、紙もインクも流通も必要ない割には高く感じられる価格設定に疑問を抱かずにはいられない昨今。  電子書籍の登場で今後何が起こり、世の中がどんな風に変わっていくのかを考えてみたくてこの本を手に取ってみました。  でもね、そういう KiKi の知りたい「これから」のことに関し
読了日:02月05日 著者:佐々木 俊尚


ファーブルの昆虫記 (上) (岩波少年文庫 (513))ファーブルの昆虫記 (上) (岩波少年文庫 (513))
最初のセミの話まではそれなりに興味深く読むことができたんだけど、コオロギ、カマキリと進むにつれだんだん辛くなり(^^;)、コハナバチでは既に苦行と化し、オオタマオシコガネ(フンコロガシ)あたりでは気を失ってしまったみたい・・・・・・(苦笑)  虫の世界の弱肉強食ぶりやら生命・遺伝の神秘やらに心を動かされなかったわけじゃないけれど、もうじゅうぶんっていう感じ?? 虫の世界の出来事をじっくりと観察し、擬人化した筆致で描いていらっしゃるファーブルさんの功績には頭を下げるけれど、嫌いというほどではないけれど「虫
読了日:02月04日 著者:ファーブル


イワンのばか (岩波少年文庫)イワンのばか (岩波少年文庫)
表題作の「イワンのばか」は子供時代に絵本で読んだきりの作品だったし、「人は何で生きるか」「人には多くの土地がいるか」の2作は、読んだ記憶こそあれどもいつ頃どんな本で読んだのかに関してはまったく覚えがなかったんだけど、子供時代に読んだ時よりも今の方が共感できるような気がしました。  少なくとも現代日本の経済社会で生き抜くためにはほとんど参考にならないお話ばかり・・・・ではあるのですけどね(苦笑) 「愛のあるところには神もいる」、「ふたりの老人」、「二人の隠者」の3作品は、「新々約聖書」かしらと感じられるぐ
読了日:02月02日 著者:レフ・ニコラーエヴィッチ トルストイ


グレート・ギャッツビー (光文社古典新訳文庫)グレート・ギャッツビー (光文社古典新訳文庫)
初読の時からこの物語のタイトル「グレート・ギャッツビー」の「グレート」とは何なのか、ず~っと考え続けています。  昔はそれが「華麗なる」だっただけに絢爛豪華に見えた中身のないギャッツビーの暮らしぶりを皮肉的に指した言葉なのかとさえ思ったほどだったけれど、今の KiKi にはこの「グレート」はギャッツビーの上昇志向、楽観主義を貫いた生き様を形容する言葉だったのかなぁと感じられます。  言ってみれば「よくやった!」「あっぱれ!」ぐらいの意味合いで・・・・・。  葬儀には誰も来てくれなかったギャッツビーだったけ
読了日:02月01日 著者:F.スコット フィッツジェラルド

2012年2月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

2012年最初の1か月の読書のまとめです。  1か月の目標読了数15冊に対し27冊。  冬はやっぱり読書が進みます。  

1月の読書メーター
読んだ本の数:27冊
読んだページ数:8338ページ
ナイス数:48ナイス

罪と罰〈3〉 (光文社古典新訳文庫)罪と罰〈3〉 (光文社古典新訳文庫)
私たち人類は「豊かになれば幸せになれる」と考え、多くの努力をして現在の文明社会を築いてきたわけだけど、そしてその結果として確かに「豊かに」はなったはず(と言うよりは「少なくとも日本人は極貧からは脱却できた」はず)なのに、相変わらずラスコーリニコフと同じような「追い詰められた心理」から犯罪に走る人間が後を絶たないのは何故なんでしょうか??  ラスコーリニコフを追い詰めた予審判事ポルフィーリーが「あのばあさんを殺しただけですんでよかった。  べつの理屈でも考えついていたら、一億倍も醜悪なことをやらかしていたか
読了日:01月29日 著者:フョードル・ミハイロヴィチ ドストエフスキー

