岩波ジュニア新書の最近のブログ記事

昨年末に借り出し、返却期限が迫っている図書館本の第二弾。  本日の KiKi の読了本はこちらです。

米をつくる 米でつくる
著:西沢江美子  岩波ジュニア新書

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ほかほかのご飯はおいしい。  でも、その米がどのようにつくられているか、きみは知っているだろうか。  酒や味噌は米をどう加工しているのだろうか。  苗づくりから刈り取り・脱穀まで、おいしいご飯の炊き方、米からの食品づくりなどを、この本でしっかり学んでほしい。  米こそ、日本人がもっとも発達させた食料なのだから。  (新書本裏表紙より転載)

恐らく KiKi が昨年から米作りに挑戦していなかったら、ひょっとしたらこの本は手に取ってみようと思わなかったかもしれません。  でも、今回この本を読んでみて、つくづくこれは良書だなぁと感じました。  世間一般でブームのように言われている「地産地消」とか「スローライフ」とか「食料自給率」な~んていう言葉にはない、食に、そして米に対する著者の真摯な愛情を感じられる本だと感じました。

この本の素晴らしい所は、米という1つの農産品にまつわる多角的な考察にあります。  そもそも私たち日本人の祖先がどのようにして米と出会ったかの考察(かなり大雑把ではあるのですが ^^;)から始まり、稲を育てるというのはどういうことなのかを「初心者向け農業指南書」的に描き、次にはご飯の美味しい炊き方に触れます。  そこから米を利用した発酵食品の紹介と米を原材料にした新しい加工食品(それぞれ比較的簡単な食べものの作り方レシピ付き!)の紹介と続きます。  それが終わると今度は所謂「藁細工」のあれこれに触れ、最後に日本人の心の文化、行事食としての米に関する記述があります。  


日本の文化 村井康彦

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本来ならバーネット夫人の別作品に読み進むところ・・・・ではあったのですが、昨年末に図書館から借り出してきていて未読状態の本が5冊もあることを思い出しました。  返却期限までに全部を読了することは困難であることが明らかなので、せめてその中でもっとも読んでみたかった1冊ぐらいは読了しなくては・・・・とばかりに手を出した本をご紹介します。

日本の文化
著:村井康彦  岩波ジュニア新書

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大陸から海で隔てられた「島国」日本の文化の、最大の特色とは一体なにか。  それらはどのようにして生まれ、今日に伝わる伝統となったのか。  「かな」の発明と王朝女流文学、唐商船の来航と「唐物数奇」、世阿弥の能と「衆人愛敬」、利休の茶の湯と「市中の山居」の精神などを通して、私たち日本人の文化の本質を解明する。  (新書本裏表紙より転載)

KiKi がせっせと「古事記」やら「日本の古典」を読んでいた時期にしつこいぐらいに Amazon さんが KiKi にオススメしてくれていたのがこの本でした。  ま、そんなことでもなければこの手の本をジュニア新書に求めたりはしないのですが、まあせっかくの推薦だったし、購入するならいざ知らず、図書館で借りて読むのなら・・・・・ということで年末に借り出しておいたんですよね。  もっともそのこと自体をすっかり忘れていたぐらいの興味レベルであったのは事実なんですけど・・・・・(苦笑)

歴史書と言えばどちらかと言えば「人」とか「事件」を扱うものが多いのに対し、この本はいわゆる「文化史」に焦点を当てている(はずな)ので、そういう意味では日本人でありながら日本のことを理解しているとは胸を張って言えない KiKi には手ごろな入門書であって欲しいなぁ・・・・と考えながら読み進みました。


  

KiKi が現在大半の時間を過ごしている群馬県の高山村は農業立村です。  ま、あっさりと言ってしまえば農業(畜産業を含む)ぐらいしか産業らしい産業はありません。  一応、村の中に工場もあったりするのですが、正直なところ KiKi はその工場で何を作っているのかよく知らないし、もっと言えば工場こそそこにはあるものの、本社とか営業事務所とかがどこにあるのかさえ知りません。  (・・・・・とここまで書いてみて、一応ネットで調べてみました。  でも・・・・正直なところ何を作っているのか KiKi にはよくわかりませんでした ^^;  本社は沼田にあるみたいだけど・・・)  

ま、てなわけで、ここに住んでいると否応なく「農業」という産業についてあれこれ考えることが多くなります。  でもね、正直なところ落ちこぼれながら会計人だった KiKi のいわゆるビジネス・センスとかビジネス哲学と農業ってどうしても相容れないことが多いような気がするんですよね~。  要するに都市部の、ひいては現代社会では当たり前になっているある種の尺度では測れないことが凝縮されて成立しているのが農業という産業のような気がして、いえ、そもそも産業という捉え方をして「工業」とか「商業」と並立させる発想で俯瞰しちゃいけないのが農業のような気がして仕方ありません。  ま、そんなモヤモヤとした想いを言語化する1つのきっかけになれば・・・・・と手に取ってみたのが本日の KiKi の読了本です。

農は過去と未来をつなぐ
著:宇根豊  岩波ジュニア新書

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イネを植えるのに、なぜ田植えって言うんだろう?  田んぼの生きものを数えてみたら、5700種もいることがわかった。  田んぼはイネを育てるだけでなく、多くの生きものを育てているのだ。  環境稲作を提唱してきた著者が、生産者減少や食料自給などの問題を考えながら、「農」が本来もっている価値を1つ1つ拾いあげていく。  (新書本裏表紙より転載)

都会でのサラリーマン生活が長かった KiKi にとって「働く」「仕事」と言う言葉の意義は常に「収入」と結びついていました。  又、「定時」「時間外」という言葉があるように、「仕事とは自分の時間を切り売りする行為」であり、そこに「労働による付加価値をいかに多くつけるか」が問われて数十年という時を過ごしてきました。  まさに「サラリーマン」、「サラリーのために働く駒」であることに根本から疑問を持ったことはなく、それが「れっきとした大人の義務」ぐらいの感覚でいました。  そしてそこで追及されていたのは「生産性≒どれだけ貨幣換算できる成果を上げられるか」であり、常にその尺度は「いくらになるのか?」でした。  現代の資本主義経済社会の中ではそれはある意味宿命みたいなものであり、この世を生き抜いていくためには必要なことでもあります。

でも、ここ高山村で過ごす時間が増えるにつけ、かつての価値観とは相容れないものがそこらじゅうに転がっていることに気がつくようになりました。

例えば・・・・・・

野良仕事をしていると、冷房の効いた建物の中で仕事をするのとは異なるため9時から5時までな~んていう働き方は通用しません。  だいたいにおいて半端じゃなく暑い日中には外仕事な~んていうのは何時間も続けられるものではないのです。  それを今年の夏、KiKi は我と我が肉体で実感しました。  丈夫なだけが取り柄だった KiKi が水分補給には十二分に気を遣っていたにも関わらず熱中症で倒れちゃうぐらいなんですから!!  

でもね、実際に倒れてしまうまでは「昼間っていうのは働くもんだ」という身に沁みついた習慣があるため、その時間に休むな~んていう発想はなかった・・・・・というより、何だか「その時間に休む ≒ サボる ≒ 堕落」みたいな感覚があって、逆に温度が低い早朝とか夜は「時間外労働」みたいな感覚があるため、別に野良仕事でお給料をもらっているわけでもないのに、何だか「労働時間」という概念との相性が悪いように感じていたようなところがあります。

でも、あの熱中症ダウン事件以来、KiKi の野良仕事での働き方は大幅に変わりました。  サラリーマン時代だったら「早朝手当」の時間帯に働き、サラリーマンが一所懸命働いている時間には昼寝をしていました。  真昼間に布団に入るときには「ああ、今頃、あの会社の人たちは外回りに出かけ、内勤の人は必死になってパソコンに向かっているんだよなぁ。  昔だったらこの時間帯は会議ばっかりだったよなぁ・・・・」な~んてことを思いながら・・・・・・。  まだあたりが暗いうちに起き出すときには「この時間、都会だったらまだ始発電車も動いていないよなぁ・・・・・」な~んてことを思いながら・・・・・。 