変身,掟の前で 他2編 (光文社古典新訳文庫 Aカ 1-1)変身,掟の前で 他2編 (光文社古典新訳文庫 Aカ 1-1)
今回の読書でどの物語にも溢れているように感じられたは、ある種の「不安」とその先に感じる「ブラックホールのような絶望感」、でもそれをとことんまで自虐的に突き詰めた先に訪れた「ま、しょせん人生なんてそんなもの」という開き直りとその全ての思考過程を自分で笑い飛ばす「吹っ切れた感」みたいなものでした。  恐らくカフカっていう人は思索に没頭して生きたタイプの人ではなく、現実社会の中で「喘いだり」「もがいたり」「どうして自分が・・・・・」という想いを抱きつつも、真摯に自分のアイデンティティを求め続けた人だったんだろう
読了日:01月25日 著者:カフカ

ちいさな王子 (光文社古典新訳文庫)ちいさな王子 (光文社古典新訳文庫)
KiKi の子供時代、とあるコマーシャルで「大きなことはいいことだ」というフレーズが使われたことがありました。  でもその後の価値観の変動の中で「大きけりゃいいってもんじゃない」という風潮が生まれてきて、今はその延長線上にあるように感じます。 でね、今回、この「小さな」「大きな」という対比の中に、KiKi は「大きな組織で動く効率的・合理的社会」というものを感じ取りました。  もちろんそれが「悪いこと」とは言い切れないんだけど(特に落ちこぼれながら会計人感覚からすると 苦笑)、それでもその「効率性」「合理
読了日:01月24日 著者:サン=テグジュペリ

日本沈没 下 (小学館文庫 こ 11-2)日本沈没 下 (小学館文庫 こ 11-2)
(上巻 Review から続く) でも、この小説で小松氏が一番書きたかったことは、そういう災害時のお話ではなく、「アイデンティティ」のことだったんじゃないかと思うんですよね。  本当の意味でそこに辿りつく前にこのお話は終わっちゃっているから、何となく「パニック小説」のような、この未曾有の事態に直面する「仕事人小説」のような色彩の濃い物語になっちゃっているような気がするんだけど、本当のところ彼が書きたかったことは「自分が属する国を失ったら人はどう生きていくのか?」がテーマのような感じがするんですよ。  そ
読了日:01月24日 著者:小松 左京

日本沈没 上 (小学館文庫 こ 11-1)日本沈没 上 (小学館文庫 こ 11-1)
子供時代に父親の本棚から失敬して一度は読んだことのある作品だったはずなんだけど、正直なところどんな物語だったのか全くと言っていいほど記憶に残っていなかったこの作品。  元々女の子受けするような作品じゃないし、「地球物理学」な~んていう訳のわかんない話がポンポン出てくるし、世界情勢はおろか当時のクラス・メイトの中にも確実に存在していたはずのパワー・バランスにも無頓着だった KiKi が理解できていたはずもないわけで・・・・・ ^^;  でも阪神淡路大震災と昨年の東日本大震災を大人になって社会人として経験した
読了日:01月23日 著者:小松 左京

罪と罰〈2〉 (光文社古典新訳文庫)罪と罰〈2〉 (光文社古典新訳文庫)
いやはや、物凄いモンをアッケラカンと読んじゃっているような、何とも奇妙な感覚にとらわれちゃいました ^^;  主人公であるラスコーリニコフも一種病的だけど、彼をとりまくすべての人たちがどこか普通じゃない感じ・・・・・(笑)。  この切迫感 & それによって生み出されたよくわからない高揚感 と言うかマグマが燻っているような感じ、これこそがあの時代のロシアにうごめいていた未だ形ははっきりしていないある種の「雰囲気、ムーブメント」だったんでしょうね。 まだ残り1巻を残しているのであまり多くは語りたくないんだけ
読了日:01月19日 著者:フョードル・ミハイロヴィチ ドストエフスキー

罪と罰〈1〉 (光文社古典新訳文庫)罪と罰〈1〉 (光文社古典新訳文庫)
まだ読了したのが第1巻のみで、さりとて、全体のストーリーを知らないわけではない KiKi がこの1巻単体で Review を書くのはかなり難しいんだけど、1つだけはっきりと言えることは「とても読みやすかった」ということでしょうか?  特に気に入ったのは巻末にある「読書ガイド」で、近くて遠い国ロシアのことをあまり知らない日本人にとって、この心遣いはホント嬉しい。  又、付属の栞にメインとなる登場人物の一覧表があるのも嬉しかった!!  嘗てはロシアものの何が辛いって人の名前がわかんなくなっちゃうことが一番大き
読了日:01月18日 著者:フョードル・ミハイロヴィチ ドストエフスキー

本の歴史 (「知の再発見」双書)本の歴史 (「知の再発見」双書)
美術工芸品の域に達している「手がき本」から始まり、「グーテンベルクの活字印刷本」、その後に続く印刷技術の発展の歴史やら書籍流通の発達の歴史、思想界に与えた影響と続き、「百科全書」までをカラー図版入りで概説してくれています。   カラー図版部分を眺めているだけでもうっとりしちゃうような美しさで、本好きの KiKi にとっては読んで面白く、眺めて楽しい、「1冊で2度美味しい」本でした。  いや~、1冊でいいから、何語でもいいから(要するに読めなくてもいいから)、中世の美しい本を持つことができたら幸せだろうな
読了日:01月17日 著者:ブリュノ ブラセル

せむしの小馬 (岩波少年文庫 (1017))せむしの小馬 (岩波少年文庫 (1017))
どこかで読んだことがあるようなプロット、どこかで聞いたことのあるような人名、どこかで見たり聞いたりしたことがあるモチーフが満載されたいわば「寄せ集め」のお話だと思うんだけど、不思議と統一感があるんですよね~。  この統一感を醸し出している一つの要因はやっぱりこの「文語調」・・・・と言うか、「詩」という形態が一役買っているような気がしました。  恐らくこの「詩物語」を「ロシア語」で味わうことができたら、もっともっと「音の響き」も「リズム」も素晴らしくて、それだけで音楽を聴いているような気分になるのじゃないか
読了日:01月16日 著者:エルショーフ

水木しげるのラバウル戦記 (ちくま文庫)水木しげるのラバウル戦記 (ちくま文庫)
「戦記物」と言えば付き物(?)の悲愴感・切迫感が極めて薄い・・・・・。  もちろん場所は戦地だし、乏しい物資の中で行軍ばかりしている陸軍さんだから悲愴感を漂わせようと思えばいくらでも漂わせられるエピソードが網羅されている割には「ホノボノ感」やら「ワクワク感」やらがそこはかとな~く漂ってくるんですよ。  それと言うのも、ここに登場する「水木二等兵」は凡そ兵隊さんらしくないんです。  勇ましさもないかわりに、臆病さも微塵もなくどこか飄々としているんですよね~。  戦争をさせられるために南方へ向かわされたにも関
読了日:01月16日 著者:水木 しげる

牛追いの冬 (岩波少年文庫)牛追いの冬 (岩波少年文庫)
この物語の凄い所は、子供が持っている愛らしさと残酷さ、優しさと冷たさが余計な装飾なしに素直に、でもちゃんと両立して描かれているところだと思います。  勉強好きで物静かでどちらかというと思索家タイプのお兄ちゃんが勉強嫌いで人当たりがよくお調子者の弟を疎ましく思う気持ち、逆にそんな弟がどうしても頭の上がらないお兄ちゃんを暴君のように思う気持ち、命を落としかねない肺炎を患い家族中の心配を一身に集め、甘やかされているうちに、それが当然と思うようになってしまった末っ子の気持ち。  そのどれもが KiKi 自身にも身
読了日:01月14日 著者:マリー ハムズン