今回の各地の野菜の放射線汚染騒動から、もう少ししっかりと「食と農」に関して考えてみたいなぁと思って手に取った本の1冊です。

いのちをはぐくむ農と食
著:小泉武夫  岩波ジュニア新書

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1年間に農業に就く後継者が5000人を割り、食料自給率も40%を割った。  しかも、食品の安心・安全にも不安が大きい。  そんな日本の農と食に未来はあるのだろうか。  各地で活性化策をアドバイスしてきた小泉先生が、再生へのカギをにぎる取り組みを紹介してくれる。  小学生からお年寄りまで、しっかりと道を切り開いているよ。  (新書本裏表紙より転載)

震災が発生する前、多くの人たちが「食料自給率」を問題にしていました。  でもその時点では KiKi はこの手の本を読んでみようとはあまり思いませんでした。  それはこういうことに興味を持っていなかったから・・・・ではなく、考えても考えてもある種のドツボに嵌ってしまって、そこより先に思考が進んでいかなかったからです。  と言うのも、今の自給率の低さは問題だと思っているけれど、じゃあ何パーセントだったらいいのか?と考えると100%がいいとは必ずしも言い切れないと思っているところがあるというのも原因の1つです。  

安かろう悪かろうは問題だと思うけれど、安くて高品質のものであればそれが異国産のものであってもそれを取り入れることが悪とは言えないわけで、じゃあほどほどのところっていうのはどこなのか??  それを考え始めると、コレという妙案なんていうのは出てくるはずもなく、常に思考がぐるぐると堂々巡りをするだけでどうにもならなくなってしまうのですよ。  それにね、もっと言えば物の品質ってよく簡単に口にするけれど、正直なところその良し悪しっていうのが見ただけ、触っただけでわかる・・・・と言えるほど KiKi は物を見分ける力が自分にあると思っていません。  

子供時代に母の買い物につきあって野菜を見るときはここを見る、魚を見るときはここを見ると教わらなかったわけじゃないけれど、野菜は今では見た目だけは綺麗に作ってあったりするし、葉物なら水が霧吹きされていてシャンとしていて見分けがつかなかったりもするし、お魚に至ってはサンマとかアジみたいな一匹ものならいざ知らず、切り身になってしまっていたら何をどう見ればいいのか正直なところわからない・・・・ ^^;  国産物の方が鮮度という点では勝っているだろうとは思うし、鮮度が勝るということは余計な小細工をしていないという意味で安全かもしれないけれど、その「程度の差」がどれくらいなのか?となるとチンプンカンプンです。

 

KiKi の俄か勉強の4冊目を読了しました。

これからの防災・減災がわかる本
著:河田惠昭  岩波ジュニア新書

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家で、学校で、外出先で、もし災害に遭ったら?  年々、大災害が増加し、被害も拡大しています。  いつどこで災害に遭っても命と財産を守れる「減災」社会に変えていくにはどうしたらよいか。  災害のメカニズムを知り、適切な危機管理能力を身につけ、みなさんが自分で考えて行動できるようになるための一冊。  (新書本裏表紙より転載)

今回の震災の後、多くの報道番組がありましたがNHKが放映したある番組が KiKi の興味をひきました。  その番組では釜石(だったと思う)の風景が映し出され、これまで何年もこの町が群馬大学の先生と一緒に防災対策を行っていたこと、その先生が町の人たちと一緒になって町中を歩き回りながら「もしも津波が来たら・・・・」ということをある災害規模の想定内で・・・・ではあるものの検討・勉強・準備されていたこと、今回の津波はその想定をはるかに超えるものだったこと、結果的に大人は想像以上の被害規模に「今までやってきたことは何だったのか?」とがっくりきているんだけど、そんな中、その過程で行われた防災訓練のエッセンスが多くの子供たちの中に確かに息づいていて彼らの命が救われたこと等々が報告されていました。  

それだけの準備をしていても尚、と歯噛みする気持ちも抑えきれなかったけれど、翻って我が身を振り返ってみれば彼らの10分の1も災害に対する準備ができていないことにあらためて気が付かされます。  阪神の時も中越の時も、さらには地震以外のいくつもの自然災害の際にも結局 KiKi は報道されるニュースを見て涙を流したり、呆然としたりすることはあっても「同じことが我が身に起こったら自分を守るためにできることは何か?」を真剣に考えてこなかったような気がします。  多くの災害の報に接して以来変わったことと言えば、いわゆる「防災訓練」(年に1度か2度しかないけど ^^;)の際に、少しは真面目に参加するようになったこと・・・・ぐらいです。  これが仕事の場面になれば「Business Continuity Plan = 事業継続計画」を策定しなくては・・・・とか、「Disaster Recovery Plan = 障害復旧計画」を考えなくちゃ・・・・とやってきたにも関わらず・・・・です。 