小さい牛追い (改版) (岩波少年文庫134)小さい牛追い (改版) (岩波少年文庫134)
恐らくこの本は、イマドキの都会の早熟な子供たちにはつまらない本なんじゃないかと思います。  「ハイジ」に似ているところもあるんだけど、ハイジの場合は「アルプスの山の上」と「フランクフルトという大都会」を経験している分、都会暮らしの自分に引き寄せて読むことができる「とっかかり」みたいなものがあるんだけど、この物語で描かれている子供たちの世界っていうのはイマドキの都会育ちの子供たちには想像するだに難しい「遊びの世界」なんじゃないかと思うんですよね。  牛に振り落とされたり、ボタンのお金で交換したり、沼地で壊れ
読了日:01月14日 著者:マリー・ハムズン

シャーロック・ホウムズ バスカーヴィル家の犬 (岩波少年文庫)シャーロック・ホウムズ バスカーヴィル家の犬 (岩波少年文庫)
KiKi の記憶の中ではこの魔犬がもっと頻出していて、不気味さをかきたててくれちゃっていたように思うんだけど、今回再読してみたら実は最後の方にちょっぴり姿を現しただけで、「あれ??  こんな風に呆気なく出てきて、しかも呆気なくやられちゃうんだったっけ??」っていう感じ(苦笑)。 今にして思うと、ホウムズ・ワトソンコンビがこの魔犬の伝説を初めて聞かされるところから、まるで妄想のように自分の中でその犬のイメージを膨らませ、その後のバスカーヴィル館をとりまく荒涼としたムーアの描写の中で勝手にそのイメージをさら
読了日:01月12日 著者:コナン ドイル

鏡の国のアリス (岩波少年文庫)鏡の国のアリス (岩波少年文庫)
う~ん、この物語は難解だなぁ。  正直なところ KiKi にはよくわかりませんでした。  ダジャレ的なものが多すぎるうえに、これが「訳文」であることを考えると、「正しい反応の仕方」がまったくわからないんですよね~。  もちろん、この手のナンセンス文学に「正しい反応の仕方」な~んていうものがあるのかどうかはわからないんですけどね。  でも、やっぱりダジャレっていうやつは「オリジナル言語」で語られて初めて面白さがあるものだと思うし、この物語のように「マザー・グース」を多用している物語ではそれに親しんでいる下地
読了日:01月11日 著者:ルイス キャロル

ふしぎの国のアリス (岩波少年文庫 (2038))ふしぎの国のアリス (岩波少年文庫 (2038))
この物語、これまでに何度もチャレンジしてきたんですよ。  (もっとも子供時代だけ・・・・だけど)  でも、その都度挫折してきたんですよね~。  こういう夢見がちな物語が嫌いだったわけじゃないんです。  でも、たいてい挫折するのが「ウィリアムじいさん、年をとった」の歌あたりか、「3月うさぎのお茶会」あたりでねぇ。  ま、要するに元歌を知らない詩のパロディのさらにその訳文を読んでもチンプンカンプンだったし、当時の日本では(というより静岡県あたりでは)風習として馴染んでいないお茶会の席で、凡そ意味を成していると
読了日:01月09日 著者:ルイス・キャロル,田中 俊夫,Lewis Carroll

消えた王子(下) (岩波少年文庫)消えた王子(下) (岩波少年文庫)
決して嫌いじゃないバーネット作品だけど、この作者さんはやっぱりどちらかと言えば「女性向け作品」の大家だったんだなぁと思います。  この物語は彼女の作品の中ではかなり「骨太」な作品だとは思うけれど、それでもそこはかとな~く漂うのは「上品さ」なんですよね~。  この物語の登場人物たちは総じて「みすぼらしい身なり」をし、「秘密結社」な~んていう男臭さを持ちつつもやっぱりほのかに香ってくるシャボンの香り・・・・・みたいなところがあるんですよ。  そういう意味ではせっかくの冒険活劇ではあるけれど「男の子」の興味はあ
読了日:01月08日 著者:フランシス・ホジソン・バーネット

本へのとびら――岩波少年文庫を語る (岩波新書)本へのとびら――岩波少年文庫を語る (岩波新書)
著者は「生まれてきてよかったんだ、と子供にエールを送るのが児童文学」と仰っていますが、KiKi の想いはもっと個人的なもので、KiKi が児童文学に親しんでいた時代、世界はもっと魅力がありそうで、期待に満ちたもので、「私が大人になる頃には・・・・・」と夢が膨らむ存在でした。  それは時代の勢いだったのかもしれないし、幼かりし頃の自分が無知であるが故の夢物語だったのかもしれないけれど、少なくとも「今を、そして明日を生きるためのエネルギーを生み出してくれるもの」であったのは確かで、その名残火が今も自分の中にほ
読了日:01月08日 著者:宮崎 駿

消えた王子(上) (岩波少年文庫)消えた王子(上) (岩波少年文庫)
読み始めたかなり早い段階で、「消えた王子」とマルコ親子の関係はあっさりと予想できちゃう書き込み方満載で、そういう意味ではどんでん返し的な楽しみはほとんどない物語ではあるし、プロット的には臭さも目立つ作品ではあるけれど、さすがバーネット夫人の作品だなぁと感じるのは、当時のイギリスの実像を物語の中で精緻に描いているあたり・・・・でしょうか。 元はと言えばロンドンの貧民街に暮らす浮浪児同然のラットが足が不自由であるにも関わらず、浮浪児仲間を集めて軍事教練に励んでいるくだりなどは、第一次世界大戦が間近に迫ってい
読了日:01月08日 著者:フランシス・ホジソン・バーネット

米をつくる 米でつくる (岩波ジュニア新書)米をつくる 米でつくる (岩波ジュニア新書)
この本の素晴らしい所は、米という1つの農産品にまつわる多角的な考察にあります。  そもそも私たち日本人の祖先がどのようにして米と出会ったかの考察(かなり大雑把ではあるのですが ^^;)から始まり、稲を育てるというのはどういうことなのかを「初心者向け農業指南書」的に描き、次にはご飯の美味しい炊き方に触れます。  そこから米を利用した発酵食品の紹介と米を原材料にした新しい加工食品(それぞれ比較的簡単な食べものの作り方レシピ付き!)の紹介と続きます。  それが終わると今度は所謂「藁細工」のあれこれに触れ、最後に
読了日:01月07日 著者:西沢 江美子

日本の文化 (岩波ジュニア新書)日本の文化 (岩波ジュニア新書)
何て言うか色々なジャンルの映画の10秒CMを並べて15見せられ(はじめにを除くと15章構成)て、中には興味を引くものもあったんだけど羅列された分印象が薄くなっちゃって、何を面白そうと感じたのか良く覚えていない・・・・・そんな読後感なんですよね~。  そういう意味ではとっても惜しい本だなぁと感じました。  もうちょっと話にまとまりがあれば面白い本だったと思うんですけどねぇ。
読了日:01月07日 著者:村井 康彦

小公女 (岩波少年文庫 (2027))小公女 (岩波少年文庫 (2027))
主人公のセーラに対してあまり好感情を抱くことのできなかった物語・・・・・ではあるものの、この作品はやっぱり名作だと思います。  ミンチン先生は相変わらず悪役だけど、セーラ(上流階級) - ミンチン先生(中流階級) - ベッキィ(下層階級)という構図がこれほどはっきりと描かれ、それぞれの階級に属する人たちがどんな想いを抱えて生きていたのか?を描ききっているというところに「名作たる所以」があるように感じました。  そういう意味ではこの物語、単なる「子供向けのお姫様物語」と片づけてしまうには惜しい作品だと感じま
読了日:01月05日 著者:フランシス・ホジソン バーネット

小公子 (岩波少年文庫)小公子 (岩波少年文庫)
最初にこの物語に出会った小学校低学年の頃には「セディのような性格のよい子にならなくちゃ!」と思い、何度も読み返すうちに「セディのお母さんみたいな素敵なレディになれるように頑張らなくちゃ!」と思い、結果どちらも挫折したなれの果てが今の KiKi です(苦笑)  そうそう、逆に言えば「こんな人にだけはなっちゃいけない!」と思っていたセディのお爺さん、ドリンコート伯爵の方にこそ「うんうん、わかるわかる・・・・」と頷いている自分に気が付き、ちょっと唖然・・・・・・。  まあ、それだけこの老伯爵の心理描写が巧みだっ
読了日:01月04日 著者:フランシス・ホジソン・バーネット