今回の震災を機に、これまで興味を持たずにきた多くの事に関して慌てて俄か勉強を始めた KiKi です。  こういう俄か勉強の友として KiKi が長らく重宝しているのが岩波ジュニア新書のシリーズです。  蔵書数では必ずしも盤石とは言い難い我が吾妻郡図書館も岩波ジュニア新書は揃っています ^o^  ま、てなわけで「原発」「エネルギー」に引き続き KiKi が読了したのはこちらです。

地震・プレート・陸と海
著:深尾良夫  岩波ジュニア新書

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「陸と海はどうちがう?」 「地球のふくらんでいるところが陸で、へこんでいるところが海」 この答えは正しいだろうか。  大規模なプレートの運動によって、海が拡がり、地震・火山・しゅう曲などの地質活動が起こっている。  そのダイナミックなメカニズムを、わかりやすく解説。  調べれば調べるほど地球は面白い。  (新書本裏表紙より転載)

プレート境界型(海溝型)地震と直下型(活断層による)地震。  今回のような災害が発生すると言葉だけはよく聞くし、耳には残っているけれど正直ほとんど理解できていない KiKi。  今回の地震が発生する前に何度も「東北は暫くの間、地震には注意が必要」という警告を発していた学者さんたちがいらした一方で、「ふ~ん、最近では地震のことがある程度予測できるようにまでなったんだ。  凄いねぇ。  でも、起きる直前に『来るぞ~!  危ないから避難しろ~!!』という警報が発せられるようにならなくちゃねぇ・・・・」と凡そ他人事だった自分にあらためて気が付きました。  「地震大国」に住みながら地震のことがほとんどわかっていないんじゃ情けない・・・・・。  ま、そんな焦りのような気分からこの本を手に取りました。

読了しての最初の感想は「う~ん、難しい!!  ジュニア新書と言えどもこれは侮れない」というものでした。  表紙の絵は可愛いし、本のスタートは架空の地底探査ロケットの旅のお話とバリバリ文系の KiKi にもついていきやすい本だったのですが、途中から融点分布やら音波やら磁気異常やらというはるか昔に物理の授業で習っただけで KiKi の人生にはまったく登場しなかったような言葉が頻発しだすにつれオロオロしだし、「リソスフェア」だの「アソスフェア」だのという専門用語が登場するに至っては「読み進めるのをやめようか?」と思っちゃったぐらい。  因みにこのリソスフェア & アソスフェア以外には地学専門用語と思しき単語は出てこなかったのですが、KiKi のような超ど素人には締まらなくてもいいから(著者がこの言葉を使う際にそう言い訳(?)している)それらのリソスフェアとアソスフェアが何者かを説明してくれているくだりの「カチカチ層」「ネトネト層」という言葉を使い続けてくれた方が嬉しかった(苦笑)  

歳のせいかこういう専門用語を一冊の本を読み終わるまでという短い時間の間であってさえも、ちゃんと記憶できなくなっちゃっている最近の KiKi は手元に「リソスフェア ≒ カチカチ層」「アソスフェア ≒ ネトネト層」と書いたアンチョコを常に手元に置いて読み進めていたぐらいです。

  

KiKi の大好きなTV番組に日テレで放映されている「ザ・鉄腕・DASH」があります。  KiKi のLothlórien_山小舎暮らしの後押しの何十分の1かにこの番組(DASH 村)の影響があったことは素直に認めざるをえません。  その「DASH 村」、確か福島県にあったよなぁ・・・・と思ってちょっと調べてみたら、収録の際にだけ村に出かけていく TOKIO とは別に村を維持している常駐スタッフの皆さんや近隣にお住まいでアドバイザーをしてくださっている明生さんたちも福島原発の影響で避難生活を余儀なくされていらっしゃるとのこと。  都会に住むサラリーマン家庭に育つ人たちに「農」や「食」について何事かを考えさせる役割の一端を担っていた(ように KiKi には感じられる)あの番組も今後について見通しが立たないようです。 