秘密の花園〈下〉 (岩波少年文庫)秘密の花園〈下〉 (岩波少年文庫)
でもね、今回、この年齢になって再読してみて思ったことは、「秘密の花園」とメアリとコリンは言ってみれば同じものだったんだなぁ・・・・と。  10年間も鍵をかけられ放置されたままの庭も、インドで育った時代に召使いはいても両親との触れ合いや友達もなく育ったメアリも、幼くして母親を失い父親からもある意味で疎まれて寝たきり状態のコリンも、もっと言えば最愛の妻を失った空虚感に支配され続け子供をどう扱っていいのかわからず偏屈になってしまっていたコリンの父親であるクレイヴンさんも、皆が同じ・・・・・。  誰もがすさぶに任
読了日:01月03日 著者:フランシス・ホジソン バーネット

秘密の花園〈上〉 (岩波少年文庫)秘密の花園〈上〉 (岩波少年文庫)
この物語は基本的には「物質的にはそこそこ恵まれていたものの放っておかれた子供」(≒メアリ & コリン)がムーアの自然やら庭仕事やら友達によって再生していく物語なんだけど、子供時代の KiKi はそれもこれも「秘密の花園」な~んていう素晴らしいパラダイスがあったからこその恩恵・・・・というような読み方をしていたところが無きにしも非ず・・・・だったように思うんですよ。  少なくとも KiKi の実家には庭はあったけれど塀で囲まれていたり大木があったりしたわけじゃなかったし・・・・・。  そういう意味では「羨ま
読了日:01月03日 著者:フランシス・ホジソン バーネット

モンテ・クリスト伯 (下) (岩波少年文庫 (505))モンテ・クリスト伯 (下) (岩波少年文庫 (505))
大人になった今、こうやって読み返してみると、あのナポレオン時代から王政復古の時代のフランスの社会描写も巧みで、筋書きには無理がいっぱいあってもそんな情景描写が持つリアリティが勝っているところもあるように感じました。 因みに岩波文庫の完訳版は全7冊。  対するこちらの少年文庫の抄訳版は全3冊。  KiKi はどちらも読んだことがあるけれど、話のあらすじをちゃんと知っておく・・・・というレベルを求める読書だったらこちらの岩波少年文庫版で十分だと思います。  ところどころに入る挿絵も雰囲気があってなかなか素敵
読了日:01月03日 著者:アレクサンドル・デュマ

モンテ・クリスト伯 (中) (岩波少年文庫 (504))モンテ・クリスト伯 (中) (岩波少年文庫 (504))
この物語が楽しいのはやっぱり「イヤなタイプの人間」を思いっきりデフォルメしたダンテスの敵陣営の描き方が巧みであることと、逆に想像を絶するような苦しみを味わったダンテスに冒頭で思いっきり共感できちゃうことによる「ダンテス贔屓」の感情が最後まで持ち続けられることにあるんだと思います。  冷静になってよくよく考えてみるとかなりひどい復讐劇の物語なんですけどね。
読了日:01月02日 著者:アレクサンドル・デュマ

モンテ・クリスト伯 (上) (岩波少年文庫 (503))モンテ・クリスト伯 (上) (岩波少年文庫 (503))
KiKi が生まれて初めてこの作品に接したのも「三銃士」同様、岩波少年文庫版ではなく「少年少女世界文学全集」の1冊でした。  当時のこの物語のタイトルは「岩窟王」。  その後、学校の図書館で「モンテ・クリスト伯」というタイトルの本を見つけた時、まさか同じ物語であるとは考えもしなかった KiKi はその本を借り、「何だか、どこかで一度読んだことがあるような話だよなぁ・・・・」と思いつつページをめくり、10ページほど読み進んだところでようやく「なんだ、これって岩窟王じゃない!」と確信した・・・・という思い出が
読了日:01月01日 著者:アレクサンドル・デュマ

2012年1月の読書メーターまとめ詳細
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