そんなことまで引き起こしている「原発」について、素人なりにいろいろ考えてみようと昨日の「原発を考える50話」に引き続き、KiKi が読了したのはこちらです。

調べてみよう エネルギーのいま・未来
著:槌屋治紀  岩波ジュニア新書

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新エネルギー技術はほんとうに省資源や環境にいいのだろうか、効率は悪いのではないかなどと思っていませんか。  じっさいに調べてみましょう。  エネルギー分析から発光ダイオードと白熱電球の差がはっきり見え、企業や自治体の活動から、太陽電池や燃料電池の時代がそこまできていることが実感できます。  (新書本裏表紙より転載)

昨日のエントリーの再末尾で KiKi は

「会計人」の立場からすると企業は「右肩上がり(仮にそれが微々たるものであっても)」を目指すのが宿命でもあるから、どうすればいいのか現時点ではやっぱり KiKi にはわからないけれど、考えさせられます・・・・。

と書いたわけだけど、そうは言いつつもまさにそれこそが KiKi が脱会計人を目指すきっかけになった問いでした。  端的に言えば「無限の成長はありえないんじゃないか?」という疑問を抱いてしまったのです。  でもね、企業っていうものは成長し続けることが期待されている(基本は継続することだとは思うんだけど)し、そのためにこそ「会計・管理」という職責があると KiKi は思っているようなところがあって、その自覚のもとに、「それが正しいことだと信じる信念・・・・のようなもの」をベースに長年仕事をしてきました。  でも、ある時期からその信念がぐらつき始めてしまったんですよね。  だからこそ、それが責務である仕事から少し距離を置いてみないと、見えてこないものがあると考え、某社の部長職を辞し、契約社員という立場で細々とお仕事をしながらLothlórien_山小舎暮らしをスタートさせました。

でね、そういう生活を始めてからず~っと考えてはいた(四六時中というわけではないけれど)けれど、相変わらずその答えを得ることができずに本日ここに至っています。  今回、この本を読んでどうして KiKi にはその答えが未だに得ることができていないのか、ほんのちょっぴりわかったような気がしました。  それはね、第2章の「エネルギーをどう見ればいいのか?」というところに書いてある以下のようなくだりです。

科学・技術者は、エネルギーについて、まずそれが保存されるものであり、なくならないものであると考えます。  これはエネルギー保存の法則あるいはエネルギー不滅の法則と呼ばれ、エネルギーは消失しないことをあらわしています。  (中略)  投入したエネルギー = 目的を達するのに必要なエネルギー + 損失(≒ 低温の廃熱)  (中略)  目的を達するのに必要なエネルギーと投入したエネルギーの比、あるいは単純出力エネルギーと投入エネルギーの比は、エネルギー効率によって表現されます。  (中略)  たとえばガソリンエンジン自動車のエネルギー効率は13%程度といわれています。(ガソリンの熱エネルギーのうち、わずか13%が自動車を走行させるエネルギーになる)  (中略)  科学・技術者は、エネルギー保存の法則という点からエネルギー変換に着目し、その変換効率を高めてエネルギーを有効に利用しようと考えます。

経済学者はエネルギーは使えばなくなっていくものと見ています。  そしてエネルギーは経済成長の原動力であると考えます。  (中略)  一単位の経済活動を生み出すために必要なエネルギー量を「エネルギー原単位」と呼び、このエネルギー原単位が小さければ、小さいエネルギー量で同じ経済活動を生み出せることになります。  (中略)  又、エネルギー需要は人口に比例して大きくなるので、一人当たりエネルギー需要と人口をかけるとエネルギー需要になると考えます。  エネルギーを使えば便利な生活ができるので、一人当たりエネルギー需要は、単純に考えれば生活水準をしめすと考えられます。  (中略)  経済学者は、他の商品と同様に需要と供給の関係がエネルギーについても成り立ち、「エネルギーの価格が上がれば需要は低下する、逆にエネルギーの価格が下がればエネルギー需要は増加する」と考えています。

KiKi は経済学者ではないけれど、後者のようにエネルギーを捉えたことはあっても、前者のように捉えたことはありませんでした。  というより、エネルギー効率ということは考えても、損失を抑えるという部分に関しては経験値の範囲以上に革新的に飛躍させることができる可能性というものをある意味否定してかかる立場で物事を考える癖がついているんですよね~。  だから、右肩上がりの成長という素地(前提)がないと、「顕著に効果があらわれる何か」はできなくて、言ってみれば「延命措置的な対処療法しかできない」と考えがちなんですよ。  

 

原発を考える50話 西尾漠

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計画停電実施中・・・・ではありますが、先週の大混乱に比べると少しずつ落ち着き・・・・のようなものが出てきたように感じられます。  大手の自動車メーカーの工場が軒並み操業停止な~んていうニュースもあるので、本来ならまだまだかなり意識した自主停電が必要だと感じたりもしているのですが、とりあえず今日の KiKi の読了本はこちらです。

新版 原発を考える50話
著:西尾漠  岩波ジュニア新書

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1999年のJCO、一昨年の美浜原発と、日本でも原発にかかわる悲惨な事故が起きたことは、記憶に新しいでしょう。  しかしパソコン、携帯、ゲームなど、電気を使う機会は増える一方です。  だから原発に頼るのもやむをえないのでしょうか?  あのチェルノブイリ原発事故から20年にあたる今年、原発の危険な現状と電気の真実を新たに語り明かします。  (新書裏表紙より転載)

基本的に著者は原発反対派。  だから記述の多くが「反原発!」という立場で書かれています。  著者のプロフィールを本書から転載すると

1947年東京都生まれ。  広告制作会社で働いていた1973年ころ、「電力危機」を訴える電力会社の広告に疑問を抱いたことから、原発の問題に関わる。  1978年に「反原発新聞」が創刊されて以来、その編集にあたるほか、原子力資料情報室の共同代表としても活躍。  著書に「どうする?  放射能ごみ」「地球を救うエネルギー・メニュー」ほかがある。

なるほど~、バリバリの「反原発論者」っていうわけです。  そうであるだけに、この著者のこの本だけで何かを考え、結論まで出しちゃうのは危険だけど、今回の福島原発の事故が発生するまで、考えたことも 否 考えようとしたことさえなかった多くの事を知ることができたように思います。  印象的だったのは2006年に第1刷が発行されたこの本に今まさに起こっていることがそのまま「見てきたこと」でもあるかのように描かれている・・・ということです。  その記述を読んだ時、KiKi はこれまで「知ろうとさえしなかったこと」に対する羞恥心でいっぱいになりました。  この本が発刊されたときに読んで、他の本や施設見学等々でもっと知識や関心を増やしてさえいれば、今、この時にここまでオタオタしなくても済んだのかもしれない(事故収束に向けて何かができる・・・ということではなく、この事態に対して自分なりの立ち位置がもっと明確に自覚できていたのかも)・・・・・と感じました。

 

昭和史のお勉強をもう少し進めるためには、やはり日清・日露の両戦争とその時代の世界情勢をきっちりと頭に描きなおす必要があるように感じました。  ただ、そうなってくると振り返らなければならない事件があまりにも多く、言ってみれば「教科書的」にエッセンスを抽出してくれている本をまずは読みたくなってきます。  で、あれやこれや考えてみたのですが、そうなってくると「歴史のお勉強」をしている人たちの世代向けの本に目が向きます。  ま、てなわけで本日の KiKi の読了本はこちらです。

大日本帝国の時代 (日本の歴史【8】)
著:由井正臣  岩波ジュニア新書

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日清・日露の戦勝に酔いしれた近代国家日本は、その後急速に軍国主義化を強め、朝鮮や満州を植民地化して、ついに前後十五年にわたる無謀な戦争を強行した。  日本人はもとよりアジアの人びとに深い心の傷を負わせたこの戦争は、一体なぜ起こったのか?  その謎を解明しつつ、大日本帝国が今日に残した問題を考える。  (新書裏表紙より転載)

この時代のことをあれこれ考える際に、どうしても世界規模の帝国主義動向のダイナミズムやら、一つ一つの戦争や事変のあらまし、さらにはそこで出てくる歴史的登場人物がどうした、ああしたということに捕われがちになります。  もちろんこの本でもそのあたりに関しては、比較的客観的な記述で説明されているとは思うのですが、それより何より今回この本を読んでいて KiKi が一番感じたこと。  それはもっと別のことでした。  それはアジアの小国日本が背伸びしながらも弱肉強食の帝国主義世界を相手にするために、払ってきた一般人の犠牲(・・・・・と言うか、貢献・・・・と言うか)の大きさです。

明治維新後の生産性が高いとはまだまだ言い難いアジアの辺境国日本が大国清やロシア、果ては米英と戦争をするために、無理して大きな借金を抱えながら軍備をしたということ、私たちの祖先が生活していくのに最低限必要な物資さえも潤沢とは言い難い生活を続けながらそんな「お国」を支えていたということ、そこに発生していた「無理」を省みる余裕があったとはお世辞にも言えない歴史時間の中で、私たち日本人が置き去りにしてこざるをえなかったものの存在。  そして、そんな貧しい時代を経た人たちが拘らずにはいられなかった「豊かさ」の本質。  ・・・・・そんなことに想いを馳せる読書となりました。

その時代、もしくは戦後世代のやってきたことが「正しかった」とか「正しくなかった」とかそんなことではなく、今の「飢餓」とは無縁で、雨露を凌ぐ屋根や壁には守られ、次から次へと発売される「本当に必要なものかよくわからないもの」に囲まれた生活を送っている贅沢な日本人には想像することさえ難しいような貧しさの中を生き抜いてきた祖父・曽祖父・さらにはその前の世代の日本人にはホント、頭が下がります。  と同時に、そんな「我慢すること」が骨身に沁みついてしまっている世代の生き残りとも言える100歳を越えるお年寄りの方々が、所在さえわからないまま放置されても気がつかずにきてしまうようになった現代社会。  そこにあまりにも大きなギャップを感じずにはいられません。  

万葉集入門 鈴木日出男

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先週末からこの週末まで、KiKi はお仕事の関係で静岡県の方にちょっくらお出かけしたついで(?)に実家へ里帰りをしていました。  お仕事がらみのお出かけだったために、PCを抱えて・・・・ということになってしまったため、荷物を少しでも軽くするために、比較的持ち歩きに便利な本を携えていきました。  ま、てなわけで、本日の KiKi の読了本はこちらです。

万葉集入門
著:鈴木日出男  岩波ジュニア新書

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春過ぎて夏来るらし白たへの衣干したり天の香具山 ― 『万葉集』の歌の作り手は、天皇皇族から庶民までの広きにわたります。  彼らは何を見、感じ、どう表現したのか。  その歌々が今も私たちの心を魅了しつづけるのはなぜか。  代表的な名歌を解釈しながら、日本最古の歌集の奥行きある世界を旅します。  (新書本裏表紙より転載)

この本はね、KiKi がLothlórien_山小舎に居を構えて以来、いつかは読んでみたいと思っていた本の1冊です。  「Lothlórien_山小舎」と「万葉集」。  その接点がどこにあるかっていうとね、日本最古のこの歌集には「東歌」というジャンルがあるんですよね~。  「東歌」というのは万葉集の巻十四の一巻に収められていて、238首あるんだけど、そのすべてが作者不明。  まあ、このこと自体は万葉集の全歌数のほぼ半数が作者不詳であることから、不思議でもなんでもないんだけど、その東歌のうち、国が銘記された歌が95首あって、そのなかで最も多いのが上野国(現在のほぼ群馬県)の26首。  以下、相模(現在のほぼ神奈川県)16首、常陸(現在のほぼ茨城県)12首、武蔵(現在のほぼ埼玉県 & 東京都)10首となっていて、上野国が際立っているんですよ。  現在の埼玉 & 東京の歌の2.5倍強!!  これはこれから群馬県人になるかもしれない KiKi にとっては結構キャッチーな情報だったんですよね。

このことを知った時から、KiKi の万葉集に対する興味は右肩上がりに急上昇(笑)。  で、そうこうしているうちに Podcast で「NipponArchives 万葉集」な~んていうのも見つけちゃったし、俄かに万葉集が身近なものになってきちゃったんですよね~。  

 

坂の上の雲を再読し始めたのを機に、何だか急に日本の歴史への興味がプクプクと膨らんできてしまった KiKi。  西洋ものへの興味も尽きないところだし、岩波少年文庫読破計画もまだまだ道のりは遠いというのに、あちらこちら浮気をしていていいんだろうか?という疑問を抱えつつも、やはり関心のある時に関心のある本を読みたいのが人情と言うもの。  で、こちらも再読・・・・ではあるのですが、KiKi の家の本棚でどど~んと存在感を主張している「岩波ジュニア新書」の「日本の歴史シリーズ(全9巻)」をこの際読んでみようと思います。  今日はその第一冊目です。

日本の歴史【1】 日本社会の誕生
著:吉村武彦  岩波ジュニア新書

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私たち「日本人」の祖先は、一体いつ、どこからこの列島に来たのか?  稲作の起源は?  邪馬台国の最新の学説は? - 現代考古学の最先端の成果に基づいて贈る最新の「日本」前史。  原始以来の私たち日本人の歴史の要所要所をコンパクトに理解するために最適な、ジュニア新書版「日本の歴史」(全9冊)の第1巻。  (新書裏表紙より転載)

いや~、岩波ジュニア新書っていうのもなかなか「すごいもん」ですねぇ。  正直なところここまで読み応えがあるとは思ってもいませんでした。  まあ、歴史を専門に研究されていらっしゃる方とか、歴史に特別な興味を抱いていらっしゃる方からするとこれでも大雑把過ぎたりとか情報が古かったり(1999年9月20日 第1刷発行)とかあるのかもしれませんが、特に「古代」には疎いド素人の KiKi からすると、「へぇ」の連発でした(苦笑) 

それに、KiKi が習った古代史とも大きく異なっているのが稲作の始まったタイミング!  新聞なんかで「かつては弥生時代から稲作が始まったと言われていたが、実際は縄文時代から始まっていた!」みたいなことは聞きかじって(読みかじって?)いたんだけど、それをいわゆる「歴史関連書籍」でちゃんと読んだことがなかったので、そのあたりの記述もかなり興味をもって読み進むことができました。

     

KiKi はもう何年も民放のTV番組を観ていません。  昔、特に20代の頃は毎週「週刊TVガイド」を購入し、最初のページから最後のページまで舐めるように読み尽くし、いわゆる「留守録登録」にせっせと励んでは様々な番組を観ていたのに、西暦2000年以降はプツリとそんな習慣にピリオドが打たれました。  その理由の第一は「面白い番組がなくなった」という感想を持っていた・・・・ということが挙げられるし、更には「せっかく留守録を撮っても観ないで消去する番組が増えた」という事情もあります。  でも、それより何より KiKi が民放を観なくなった理由。  それはCMにうんざりしてきた・・・・ということがあるように思います。

時期を同じくして KiKi は新宿や渋谷から足が遠のきました。  自宅に一番近い池袋であってさえもよほどのことがない限り出歩くことがなくなってしまいました。  それは駅周辺の物欲を刺激するような様々なディスプレイに疑問を感じるようになり、可能な限りそれを見ないですむようにしたい・・・・・という一種の「自己防衛本能」の表れだったような気がします。  

ま、その延長線上に KiKi が選択した「Lothlórien(ロスロリアン)暮らし」という実態があるわけですが、そのお話は又別の機会にするとして、当時から現在に至るまで KiKi が漠然と考えていたことを代弁してくれているかのような本をご紹介したいと思います。

地球をこわさない生き方の本
槌田 劭 編著  岩波ジュニア新書

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KiKi は自分のことをエコな人間だとは思っていないし、最近巷で姦しく囁かれている「地球を救おう!」というスローガンやら「明日のエコでは間に合わない」というキャンペーンとかちょっとだけ路線は違うものの「LOHAS」という流行語大賞的な掛け声には実はあまり興味がなかったりするんだけど( ^^; )、この本はたまたま近所のブックオフで安売りをしていた・・・・ということもあり、大好きな「岩波ジュニア新書」の一冊であるということもあり、大した期待を持たないまま購入したものです。  でもね、今回読んでみて、KiKi が2000年ごろから漠然と考え始めたことが悉くここに整理されて書かれているような気がして、一気に読み終えてしまいました。

 

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